GO-FLOWで定義されているオペレータ
GO-FLOWで定義されているオペレータ
オペレータは基本的には、主入力信号S、副入力信号P,出力信号Rの三種 類の入出力信号を持っている。信号発生器を表すオペレータ(タイプ25)は出力 信号のみ、ORゲート(タイプ22)、ANDゲート(タイプ30)などの論理ゲートは 主入力信号と出力信号のみを持っているように、必ずしもすべてのオペレータ が三種の入出力信号を持っているわけではない。
オペレータの機能は次の3つの基本原則により支配されている。
(1) タイム・ポイントtにおける主入力信号S(t)は出力信号R(t)のみに影響 する。
(2) タイム.ポイントt以前に入力したすべての副入力信号P(t') (t'≦t)は 出力信号R(t)に影響を及ぼす。
(3) タイム・ポイントt以降に入力される副入力信号P(t") (t">t)は出力信 号R(t)には何らの影響も及ぼさない。
また、 タイプ35のオペレータは機器が動作中に故障を発生する現象をモデル 化している。主入力信号Sが存在する場合を機器が動作している場合と考え、 その場合のみ故障が発生するようになっている。そのため、ある時刻 t におい て機器が故障状態にある確率は、 t以前におけるすべての主入力信号Sの関数 となる。これは、上記オペレータ機能の三原則の例外となっている。
現在までに図に示す14種類の標準オペレータが定義されている。 図中で使用されている記号は以 下の意味を持っている。
R(t) :タイム・ポイント tにおける出力信号強度
S(t) :タイム・ポイント tにおける主入力信号強度
P(t) :タイム・ポイント tにおける副入力信号強度 Pg :機器が正常
に動作する確率
k: 遅延タイム・ポイント数 入:機器の故障率
Pp : 機器が早まって動作する確率
P。 :弁が開指令により開動作を正常に行う確率
Pc : 弁が閉指令により閉動作を正常に行う確率
o(t) :タイム・ポイントtにおいて弁が開状態にある確率