入学時には教員になるかどうか迷っていても大丈夫です。大学受験の段階では教員という仕事の全容がはっきりわからないからです。4年間かけて、教育実習やアルバイト、ボランティア、インターンシップなどの経験を通して、自分に合った進路を見つけていきます。別表の進路統計を見るとわかりますが、英語選修の学生の多くは教員になりますが、一般企業に就職したり公務員になる者も一定数います。教員就職率は教育学部全体(毎年60%前後)と比べると、英語科は高い方であるといえます。教育学部で学べる「人に何かを教える技術」や高い社会交流能力などはどのような職種においても有効です。進路選択については柔軟に考えてみてください。
都内や大都市圏と比べると水戸市の大学周辺のアパートは安価です。もちろん物件により異なりますが、25,000~45,000円が相場で平均は33,000円くらいのようです。
英語選修は教員対学生の比率(Student-teacher ratio)が低いので、大規模定員を持つ都心部の大学などと比べると教員からの指導は手厚いと言えます。各ゼミの人数は3~4名程度(都心の大学ではゼミ定員は10人以上が一般的です)ですので、特に指導教員とは必然的に親しくならざるを得ない状況です(笑)。また茨城大学では個々の学生に担任教員がついており、担任教員との距離も近いと言えます。
英語選修では塾講師が一番人気だと思われますが、飲食店のフロアー・キッチン、アパレルなどの小売店、映画館のチケット切り、電車の清掃、事務など多様なアルバイトをしている学生がいます。
英語選修にはEnglish Campというサークルがあり、2、3年次の学生が中心に学内外の参加者を集めて、年に2回ほどすべて英語で活動するイベントを計画・実行しています。このサークルは埼玉大、東京学芸大などの同様のサークルと交流しお互いのイベントに参加し合ったりしています。大学には他にESS (English Speaking Society)という全国にある伝統的なサークルがあり、ディスカッションやスピーチなどの活動を行っています。こちらも近県の大学と交流するイベントを行っています。
もちろん授業を通して多くの学びがありますが、それ以上は自分次第です。英語選修のほとんどの学生が2、3年次までに英検の準1級を取得しており、茨城県の中学校教員採用試験では英語(専門科目)が免除になります。また、4年次までに1級を取得する学生も毎年おります。
英語選修でも他教科の教員免許状を取得できます。ただし、必要単位数が増えるため入念な履修計画を立てる必要があります。
茨城大学教育学部では小中の教員免許状を取得することが必須です。小学校は教科ごとの教員免許は存在しませんが、小学校英語に関する授業が開講されています。高等学校の外国語(英語)の教員免許状は中学校外国語(英語)の教員免許状と必要単位の多くが共通していますので、英語選修の多くの学生が取得します。
英語科でも特別支援の免許を取ることは可能ですが、他教科の免許と同様に4年次まで特別支援の専門科目を履修する必要があります。
決して気楽なものではありません。ただしその分、みんなで協力しながら最後までやり遂げる経験と成長は何事にも代えがたいものだったと、多くの卒業生が述べています。わずか14日間とはいえ、授業準備などで寝ることもままならないという話も聞きますが、附属の児童生徒は実習生に協力的で学習意欲も高く、指導教員も全力でサポートをしますので安心して実習に励んでください。教育実習は4年間の大学の学びのハイライトであり、一生忘れられない素晴らしい思い出になるでしょう。また、英語選修の授業では、教育実習に行く前にたくさん練習ができるよう様々な機会が用意されていますので、あまり心配しないでください。
半年から1年の長期留学でも、十分に履修計画を立て、本学の提携校を選べば、4年間で卒業することは可能です。
卒業要件として指定されていますので、小学校と中学校の両方に行く必要があります。高校の教育実習はオプションになっています。
本学の教職大学院にそのまま進学する者と他大の大学院に入る者が毎年数名います。教員が応募書類などの記入のサポートをしますので安心してください。