1学年MT(キリバス講話)

キリバス共和国

 キリバスは太平洋中部に位置する、赤道に沿った 33 の環礁と島々からなる共和国です。ラグーンと白い砂浜がある島々の多くは無人島で、釣り、ダイビング、バードウォッチングができる人里離れたスポットとして知られています。小さな島々からなる人口密度の高い首都南タラワには、第二次世界大戦の激戦地となった海岸があり、今でもその傷跡が残っています。また、民族舞踊や手工芸品でも有名です。            googleより抜粋

ゆっくりと、海の中に沈んでいく島

 世界的な気候変動に伴う海面の上昇によって、高い山や丘を持たないサンゴ礁の島で成り立っているキリバスは水没の危機が叫ばれています。キリバスの平均海抜は約2メートルと、もちろん数年のうちに水没するわけではありませんが、逃げ場のない海抜の低い島では、大潮や高波など、少しの自然災害によっても大きく影響を受けてしまうのです。2015年5月の報道では、すでにアバヤン島沿岸のテブンギナコ村の村民200人以上が内陸部に移住したと伝えられています。

この現状を重く受け止めたキリバス政府は、フィジーに約20平方キロメールという広大な土地を買いました。また、フィジーの大統領も公式に受け入れるという宣言を行っています。ただし、キリバスもフィジーも先進国ほどには豊かではありません。また、フィジーの北には、キリバスよりも先に水没してしまうのではと言われるツバルもあります。気候変動という、自分たちだけではどうすることもできない外部影響によって、長年住んだ土地が水の中に沈んでしまうという危機にさらされている国が世界には存在するのです。この悲しい状況に対して、フィジーだけでなく、世界はもっと関心を高め、手を差し伸べていく必要があるのです。      googleより抜粋