モーターユニットの種類と選びかた

大別すると

駆動モーター : 電動モーターユニット / エンジンユニット

エンジンユニットの場合の排気量 : 80-120ccクラス / 170-210ccクラス

プロペラ径 : 700mmクラス / 1000mmクラス / 1200mmクラス

静止推力 : 30kg / 40kg / 50kg / 60kg / 70kg以上

カラビナ位置の吊り方 : 稼動式ローアーム式フック / ハーネスからのフック / ユニット上部からのフック

遠心クラッチ : 有り / 無し

フレーム素材 : アルミ二ウム / ステンレス / チタン合金

換装重量 : 20kg以下 / 20kg~23kg / 26~30kg

騒音 : 高音域のノイズ / 低音域のノイズ → 50m以上の距離で50デシベル以上 / それ以下

燃料タンク容量 : 5-9L

価格帯 : 60万円~100万円前後

理想のユニット : 軽量 低騒音 ハイパワー 小径プロペラ 航続飛行時間2-3時間 低価格

残念ながらすべてを満たすのは現実的に可能ではない。とくに高品質な技術面を重視すれば価格に反映されてしまう。

色付けしたところはお薦めというわけではないが 現在私が使用しているトルネードブラック・チタン仕様フレームの選択肢です。

私の選択基準は航空ショーなどスケジュールに定められた時間内で必ずフライトし予定した演技をすべて終えてランディングなければならない。

タンデムフライトができる推力があることと、エンジンが最高回転数を持続するような過酷な使用をしても焼き付きしない。

真夏の気温摂氏40度かつ湿度90%であってもエンジン始動が確実で、かつ上記の条件を満たせることを基準に選んでいます。

最近のエンジンユニットの傾向と指摘

エンジン排気量 100ccクラス ← 軽量化につながるので小排気量となりがちですが推力を得るためには回転数をより上げなければならない小排気量エンジンには負担が過酷であることを理解して欲しい。それだけメンテナンスの頻度や寿命が短くなる傾向は理解して選択しなければならない。そのため排気量は余裕のある170-210ccクラスを選択したほうが後々に必要なメンテナンス費用が抑えられる。

プロペラ径 1200-1300mmの大径 ← プロペラ径はフレームの外径に比例しより大きなフレーム外径は飛行中の有害抵抗をより大きくする。

ユニットの重量の影響で翼面加重が増大した分だけ翼は高速にならなければ失速してしまう。翼は自立的に速度を増すが、このときにフレームが有害抵抗を生み出すことで翼の対地速度とユニットを背負ったパイロットの対地速度に一時的にずれが生じ、翼が先行しようとすることでハンマーヘッド現象(急激なノーズダイブ)を起こす。

これはとくに水平飛行をしているときにもっとも発生しやすく、地上付近をローパスしているときなどアクシデントの原因となる。 またとくに無風またはそれに近い風速でのフライトはパラグライダーのライズアップに苦労されることもあるだろうが1200mmを超えるプロペラ径ではフレーム径は1300mmとなりパイロットが両手を広げても握りこぶしはフレームの外にはない、確実に内側に位置する。これはライズアップの際にラインが必然的にフレームに接触することになるが、それが原因で傾いたライズアップとなりテイクオフを失敗してしまうケースを多々見てきた。

推力との兼ね合いもあるがプロペラ径は1000mmまでにしたい。