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仙台工業高等学校定時制では、登校時に生徒と教職員が交わす「おばんです!」という挨拶から、一日が温かく始まります。多くの生徒は、教職員とともに夕食を囲みながら交流を深め、その後の授業や実習に備えて心を整えています。
本校は創立109年を迎える歴史と伝統ある夜間定時制工業高校です。かつては、昼間に働きながら夜間に学ぶ勤労青少年が多く在籍し、ものづくりの基礎を学んで日本の産業を支える重要な役割を果たしてきました。
時代の移り変わりとともに、全日制高校への進学が一般的となり、さらに少子化やコロナ禍による学びの多様化も相まって、定時制課程で学ぶ生徒の数は全国的に減少傾向にあります。本校もその例外ではありません。
しかし、そうした状況下にあっても、本校には少人数制だからこそ実現できる教育の魅力があります。それは、生徒一人ひとりの個性や生活背景、学習の進度に応じて、きめ細やかな対応ができることです。教職員は生徒に寄り添いながら、それぞれの力を最大限に引き出す指導を心がけています。「できるようになった」「次はこれに挑戦したい」といった前向きな気持ちが芽生える瞬間を大切にし、自信を持って次の学びに進めるようサポートしています。
また、定時制ならではの特色として、年齢や経験の異なる生徒が共に学ぶ環境があります。教科の学びにとどまらず、互いに刺激を受け合い、人間として成長できる貴重な機会に満ちた場所です。
本校には現在、「機械システム科」と「建築土木科」の2学科があり、実習を通して専門性の高い技術や技能を学ぶことができます。また、在学中には各種資格取得にも挑戦でき、卒業後は地域の産業や社会に貢献する技術者として活躍できる力を身につけることが可能です。
本年度、本校では以下の重点目標を掲げ、教育活動に取り組んでいます:
· 創立109年の歴史と伝統を継承し、卒業後は地域産業の振興に寄与し、持続可能な社会を形成する人材を育成する。
· 生徒・保護者・地域と共に歩み、同窓生の協力を得ながら、地域社会に貢献できる学校を目指す。
· 社会人として必要な基本的な資質・技能を身につけるとともに、急速に進む技術革新に対応できる思考力・判断力・表現力を育てる。
· 「チーム仙台工業」として、教職員が一丸となり、生徒一人ひとりの個を大切にした教育を展開し、自己効力感の向上を図る。
仙台工業高等学校定時制に興味や関心をお持ちの方は、ぜひ一度、実際に学校を訪れてください。授業や実習、部活動に取り組む生徒たちの真剣なまなざしや、理解したときの笑顔、教職員の熱意あふれる指導の様子を通して、本校の教育の本質をご覧いただければ幸いです。
令和7年4月吉日
仙台市立仙台工業高等学校 定時制課程
校長 春日川 孝
本校は1915年(大正4)6月、市立仙台工業補習学校として発足しました。木工・鋳造・金属小細工・刃物科等がありましたが、1926年(大正15)、建築科・土木科・機械科の工業3学科に再編され、1944年(昭和19)に仙台工業学校第二部として、修業年限4年の夜間工業校となりました。
戦後の1948年(昭和23)、仙台工業高等学校第二部と改称し、1964年(昭和39)二十人町にあった校舎から現在地に移転し、翌年に仙台工業高等学校から独立して仙台第二工業高等学校となりました。
1987年(昭和62)に完成した仙台第二工業高等学校の専用教室と仙台工業高等学校との共用実習棟は、大学のレベルの施設設備を誇っております。2006年(平成18)には創立90周年を迎え、これまで五千余名の卒業生を産業界に送り出し、全国でも有数の、歴史と伝統を誇る男女共学の公立の定時制工業高等学校です。
2007年(平成19)、建築科と土木科が併合し、建築土木科(建築コース・土木コース)となり、工業2学科に再編されました。また、2009年(平成21)をもって、仙台市立仙台第二工業高等学校は閉校となり、仙台市立仙台工業高等学校定時制課程として新たな一歩を踏み出しました。
定 員 [ 建築土木科 ] 40名、 [ 機械システム科 ] 40名
入学資格 中学校を卒業した者、またはそれと同等以上の学力があると認められる者
修業年限 4年(夜間)
4年間の定時制課程の中で、「学ぶ楽しさ」や「様々な技術・技能の習得」を実感しながら、社会に貢献する人材を育成していきます。また、高校生活をとおして、自主・自立の醸成を促しながら、生徒同士、生徒と教師間の望ましい人間関係を構築します。さらに同級生等と接しながら、他者を理解し、良好な人間関係を育成します。
① 本校で様々なことを学びながら、「不撓不屈」(曲がらない、屈しない)の精神を養う
② 知・徳・体を育み、社会の持続的な発展に貢献する力を培う
③ 様々な資格を取得することで自己効力感を高め、専門的な職業能力と勤労観を育成する
『創立109年の歴史と伝統を継承し,卒業後は,地域産業の振興に寄与し,持続可能な社会を形成する人材を育成する。』
『生徒,保護者,地域と共に歩み,同窓生の協力を得ながら,地域社会に貢献できる学校を目指す。』
『 社会人として必要な基本的な資質・技能を身に付け,さらに急速に進む技術革新の中で,最先端の技術を学び,未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力等の育成を図る。 』
『 「チーム仙台工業」として,教職員が一致団結し,生徒一人一人の個を大切にする教育を展開することで,生徒に自己効力感を高める。 』
総務部
1 関係各所と連携を図り、協力して行事や儀式等について効果的な企画運営を図る。
2 各部各学科、保護者とも連携協力して、安全な学校づくりを目指す。
3 防災教育を推進し、体験や訓練、知識習得の機会を企画し、生徒の防災意識の向上に努める。
教務部
1 教育課程について
(1) 新教育課程の変更に伴う諸課題に留意する。
(2) バランスの取れた教育課程の編成に留意する。
2 年間行事予定計画について
(1) 行事計画の円滑な運営に努め、適正な行事配置を行う。
(2) 授業時数確保に向けた取り組みを探求する。
3 学習指導について
(1) 基礎学力の向上に努め、学習指導の徹底を図る。
(2) 個々の生徒の学力を考慮に入れた指導法の研究に努める。
(3) 落ち着いた教育環境づくりに努める。
4 研修について
(1) 授業公開等を通して教員間で参観し、研究・研鑽に取り組み易い雰囲気をつくる。
(2) 各種情報コンテンツの効率的な活用に努める。
5 その他
(1) 入試の実施に向けて準備・対応に取り組む。
(2) 校外に向けた情報発信の充実と工夫に努める。
(3) Chromebook端末の効果的な活用に努める。
生徒指導部
1 落ち着いた教育環境づくり
2 生徒一人一人を大切にし、きめ細かい指導ができる体制づくり
3 自主性が育ち、楽しく参加できる行事づくり
進路指導部
1 学年に応じて、進路実現に対する意識醸成を図る。
2 生徒の希望や特性に応じた進路選択を支援する。
3 生徒の希望する進路を100%達成する。
保健厚生部
1 健全な学校生活をめざし、生徒の健康の保持増進に努める。
2 教育環境を整備するため、施設設備の維持管理に努める。
3 特別支援教育についての理解を深め、情報の共有化を図る。また、教育相談活動の推進を図り、心身ともに健やかな生徒の育成に努める。
4 完全給食の実施のもと、食育の観点から生徒の食に対する興味・関心を促し、健康管理の醸成に努める。
建築土木科・機械システム科
1 ものづくりに興味関心を持たせ、学科に関する基礎的な知識と技術・技能を身につける。
2 基本的生活習慣の確立により学習意欲の向上、勤労意欲及び安全教育の充実を図る。
仙台市立仙台工業高等学校定時制課程の「個人情報保護」に関する取り組みについて
本校定時制課程は、在校生・卒業生をはじめ、保護者・家族・教職員等の個人情報の取り扱いについて、適正な管理と保護に努めてまいります。
法令等の遵守
1.本校定時制課程は、「仙台市個人情報保護条例」および「仙台市教育情報ネットワークの利用に関する要領」、「著作権法」などの関連法令を遵守する。
2.本校定時制課程は、教育内容に応じた個人情報保護のための管理体制を確立するとともに、個人情報の収集、活用、提供においては、所定の規定に従い適切に取り扱います。
3.本校定時制課程は、生徒・保護者の住所・電話番号・生年月日・家庭状況等について、いかなる場合においても掲載しません。
4.本校定時制課程は、個人情報に関する個人の権利を尊重し、自己の個人情報に対する開示、
訂正、削除を求められ、その利用を拒否された場合は、社会通念や慣行に照らし合理的な範囲で、これに応じます。
5.Web ページへの情報の掲載は、校長の承認のもとに行う。