ふ
Simplex System
Encyclopedia Ⅱ
by Bunkou ishikawa
since 2014
【ファイアーエンブレム外伝(ファミコン)】
インテリジェント・システムズ・製作 任天堂
1992年三月発売 当時定価6800円
紹介文:ファイアーエンブレムの外伝として発売されたシュミレーションRPG。
戦士アルムの戦闘と、神官セリカの戦闘が交互に行われ、やがて、
一体化していく。本伝に比べて、武器の使用や、兵士の熟練度、
やられた兵士の復活などの点で、取り組みやすく、難易度もやや低い。
ペガサス三姉妹のトライアングルアタックが、快感!
【ブランディッシュ(スーパーファミコン)】
日本ファゥコム・制作 光栄・発売
1994年 当時定価10800円
紹介文:イースなどアクションRPGで有名な、日本ファルコムの
パソコン用ゲームをSFCに移植したもの。
主人公の後ろ姿しか見えないというユニークなゲームスタイル。
複雑なダンジョンマップを埋めつくしていく達成感が、根強い
人気を呼んだ。95年には、ブランディッシュ2が発売された。
【文化人類ギャグ(漫画)】
相原コージ・著 双葉社 A5判234頁
1986年八月1刷 当時定価650円
内容:85年から、「週刊漫画アクション」に連載された、
著者の初期、ヒット作。東京で一人暮らしの若者の、
生活を赤裸々に描く、ギャグ満載の全13章。
「CITY BOY」「銭湯」「食生活」「海水浴」「死」「ホテル」「家庭」
「年末年始」「買い物」「勉強」「独り暮らし」「動物園」「蕩尽」。
相原作品では、他に「ギャグマゲドン」「コージ宛」
「神の見えざる金玉」「サルでも描けるまんが教室」
「かってにシロクマ」などが有名。
【プロメテウス(映画)】
リドリー・スコット監督による2012年のアメリカSF 映画「Prometheus」、
同監督の「エイリアン」(1979年)の前日談として企画されたため、
エイリアン出生の謎やそれにかかわる造物主(エンジニア)の謎を背景に、
息もつかせぬ緊迫したストーリーが繰り広げられる。
*H・R・ギーガーのデザインを引き継いでおり、その厳粛で壮美、おぞましく
恐ろしいその美術演出が、映画をより壮大に引き立てている。
だが、特攻隊のように巨大な宇宙船に突っ込んでいく前時代的な行動や、
そのことによって墜落し転がる宇宙船から逃げる主人公たちの、
転がる方向へ必死で走る(横に逃げれば簡単に避けられる)シーンの
不自然さに白けてしまい、それによってストーリー全体の甘さが気になってくる。
発端の古代壁画が指し示す星の発想もありふれているし、
何かありそうで結局何もない女司令官や、アンドロイド、老社長(なぜ特殊メーク?)
などの登場人物の、設定が十分に練られていない感が強い。
肝心の造物主(エンジニア)も高度な知性を持っているはずなのに、
結局ただの凶暴なモンスターでしかない。
壮大な構想でスタートしたが、何かの力が働いて、ただのエンターメント映画に
なってしまったという感じ。DNAを変貌させる生命の神秘そのものの黒い液体も、
ただの「最終兵器」という取扱いになってしまう。
*主人公が最後に「彼らが人間を作って、今度はなぜそれを滅ぼそうとしたのか、
その理由が知りたい」と言うが、筆者は、彼らが造物主にかかわる壮大で神秘的な映画を
作ろうとして、ただのホラー映画にしてしまった、その理由が知りたい。
続編の制作で、これらの思いが危惧になることを願う。
(2014.9)