聴覚障害児教育に関する取り組み

大学院修士課程の時から,聾教育幼稚部での手話導入に関する研究に取り組んできました。

そしてそれは,2013年3月に博士号の学位をいただいた博士論文「聾教育における手話の導入過程に関する一研究」で,一区切りがつきました。

この内容については,同年に上梓した,「手話の社会学──教育現場への手話導入における当事者性をめぐって」(生活書院)をご参照下さい。

聴覚障害児の教育は,ここ20年ほどの間に,劇的に変化しました。

今や,聾学校幼稚部で手話を使っていない学校はほとんどありません。

しかし,当然のことながら,手話を導入すればそれで問題が解決するわけではありません。

聴覚主導の教育でも,バイリンガル聾教育でも,日本語の読み書きについては共通の課題です。

こうした問題については,できるだけ最新の知見を調べながら,最善の方法は何なのか,常に考え続けています。

こうした問題と向き合うときの私は,社会学者ではなく,教育者の一人なのだと思いつつ。

以下は,比較的最近の聴覚障害児教育関連の講演などです。


2017年8月10日,難聴・言語障害通級指導教室研修会(熊谷市立西小学校)「難聴児支援の課題」

2017年8月5日,手話通訳士現任研修(全国手話研修センター),「言語条例と学校教育」

2017年7月22日,群馬県聴覚障害者コミュニケーションプラザ手話通訳者養成講座(群馬県社会福祉総合センター)「聴覚障害児の言語発達とろう教育」

2016年11月10日,栃木県手話通訳者養成講習会(通訳Ⅱ)理論講座(栃木市保健福祉センター)「聴覚障害児の言語発達とろう教育」

2016年9月1日,校内研修会(坂戸ろう学園)「聾教育が直面する今日的課題について考える ー手話言語条例等の法整備を踏まえてー」

2016年7月29日,川崎市立聾学校公開研修会(川崎市立聾学校),「難聴児支援 −合理的配慮とユニバーサルデザイン−」

2016年7月23日,群馬県聴覚障害者コミュニケーションプラザ手話通訳者養成講座(群馬県社会福祉総合センター)「聴覚障害児の言語発達」

2016年7月20日,校内研修会(大宮ろう学園)「聾教育の現状と課題 −卒業後を見据えて−」

2015年8月28日,坂戸ろう学園全体講演会(坂戸ろう学園)「ろう者を取り巻く社会の現状と今後のろう学校のあり方 ~手話言語法・条例制定の流れをふまえて~」

2015年8月1日,ろう教育を考える全国集会分科会「教員養成の課題」(大阪健康福祉短大)「聾教育における教員養成の課題」

2015年7月31日,川崎市立聾学校公開研修会(川崎市立聾学校)「合理的配慮としての難聴児支援」

2015年7月18日,群馬県聴覚障害者コミュニケーションプラザ手話通訳者養成講座(群馬県社会福祉総合センター)「聴覚障害児の言語発達」

2015年7月3日,中国地区ろう教育研究会 重複障害サークル研究会(鳥取県立鳥取聾学校)「重複障がい学級の進路指導における自己理解」

2015年1月24日,横浜市手話通訳者現任研修(横浜ラポール)「ろう教育の現状と課題」

2014年9月27日,群馬デフフリースクールココロ(前橋サンアビリティーズ)「確かな日本語獲得の基礎を育むには」

2014年8月7日,群馬県特別支援教育研究会寄宿舎教育部研修会(群馬県立聾学校)「聴覚と他の障害を併せ持つ重複障害児とのコミュニケーションについて」

2014年7月26日,トライアングル金山記念聴覚障害児教育財団 夏の勉強会(東京大学先端科学技術研究センター)「聴覚障害児(者)に対する情報保障の現状と課題 障害をもった生徒・学生が当たり前に学べる学校・大学を目指して」