か行か

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Encyclopedia Ⅱ

by Bunkou ishikawa

since 2014

【カッコいいスキヤキ(漫画)】

泉昌之・著 青林堂 A5判176頁

1983年五月初版 当時定価850円(7版)

内容:81年に月刊誌「ガロ」に発表された、泉昌之名のデビュー作

「夜行」ほか、「普通の夜」「ロボット」などの初期作品集。

暗く劇画タッチで描かれた、小市民的な内容が、読む人を必ず

笑わせる。泉作品では、他に「豪快さん」「ダンドリくん」などが有名。




【家畜人ヤプー(小説)】

沼正三・作 角川文庫 653頁

1972年十一月初版 当時定価680円(23版)

【劇画家畜人ヤプー(漫画)】

石森章太郎・作 沼正三・原作 辰巳出版 A5版273頁

1990年8月1刷 当時定価800円

紹介文:56年に発表されたこの作品は、長く作者不明の奇書であった。

二千年後の宇宙大帝国イースを舞台に、白人貴族の家畜人とされた、

日本人(ジャパン)の後裔ヤプーを描いて、マゾヒズムの極地を展開する。

卓抜した発想力と、驚愕すべき博識から生み出された、古典SFの極致。

「ガリバー旅行記」の家畜人ヤプーを発想の原点に、古代日本の神話

世界にも及ぶ、日本人にとっては、おぞましい幻想の未来が広がる。

「石森さんはロマンの語り部とも言うべき人です。沼正三さんの

奇怪きまわる風刺小説を、かくも石森風SFに仕上げられたのは、ひとえに

彼生来のロマン追求精神によるもので、この本の初版がラジカルな階級

闘争に明け暮れた昭和40年代に出版されたと言うことは、何か因縁を

感じます。この本を読んで私は、図らずも「ガリヴァー旅行記」の馬の国の

話を思い浮かべました。今の日本のジャーナリズムに欠けているのは、

こう言ったとてつもない発想の未来予想でありましょう」手塚治虫氏評

小説の普及版初出(都市出版社)は70年、劇画版初出(都市出版社)は

71年(The Domestic yapoo)。小説、劇画とも続編が出されている。




雁道(GANMICHI)(書籍)】

三遊亭円丈・著 海越出版社 B6版218頁

1987年9月一刷 当時定価980円(二刷)

紹介文:名古屋研究の元祖的存在!

難易度つき名古屋弁大全集は、圧巻!

内容:読みだしたら、笑いが止まらない円丈師匠の名古屋論。

・エビフライの真実・名古屋のみやげは重い

・買ってから値切る名古屋人・ホメられてもシャイな名古屋人

・ミソ煮込み論争・名古屋の喫茶店論争

続編『ファイナル雁道』

三遊亭円丈・著 海越出版社 B6版248頁

1992年9月一刷 当時定価990円

紹介文:名古屋研究の決定版Ⅱ!

名古屋人の謎を、解き明かす!

続編は、もっとマニアック。

・親戚に必ず一人はいる車セールスマン

・名古屋の飲食店、超えられない値段の壁

・ドラゴンズ言語論・新車ビニールシート族、などなど・・・。