本校は、県内外からの山村留学生と地元生が一緒に併設の「みどり寮」で生活をしていることが大きな特色となっています。本年度は、全校生徒19名(1年生6名、2年生4名、3年生9名)でスタートしました。そのうち、山村留学生は16名で、全校生徒の約85%を占めています。
本校では山村留学生だけでなく、地元生も週に3日間寮生活を送っています。親元を離れるわけですので、洗濯や掃除を含めて身の回りのことは、基本的に自分でしなくてはなりません。子どもたちにとっては自宅にいるときよりも不便です。しかも集団で生活しているので自分中心の考えやわがままは通用しません。もちろん携帯電話やスマートフォンは使用できず、テレビの視聴にも制約があります。毎日の寮生活は、物質的に恵まれた現代の中学生にとっては不便や不自由を感じることが多いと思います。
しかし、この不便・不自由があってこそ、本校では他の中学校では得られない貴重な体験を積むことができ、心とからだがたくましく鍛えられていくのだと思います。ここには、四季を彩る豊かな自然はもちろん、地域の方々の愛情でいっぱいです。そして、本川中学校に関わる全員が子どもたちの応援団として、有意義な中学校生活を送るためのサポーターとなってくれています。
昭和50(1975)年に実質統合し、昭和51(1976)年度から全国初の全校全寮制がスタートした本校は、平成14(2002)年度から山村留学制度を開始し、全国からの留学生を受け入れるようになりました。寄宿舎『みどり寮』の名前の由来は、「緑多い美しい自然の中ですくすくと育ってほしい」との願いをこめて、開校当時の伊東励村長が命名したそうです。開校(名目統合)から現在まで、卒業生は578名を数え、地元だけでなく県内外の様々な分野で活躍されています。
本校の教育目標には、長い間『たくましく』や『生きる力』という言葉が入っています。これまでの卒業生が、学校生活や寮生活で培ったたくましい精神は、これからも生徒たちが引き継いでくれることを信じています。
本校の教職員、みどり寮職員一同、微力ではございますが、力を合わせて生徒たちの健やかな成長を目指して全力を尽くしたいと思います。どうか本校の教育活動をご理解いただき、ご支援・ご協力をお願いいたします。
賢く、優しく、逞しく、「生きる」力を持った生徒の育成
○賢 く・・・粘り強く基礎基本の学力を身につける生徒「確かな学力」
○優しく・・・自分、友だち、家族郷土を大切にする生徒「豊かな心」
○逞しく・・・心身を鍛え、逞しく生きる生徒「健やかな心と身体」
すべての教育活動(学校・寄宿舎)や地域との関わりを通して、互いに尊重し、協働する姿勢、人を肯定的に評価する姿勢を持たせるよう取り組み、子どもたちに自己有用感をもたせ、自尊感情を高める教育を推進する。
思いやりと感謝の気持ちを育み、自尊感情を高める教育の実践
(1)確かな学力を育成する取組の推進
(2)自尊感情を高める取組の推進
(3)地域を巻き込んだ保・小・中連携教育の推進
(4)「チーム学校」として組織力向上及び、ワークライフバランスを確保した働き方改革の推進
健康で明るく、意欲と情熱のある職員
生徒を主人公にした教育をすすめる職員
専門性と指導力の向上に努める職員
社会変化に対応し、意識改革できる職員
地域や保護者とともに取り組む職員
賢 く … 粘り強く基礎基本の学力を身につける生徒 「確かな学力」
優しく … 自分、友だち、家族、郷土を大切にする生徒 「豊かな心」
逞しく … 心身を鍛え、たくましく生きる生徒 「健やかな心と体」
基礎学力の定着と学力の向上
教職員の指導力の向上
学級経営の充実
基本的な生活習慣の定着
人権・道徳教育の推進
健康安全教育の推進
キャリア教育の推進
特別支援教育の推進
保小中連携教育の推進
学校・家庭(寮)・地域の連携強化
伝え合い、信頼し合い、学び合う集団づくりと授業改善の推進
~関わり合いながら主体的に学びに向かう生徒の育成~