機械システム科では、2年次より『機械』か『電気』の科目を選択し、それぞれの専門分野を学びます。
『機械』 主な専門科目は、製図・生産技術・機械工作・機械設計など
『電気』 主な専門科目は、製図・電気回路・電力技術・プログラミング技術など
実習は『機械』『電気』にかかわらず、機械系・電気系・情報系・制御系の全てを行います。
また、4年次には、「製図」か「情報」に関する科目を選択し、新たにプログラミングについても学ぶことができるようになりました。
資格の取得状況は こちら から ←
機械に関する基礎的・基本的な知識と技能を身につけ、将来、産業界の各分野で活躍できる人材を育成する。
目指す資格は、ガス溶接技能講習、アーク溶接特別教育、技能検定機械加工 など
▼ 実習のようす
旋盤実習
旋盤とは、工作物を機械に取り付け、工作物を回転させながら、刃物で削る工作機械です。 精度が要求されるため熟練の技術が必要です。1年生では、基本的な旋盤加工のほか、ノギスやマイクロメーターなどの測定具の使い方なども学習します。2年生になると旋盤加工の応用として穴加工やネジ切りなども行います。
手仕上げ実習
手仕上げ加工とは、主に手工具によって工作物を加工する作業です。測定器具の使い方や、けがき作業・やすり作業・金ノコによる切断作業・穴あけ等の作業を学習します。地味な作業ですが機械部品の精度を決める大切な作業です。本校では、真鍮丸棒を加工し文鎮を作ります。
エンジン分解・組み立て実習
内燃機関の構造を学習するためにエンジン分解・組み立て実習を行っています。1年時では農作業用の4サイクルガソリンエンジンを分解・組み立て・調整を行い、最後にエンジンの始動点検を行います。4年時では1500㏄の自家用車の4サイクルガソリンエンジンを分解し各部品の計測を行い組み立てをします。
溶接実習
酸素とアセチレンガスを使用し火炎を作り金属を溶かして溶接するガス溶接と、電気で発生する電弧(アーク)の熱によって金属を溶かすアーク溶接を学習しています。実習とは別に「アーク溶接特別教育」と「ガス溶接技能講習」を実施し国家資格を取得することができます。
フライス実習
主にフライス盤を使用し「シャコ万力」の製作をします。フライス盤とは、材料を上下左右に稼働できるテーブルに固定し、回転する刃物(正面フライス、エンドミルなど)に当てて切削する工作機械です。
材料試験実習
材料試験では、主に金属材料の引張強さ・曲げ強さ・粘り強さ・硬さ等について試験をし機械的性質を調べることができます。この実習では、金属材料の基本的な性質について学習し、実際に引張試験・衝撃試験・硬さ試験を行い金属材料の強さなどを測定します。
流体実習
流体とは、空気や水などのように一定の形を持たず、力を加えると自由に変形して流れる物質のことです。流体実習では水と空気の流体を実験装置を用い流量や速さなどを計測し求めます。
電気に関する基礎的・基本的な知識と技能を身につけ、将来、産業界の各分野で活躍できる人材を育成する。
目指す資格は、第二種電気工事士・第一種電気工事士 など
▼ 実習のようす
電気工事実習
電気工事実習では,電気の基本的な内容を学ぶために第二種電気工事士の内容を題材に配線図から,ケーブルや機器を接続し回路を製作,動作確認まで行なっています。
テスター実習
電気の基礎となる電圧や電流を測定するための「サーキットテスター」の組み立てを通して、電子部品の「抵抗」や「ダイオード」等の役割や知識、電子部品の基板へのハンダを用いた付け方、サーキットテスターの使い方などを学習します。
制御に関する基礎的・基本的な知識と技能を身につけ、将来、産業界の各分野で活躍できる人材を育成する。
目指す資格は、技能検定シーケンス制御 など
NC・MC実習
NC・MC工作機械は、数値制御のプログラムにより自動で旋盤切削やフライス盤切削を行う工作機械です。NC・MC実習では数値制御のプログラムについて学習します。
シーケンス制御実習
シーケンス制御とは、機械などが順序通りに動作するように制御させることです。2年時ではシーケンス制御の基礎となる「リレーシーケンス制御」を学習します。3年時では応用編であるPLCとパソコンを用いたプログラミングによるシーケンス制御を学習します。
情報に関する基礎的・基本的な知識と技能を身につけ、将来、産業界の各分野で活躍できる人材を育成する。
目指す資格は、ITパスポート等
CAD実習
CADとは、従来の手書きによる製図より、効率よく作業ができ、過去のデータ等を簡単に引き出して図面の作成や変更が容易にできるシステムのことです。この実習では、1~3年生まで学んだ手書き製図を基に、パソコンを使用したCAD製図の学習を行います。
情報処理実習
プレゼンテーションソフトウェアを使用し、プレゼンテーション作成を行います。実習の最後には完成した作品を用いて発表を行います。