小林 英美
英文学
英文学
自己紹介
英語圏でも特にイギリスの文学・文化を専門にしていますが、英語文化との本格的な出会いはアメリカでのことでした。小学校5年生からの1年間のアメリカ合衆国インディアナ州滞在です。父の仕事のための渡米でしたが、ここでの経験が英語に関わる人生を決めたと言っても良いです。
学部時代は、音声学や異文化比較研究に関心がありましたが、学部2年生の後半から英語圏文学への関心が高まり、卒論ではシェイクスピアの悲劇作品をテーマにしました。そして大学院からは19世紀の詩人ワーズワスの自然に関する思想をテーマにして現在に至ります。大学院時代に1年間オックスフォード大学に留学し、現地の先生の指導を受けて博士論文の基礎をつくりました。帰国後はほぼ毎年1ヶ月ほどオックスフォードに戻って資料収集を中心にした研究を続けていました。
研究分野
イギリス文学。特に18世紀末から19世紀中期の詩と小説、そして児童文学を中心に研究しています。詩人なら例えばワーズワスやキーツ、小説家ならオースティンやメアリー・シェリーなどですが、ほかにもあまり知られていない詩人を対象にすることもあります。
研究の切り口は読者層と文学の相関関係です。読者の嗜好が文学流行にどのような影響を及ぼしたかというようなことを、実証的なデータをもとにして探っています。以上の作家以外にも、シェイクスピア、ブロンテ、ワイルド、童謡やバラッド、児童文学にも関心があります。
趣味
少年時代の趣味は日本古代史と模型製作でしたが、現在はクラシック音楽鑑賞、絵画鑑賞、映画鑑賞等。クラシック音楽はバッハ、ヘンデル、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ブルックナー、ショスタコーヴィッチ等の有名曲以外に19世紀英国の作曲家を良く聴きます。
絵画はコンスタブル、ターナー等の英国風景絵画が特に好きで、宗教画ではカラヴァッジョ等が好きです。最近の映画ではニール・ジョーダン監督のが良いです。SF映画とか、スパイダーマンとハルク等のアメコミも好きです。
英語選修を目指す人へ
英語はコミュニケーションの道具であると同時に、芸術作品をつくるための道具でもあります。その芸術作品とは美しい詩や小説等です。選び抜かれた最高の言葉の組み合わせで創造された作品です。英語教育講座では、そんな至高の英語を学んで英語力を洗練させると同時に、それが生み出された時代の人生や文化についても学びます。異文化の関心を高め、学習への動機づけにもなる豊富な英語文化知識を備えた魅力あふれる教員になりたい皆さんをお待ちしています。