量子測定理論入門(清水明)
last modified: 2021/08/03, first appeared: 2007/06/05
追記 2021/08/03: 以下に記したKoshino and Shimizu (2005) の第4節は、現代的な測定理論のreviewになっています。 量子情報理論では、測定操作が満たすべき条件から一般的に構成していくのが標準ですが、このreviewでは、物理法則に従って量子測定理論を構築したらこうなる、という流儀の解説です。従って、量子情報理論で定義される測定操作全体の部分集合になっていますが、物理的に可能なのは、このような測定だけのはずです。(真部分集合かどうかは解っていません。) なお、このreview の終わりの方に書いた「POVM」の用語法は、やや標準からずれていて、標準的には、(164)式のO_mをmeasurement operator (or Klaus operator)と呼び、{O_m* O_m}という集合をPOVMと呼びます。(清水は、用語は苦手なのです…)
追記 09/04/22: 先日、素粒子論のグループのセミナーに、このネタで呼んでいただいたので、coherent stateと測定理論の関係の記述を追加しました。公開するスライドを、そちらに更新しておきます。
追記 08/04/22: 本日、統計物理の研究室のセミナー(MITセミナー)に、このネタで呼んでいただいたので、揺動散逸定理の実測例を追加しました。公開するスライドを、そちらに更新しておきます。
追記 07/06/08: 本日、AMO 討論会での話を終えてきました。意外と、ウケました。こういう話 をするのも必要だなと改めて思いました。そこで、話を聞けなかった方々のために、今日の講演「現代的な量子測定理論の概要―FAQsへの答え」のスライドを公開します。