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Encyclopedia Ⅱ

by Bunkou ishikawa

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【義経伝説の謎(書籍)】

佐々木勝三他・共著 勁文社 B6版253頁

1986年七月初版 当時定価1200円

紹介文:成吉思汗(ジンギスカン)は源義経か。

故小谷部全一郎氏の研究成果を踏まえたうえでの、

かってない最高の「成吉思汗=源義経」説の、

論証が生まれた!

内容:なぜ、このような伝説が生まれたのでしょうか?

義経が衣川で死なずに、蝦夷へ渡ったという説は、江戸時代以前から、

あったそうです。水戸光圀の「大日本史」にも記載されています。

義経=成吉思汗説は、「国学忘貝」という書物などで、江戸末期には、

広く大衆に知れ渡りました。最初に学問的に、この説を唱えたのは、

オランダ人のシーボルトで、著書「日本」の中で述べているそうです。

日本人としては、1879年に、末松謙澄博士が英文の論文で、

その説を、ロンドンで発表したのが初めてで、それが、内田弥八氏に

よって、「義経再興記」として、1885年に、日本で刊行され、

センセーションを巻き起こしました。末松説を、実地踏査して、発展

させたのが、小谷部全一郎氏で、1923年に「成吉思汗は源義経也」

を発表、大正末期から昭和初期にかけて、学界に大論争を呼んだそう

です。戦後は、1959年高木淋光氏の「成吉思汗の秘密」が発表され

ました。この本については、後で報告したいと思います。

この「義経伝説の謎」は、佐々木勝三氏、大町北造氏、横田正二氏、

三者の、長年の研究と調査の、集大成の一冊です。