あ行あ
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Encyclopedia Ⅱ
by Bunkou ishikawa
since 2014
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【赤頭巾ちゃん気をつけて(小説)】
庄司薫・作 中央文庫 159頁
1973年六月初版 当時定価200円(17版)
紹介文:薫くんシリーズ四部作「赤頭巾ちゃん気をつけて」「白鳥の歌
なんか聞こえない」「さようなら怪傑黒頭巾」「ぼくの大好きな青髭」の
一作目、第61回芥川賞受賞作品(1969)。
主人公の薫くんは、日比谷高校の三年生であり、やがて学園紛争のため
に、東大入試中止から、浪人生となる。
「赤頭巾」では、やさしさがテーマとなり、「白鳥」では、死、「黒頭巾」では、
闘いからの挫折、「青髭」では自由からの挫折がテーマとして感じられる。
高い知性の中にいて、知性すらも如何わしく思う薫くん。「男の子、いかに
して生きるべきか」を絶えず問い続ける、理想のヒーローでもあった。
【あかんたれ―土性っ骨―(小説)】
花登筐・作 文春文庫 382頁
1983年九月1刷 当時定価420円
紹介文:明治の半ば、大阪船場の呉服問屋に、二人の男の子が同時に
生まれた。一人は正妻の子、もう一人はめかけの子として。めかけの子、
秀松は本家へ丁稚奉公に上げられ冷遇されるが、次第に頭角を現して、
やがてステテコ大将と呼ばれる大商人へと成長する。
66年に、平井昌一主演「土性っ骨」でテレビドラマ化、国中を泣かした。
76年に志垣太郎主演で再度テレビドラマ化、ふたたび人気を博した。
【あばれ王将(漫画)】
貝塚ひろし・著 サン出版全2巻 コミック判210頁
1981年七月 当時定価450円
内容:主人公の嵐大吾が、将棋修行を通して活躍する、
熱血マンガ。昭和43年頃に月刊誌「少年ブック」に連載された、
初めての将棋マンガであり、根性もののはしりであった。
著者の代表作には、「ミラクルエース」「わんぱく先生」
「ゼロ戦レッド」「父の魂」「柔道賛歌」がある。