建築土木科では、2年次より『建築』か『土木』の科目を選択し、それぞれの専門分野を学びます。
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建築に関する基礎的・基本的な知識と技能を身につけ、将来、産業界の各分野で活躍できる人材を育成する。
主な専門科目は、
建築構造設計・製図・建築構造・建築施工・建築計画・建築法規など
目指す資格は、
二級建築士(実務経験必要)、建築施工管理技術検定、技能検定(建築大工)、建築CAD検定など
▼ 実習のようす
コンクリート調合実習
コンクリートは、セメント・水・粗骨材(砂利)・細骨材(砂)などを練り混ぜたものであり、実際に調合設計を行い、練り混ぜ、型枠に打ち込み、コンクリート供試体を製作します。
スランプ試験実習
スランプ試験とは、まだ固まっていないコンクリートの流動性の程度を測定するために行われます。スランプ値の大小により、コンクリートの軟らかさが分かります。実際の建設現場でも行われる試験を実体験します。
コンクリート圧縮強度試験実習
コンクリート調合実習で製作した、コンクリート供試体を圧縮試験機に挟み、荷重を加え、供試体がどのように変化するのかを観察します。この実習を通して、コンクリートの強度、スランプ値や材料が及ぼす影響などを学びます。
住宅模型製作実習
スチレンボードやケント紙を用いて、簡易的な住宅模型を製作します。三次元の世界がそのまま反映され、容易に建築物内外の空間を捉えることができます。正しいカッターの使い方が身に付き、部屋の間取りや用途について学びます。
光環境(日影)実習
良好な住環境を守るうえで、日照の確保はとても大切なことであり、季節や時間によって日影に大きな変化が現れます。定められた方位角から光を当て、日影の長さを測定して日影図を製作し、建物と日影の関係性を考察します。
測量実習
測量とは、機材を用いて、土地や建物の距離・角度・高さを正確に測定することです。この実習では、平板測量や水準測量について学びます。安全で快適な建物を造るために、実際の建設現場でも必要な技術になります。
製図
製図とは、建築物などを造るために、形状・大きさ・構造・工程などを記入した図面を作成することです。手書きで建築物の平面図や立面図、各伏せ図や詳細図を描き、建築に関する基礎的な知識や、製図を描く技術を学びます。
CAD実習
CADとは、コンピュータによって図面を描くシステムソフトであり、手書きの製図と比べて、効率よく作業ができ、容易に修正できるなどの特徴があります。実際の建設現場や製造業務に使用される技術を、実習を通して身に付けます。
3D-CAD実習
3Dマイホームデザイナーというパソコンソフトを用いて、住宅の間取りから外観までデザインすることができます。正しいスケール感で建物の内外部を確認することでき、家具や家電、車などを配置しながら、空間をデザインする能力を身に付けます。
木造軸組模型製作実習
我が国の伝統的構法である在来軸組構法の軸組模型を製作します。鋸やホットボンドを用いて、座学で学んだ木構造を図面通りに作り、部材の構成や位置関係について学びます。
木材加工実習
手工具や機械を用いて、木材を加工し、小物や家具などの制作を行います。安全に作業を行うために、工具の使い方を身に付け、墨付けや加工など基礎的な技術を学びます。
土木に関する基礎的・基本的な知識と技能を身につけ、将来、産業界の各分野で活躍できる人材を育成する
主な専門科目は、
製図・測量・土木施工・社会基盤工学など
目指す資格は、
土木施工管理技術検定、測量士補、酸素欠乏危険作業主任者、火薬類取扱保安責任者
▼ 実習のようす
白線引実習
白線引は、塗る場所を決めて、チョークで印をつけます。マスキングテープで枠組みを作り、そのあとに塗っていきます。乾かしてマスキングテープをはがしたら完成になります。
測量実習
測量とは、測量機器を用いて、土地の広さ、河川などの位置や山の高さを求め、建物・鉄道・道路の計画や建設に必要な技術です。各測点の位置を求めるトラバース測量や高低差を求める水準測量、単心曲線の設置などを行います。
土質試験
土の分布とその性質を調査する土質調査は、土工や基礎工など、土木構造物の設計や施工に必要な調査です。土質調査の中でも、現場から採取してきて試験室で行う土質試験を行います。含水比試験、コンシステンシー試験(液性限界・塑性限界)、密度試験、粒度試験、突き固めによる土の締固め試験など。
材料試験
土木工事に使用するコンクリート、アスファルト、鋼材など土木材料を中心とした材料試験です。骨材のふるい分け試験・密度及び吸水率試験、コンクリートのスランプ試験・圧縮強度試験、鉄筋の引張試験などを行います。
製図
製図に関する基礎的な知識と技術を学び、手書き製図とCAD製図を行っています。投影図や透視図、コンクリート側溝、地図記号、測量の骨格図、道路の縦断図などを描きます。
橋梁模型製作
カッターやのこぎりを用いて木材を切断し、木工用接着剤で接合する橋梁模型を製作し、私たちの生活している都市や町にある構造物について学習します。