2025年4月、ウィードプランニング(通称:Weed)では新卒として2名を迎えました。フィールドセールスチームのIさんと、クリエイティブチームのMさんです。2人は1ヶ月間の新人研修として、各事業部を横断的に回りながら、会社全体の理解を深めました。同時に、「会社紹介冊子を4月30日16:00までに制作する」という課題にも挑戦してもらいました。
実はこれまで、Weedには体系的な研修制度がありませんでした。各部署でのOJTが中心で、全社的な視点を持つ機会は限られていたのです。また、Weedは「デザインによる課題解決」を軸に多様な事業を展開しており、その領域の広さゆえに社内でも全体像を掴むのが難しいという課題がありました。
そこで今回、新卒社員がWeedを深く理解し、同じビジョンを共有して働くための「1ヶ月研修プログラム」を新たに設けました。
Weedの基本業務理解、インサイドセールス(サプライ業務)、フィールドセールス(EC処理・出荷、バックオフィス業務、システム開発・運用、BPO業務、D2C)、クリエイティブ(デザイン、ディレクション、Web、動画)、印刷現場の見学まで──
日替わりで各担当者がオリジナルのスタイルで研修を実施。資料やワークショップを工夫する姿があちこちで見られました。
「新人じゃないけれど研修を受けてみたい!」という既存社員の声もあり、今後は社内イベントとして展開するのもおもしろいかもしれません。実際、私自身も動画編集やWeb研修は受講したくなる内容でした。「教えること」が先輩社員にとっても新たな学びになっていたように感じます。
この研修を通じて、多くの社員が自主的に資料を用意し、時間を割いて関わってくれたことは、Weedらしい“面倒見のよさ”を象徴していたと思います。
私が担当したクリエイティブ研修の一部をご紹介します。
・デザインとは?
・思考と提案
・デザインの基本知識
・新人クリエイターの心得 ーオレが新人の頃に知っておきたかった100のことー
・オリジナルのカードゲーム
など
退屈にならないよう、スライドや参考サイトを活用しながら進行しました。特に好評だったのが、自作のオリジナルカードゲーム。Iさんからも高評価で、他のメンバーにもぜひ体験してほしい内容で、実務にも応用できるかもしれません。詳細は今後ブログでご紹介する予定です。
研修の合間を縫って、2人は会社紹介冊子の制作にも取り組みました。週1回の進捗確認を除き、こちらからの介入は最小限にとどめ、基本的には2人の自主性に任せるスタイルを貫きました。
そのなかで2人が導き出したのが、「weedplanningのりある」というコンセプトです。ドットやピクセルをモチーフに、ページをめくるごとに会社の“りある”が明かされていく、まるで解像度が上がるような構成になっています。さらに、表紙にはトレーシングペーパーを用いることで、紙媒体ならではの演出も加えてくれました。
企画やデザインにはまだまだ荒削りな面もありますが、独自の視点と成長の兆しが感じられる冊子に仕上がりました。アドバイスにもしっかり耳を傾けつつ、自分たちなりの答えを模索する姿が印象的でした。最終発表の5分前に完成させるというギリギリまで粘る姿勢にも、強い意志と集中力を感じました。
「1つのものを完成させる → 客観的に見直す → さらに磨く」
この制作プロセスそのものが、今後の実務にもつながる貴重な学びになったはずです。最後の1時間、時計を見つめながら仕上げに集中する姿は、まさに“本番”さながらでした。
2人が今後どんな成長を遂げていくのか、今からとても楽しみです。きっと壁にぶつかることもあるでしょう。でも、彼らの好奇心と前向きな姿勢があれば、乗り越えていけると信じています。
今回の会社紹介冊子の制作は、時間もスキルも限られた中で挑んだハードな課題でした。それでも最後までやり切ったこと。そしてその過程で味わったワクワクや達成感、それらすべてが、今後の糧になるはずです。
会社をただ知るだけでなく、「ものづくりの大変さ」と「楽しさ」の両方を実感できたなら、この1ヶ月の研修は間違いなく意味のある時間だったと思います。