態
受動態
格詞句の前に助副詞moを置くことで以下のことができます。
■その格詞句の共感度(話者の自己同一視の度合い)を高める。
■その格詞句視点の文を作る。(ここでいう視点とは「どこから見るか」という意味。)
これによって受動態のような文が作れます。
gos mo na ya
殴る 視点 対格 彼
彼が殴られる。
moは副格、形容格のどちらの前にも置けます。しかし、paの前に置くことはできません。
mo伴った格詞句は一つの動詞句に複数個置くことはできません。
また共感度という用語ですが、必ずしも「私」という単語の共感度が最高になるわけではなく、
客観的な視点をもった文であればそれ以外の単語の共感度を高めることもあります。
使役態
動詞xisは使役表現を作ります。
le nexi na ago hamoka na wak
私 させた 犬を 食べること 対格格詞 肉
私は犬に肉を食べさせた
〈使役の動詞 na A 不定詞〉
で
Aに(動詞)させる
という文になります。
使役の動詞には以下のものがあります。
xis 許可(するのを許す)
zas 強制(無理やりさせる)、命令
mitos 依頼(してもらう)
yuis 願望(してほしい)
中間態
中間態は、特定の動作では無く格詞句の性質を重視させる機能を持つ態です。
格詞句の前に助副詞uを置いて表現します。
yuni somas na kii.
猫 追う 対格 鼠
猫は鼠を追う(動作を重視)
yuni somas u pa na kii.
猫 追う 中間態 主格 対格 鼠
猫は鼠を追うものだ(主格の性質を重視)
助副詞を置くときは主格の格詞paも同時に現れます。
動詞を過去形にすると、格詞句の性質が過去のものだという意味になります。
toko doi neika u na jan
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