NMRを測定する友へ

NMR測定データを手に入れたら

本学部装置のユーザー向けに作製したデータ処理マニュアル(私家版)です． 測定データを、装置とは別のパソコンにインストールした処理ソフトで扱う場合の操作を、ブルカー社TopSpin、JEOL社Delta (process only)を中心に解説します．マニュアルはダウンロードせず、オンラインで最新版をご覧ください．

• TopSpinデータ処理マニュアル(私家版)

• Deltaデータ処理マニュアル(私家版) データ処理の流れ

良く使うデータ

不純物としての汎用溶媒の各種重水素化溶媒中における化学シフト

• シルバースタインら「有機化合物のスペクトルによる同定法」東京化学同人(第8版) δH p.190 付録H、δC p.228 付録B．1Hの表でエチレングリコールCHとある(一刷)のはCH2.

• 同(第7版)δH p.207 付録H、δC p.245 付録B．

第6版以前には掲載されていません。

• E. Pretsh et al., Structure Determination of Organic Compounds. Table of Spectral Data, Springer. 13C p. 160, 1H p. 243

• Bruker社TopSpinソフトウエア > 右上の?アイコン(ヘルプ) > NMR Guide > Almanac > Solvents >

  • 1H Chemical Shifts for Contaminants in Deuterated Solvents

  • 13C Chemical Shifts for Contaminants in Deuterated Solvents

• ChemStation > NMR Chemical Shifts ー溶媒のNMR論文より(論文4報)

基礎知識

主にルーチンなNMR法をオートであるいは自分で測定し構造決定などに使っている人が、よりよいデータを得るために知っておくべき事柄をまとめていきたいと思います。NMR装置の操作の意味や各測定法のパラメータの意味と最適化などについて知り、NMRの性能を100％発揮させよう。

旧サイトのページへのリンク

1. 1H通常測定(NMRの基本原理、CWとFT、パルスシーケンス)

2. 13C通常測定(complete decoupling)

3. スピンエコーとPolarization Transfer

4. DEPTCH, CH2, CH3, C(四級)の区別

5. ２次元の基礎

6. COSY、gs-COSY

7. 異種核相関(CH COSY, COLOC)

8. インバース測定(HSQC, HMQC, HMBC)

9. J分解スペクトル

10. デカップリング、NOE、SPT

11. NOESY、ROESY

12. データ処理

13. NMRで観測対象となる核

14. 装置・器具・溶媒など

15. パルスの励起効率