Simplex System

Encyclopedia Ⅱ

by Bunkou ishikawa

since 2014

【国旗が垂れる(小説)】

尾辻克彦・著 中央公論社 B6判255頁

1983年一月初版 当時定価1000円(2版)

紹介文:「国旗はどこで買うのだろう?」日常生活にふと感じる

不可思議な疑念。抜群の着想と軽妙な語り口で独特の世界を創る。

内容:81年に第83回芥川賞を「父が消える」で受賞した著者の、

短編小説集。収録作品は、「国旗が垂れる」「やめる」「湯の花」

「路地裏の紙幣」「風の吹く部屋」「殴られる男」「バーバー肌触り」。

赤瀬川原平の名で、超芸術トマソンや、宮武外骨研究、

新解さん、老人力など、ユニークな著作や活動で有名な著者であるが、

それに通じる、現実と創作のはざ間を行く、奇妙な作品集である。