代名詞・限定詞

この表にはスペースの都合上入ってませんが

rata どれ、どっち

rako どの、どちらの

ma (主格句と同じ個体を指す。)

などもあります。

上の表のように組み合わせの構造になっています。赤字は例外を示します。

上二段は代名詞、限定の列は限定詞。場所、時間、理由の列は名詞兼副詞。副詞の列は副詞です。

限定詞は限定する名詞の前に置きます。

中称と定の違い

nutaとtiaの日本語訳は「それ」になっていますが、

中称は専ら「聞き手の近く」であることを表すものです。

nuta→聞き手の近くにあるものを指しての「それ」(英語のthatに近い)

tia→会話や文章中で既に出てきたもの、何を指しているのか聞き手が限定できるものを指しての「それ」

(英語のitに近い)

定の代名詞

指す名詞の種類によって使い分けます。

関係代名詞になることもあります。形容詞節を参照。

複数を指す場合、

人ならyar

人以外なら代名詞の前にseを置く、または代名詞torを使う。

※静物とは形のあるもので動物ではないもの、見えるものを指します。液体、気体も含みます。

これらの代名詞は限定詞の機能も兼ねています。

ago(犬)

ak(その小動物)

ak ago(その犬)

小動物、大動物の区別は成体が人間の大人より大きいかどうかを判断の目安にしてください。

konには2つの使い方があります。

一つは概念を表す定の名詞を指す使い方。

kon ranoka

その攻撃

もう一つは、同じ種類の物の別個体を指す使い方です。

ya o er as yaro tao le o kon

彼の足は私のそれより長い。

konはer(足)を指していますが、同時に前述したerとは別物であることも意味しています。

ここで、konではなくtiaを使ってしまうと、前述の名詞と同個体であるという意味になるので非文になります。

*ya o er as yaro tao le o tia.

彼の足は私の彼の足より長い。