ビームタイム前日までの準備
全自動測定やリモート実験を行う場合には、測定試料はビームタイムの前日(ビームタイムが土日および月曜日の場合は金曜日)までに到着している必要があります。スムーズに準備・実験を行うために以下を参考に予定を組んでいただくようお願いします。
2週間前までに試料・化学薬品等持ち込み届けを提出する。
3日前までに試料の準備、試料発送情報の登録(登録には試料・化学薬品等持ち込み届けのPDFが必要になります。)、サンプルリストの登録を行う。
3日前までに試料を宅配便で送る。
企業ユーザーの場合、細かな部分で異なる場合がありますので、別途担当事務からの連絡もご確認ください。
1. 共同利用支援システム(KRS)での事務手続き
(全自動測定、リモート実験、来訪実験)
PFホームページの来所・実験の手続きに従って手続きをしてください。
全自動測定およびリモート実験でPFに来所しない場合には、外来放射線作業者個人管理登録票(様式10号)、共同利用実験者等登録届兼外来者放射線作業従事願(様式9-2) は提出不要です。
試料・化学薬品等持ち込み・使用届について期限(ビームタイムの2週間前)までに必ず提出を行ってください。
来訪実験で液体窒素を取り扱う場合には、寒剤の取り扱いに関する安全講習は受講し、受講後に発行される修了証を携帯する必要があります。
2. 測定試料、サンプルリストの準備
(全自動測定、リモート実験)
(来訪実験の場合には必要に応じて行ってください。)
<使用可能なクライオピンについて>
サンプルピンのサイズは、Sample-holder length の長さ22mmを使用してください。
<ビームラインごとの使用可能なカセット>
Uni-puckの2つの部品(厚いほう、薄い方)の刻印が一致していることを確認してください。
また、Uni-puckの側面には絶対にテプラなど貼らないでください。L字アダプターにUni-puckが入りません。SPring-8をご利用の方は、ご注意ください。
<全自動測定およびリモート実験の際のバーコードピンについて>
Uni-puckの16番ポートに識別のためにバーコードピンを入れてください。
バーコードピンをお持ちでない方は、ビームラインからの貸出も⾏っています。貸出を希望される場合は、こちらまでご連絡下さい。
3. 測定試料発送情報の登録とQRコードラベルの貼り付け
(全自動測定、リモート実験)
全自動測定、およびリモート実験において測定試料をビームラインに送るには、測定試料の発送情報をPReMo上に登録し、メール送付されるQRコードラベルを各荷物に貼り付けていただく必要があります。
3-1. PReMoにビームタイムで使用するアカウントを用いてログインする。
3-2. BeamtimeメニューからList your beamtimeを選択し、ビームタイムのリストを表示させる。
3-3. 目的のビームタイムのShipping列にある+ボタンをクリックする。
3-4. 必要事項を記入する。
※測定試料の発送情報より返送用送り状を作成するため、日本語での入力をお願いいたします。
記入時の注意点
Shipper
実際に発送を⾏う⼈の情報を記⼊してください。試料の受け取りや測定時にビームライン側で何らかの問題が発⽣した場合には、まずこちらの連絡先に連絡をします。また、測定終了後の試料の返送先もここに記⼊されたものになります。メールアドレスはカンマ区切りで複数設定することも可能です。
Date
記⼊時の試料発送予定⽇、およびPFへの到着予定⽇を記⼊してください。
荷物はビームタイムの 2 営業⽇前には PF に到着するように発送をしてください。⼟⽇・祝⽇に PF に到着した荷物に関しては、ビームラインスタッフで受け取り出来ない可能性があります。
Contents of the shipment
ドライシッパー名(任意)とそこに⼊っている Uni-puck の刻印された ID を記⼊してください。複数のドライシッパーを発送する場合には、+ボタンで増やしてください。
Comment
ビームラインスタッフへの連絡事項などがありましたら記入をお願いします。
3-5. 確認のダイアログが表⽰されるので、⼊⼒内容を確認し、OK ボタンを押す。
3-6. しばらくすると登録完了のダイアログが表示されるので、OK ボタンを押す。
3-7. 登録完了のメールが課題代表者および発送情報のShipper欄に記入したメールアドレスに送付される。
試料の取扱に関して、以後次のような場合にお知らせのメールが送信されます。
ビームラインスタッフが試料を受け取り、ビームラインに配置した時
(荷物が宅配業者によりPFの荷物置き場に置かれた時ではありません。)
測定終了後、ビームラインスタッフが試料の返送のため荷物を宅配業者の集荷場所に置いた時
(荷物が宅配業者により集荷が完了した時ではありません。)
3-8. メールに添付されたPDFファイル(QRコードが書かれています。)を印刷し、点線に沿ってラベル(大、小)を切り出す。
3-9. ラベル小を各アイテムに貼り付ける
3-10.ハードケースにアイテムを梱包する。
ハードケースに⼊れるもの
ドライシッパー 必ず液体窒素を抜いてください。
ラベル⼤
返送用伝票 (BINDSなど試料輸送が自費で、特定の宅配便や伝票の利用を希望する場合のみ)
このようなイメージになります。
4. 試料・化学薬品等持ち込み・使用届のアップロード
(全自動測定、リモート実験)
2021年2月より全自動測定、およびリモート実験では1.の事務手続きで提出し、メールで返信されてきた化学薬品等持ち込み・使用届けをアップロードしていただくことになりました。アップロードされた使用届けをビームラインスタッフが印刷し、掲示します。
来訪実験についてはこれまで同様持参し、各自で掲示を行うようお願いいたします。
4−1. 手順3−3でUploadボタンをクリックする。
4-2. PF担当者よりメール送付されたPDFファイルをアップロードする。
アップロードが完了すると、そのビームタイムの行のUploadボタンの上にOpenボタンが追加される。OpenボタンをクリックすることでアップロードしたPDFの内容を確認することが出来る。
誤って異なるファイルをアップロードしてしまった場合には再度Uploadボタンでアップロードすると、ファイルを上書きします。
5. サンプルリストの登録
(全自動測定、リモート実験)
(来訪実験の場合には必要に応じて行ってください。)
5-1. サンプルリストの作成に従って用意したcsvファイルをScreeningタスク作成ページから登録する。
5-1-1. 手順3−3でScreening Task列にある+ボタンをクリックする。
5-1-2. Screeningタスクを作成する。
Beamtime term で、目的のビームタイムを選択してください。リストに目的のビームタイムが無い場合、Free form を選択してビームタイム及びビームラインを入力してください。
Main-in/Remote access にチェックを⼊れて、測定担当者のメールアドレスを⼊⼒してください(カンマ区切りで複数のメールアドレスを⼊⼒することが可能です。)。チェックを⼊れることで Screening タブのコメント欄に何らかの⼊⼒があった場合に、その内容がメール通知されます。
Select the files で、作成したサンプルリストの csvファイルを選択してください。csvファイルが無い場合、Create a sample list manually ボタンからサンプルリストを作成してください。
Upload data to MXCLOUD automatically にチェックを入れることで、このScreeningタスクに関連する実験データの自動アップロードが有効となります。
リモート実験の場合、Input comment欄に測定当日の担当者の名前と連絡先を⼊⼒してください。
Input Barcode and Cassette IDs にカセット(Uni-puck, SSRL)の ID と、カセットに入れたバーコードピンのバーコードID を入力してください。
5−2. リモート実験の場合、Screeningのコメント欄に測定当日の担当者の名前と連絡先を記入する。
6. 測定試料の発送
ビームラインの利用形態や、実験スタイルによって発送方法が異なります。
PFへの荷物発送に際して以前は担当メーリングリストへの発送メールの送信をお願いしていましたが、現在はそのメール送信は必要ありません。
6-1. PAC課題(G,P,T,U型)で来所なしの全自動測定、リモート実験の場合
ビームラインがARでもPFにて荷物を受け取ります。そのため、宛名には
「PF宅配荷物室 タンパク質結晶ビームライン担当者」
と記入してください。(ビームライン名は記載しないでください)
測定試料輸送費のPF負担の対象となります。この場合には宅配便として佐川急便を使用して、着払い伝票で品名には「実験用試料:PF経費負担」と明記してください。
6−2. BINDS課題(PF型)で来所なしの自動測定、リモート実験の場合
ビームラインがARでもPFにて荷物を受け取ります。そのため、宛先には
「PF宅配荷物室 タンパク質結晶ビームライン担当者」
と記入してください。(ビームライン名は記載しないでください)
測定試料の輸送は自費となりますので発払い伝票を使用してください。
6-3. 上記以外の学術利用の場合
こちらの案内に従って発送をしてください。荷物は各自で荷物置き場から回収し、ビームラインまでお持ちください。
6-4. 企業ユーザーの場合
各社との施設利用の契約により手順等が異なります。企業利用担当にご確認下さい。
その他
PF への発送後の流れについて
PF へ発送された荷物は以下のような流れでビームラインスタッフ等により取り扱われ、最終的に返却されます。
宅配業者が PF の荷物室に置き配する。
MXBL の荷物担当が荷物を受け取り、液体窒素の補充、各ビームラインへの移動、測定までの準備等を⾏う。
ビームタイムに試料をセットし、全⾃動測定もしくはリモート実験を開始する。
測定終了後、試料を⽚付け PF の荷物室の集荷場所に置く。
宅配業者が集荷(早くて 12 時頃)し、各ユーザーの元へ返却される。測定終了後の試料は化学安全の観点から凍結状態のまま返却します。常温に戻してピンのみを返却することは出来ませんのでご了承のほどお願いいたします。