8-HEPE(ヒープと読みます)はエイコサペンタエン酸の8番目炭素R位にヒドロキシ基が導入された構造をしています。イサダには約10ppm(1kgのイサダに10mg)の8-HEPEが含有されています。イサダにおける8-HEPE含有量は、南極オキアミの10倍以上です。
8R-HEPEはペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α(PPARα)を活性化する働きがあります。PPARαは肝臓における脂肪燃焼を促進する核内受容体で、ミトコンドリアでの脂肪酸ベータ酸化を活性化し、脂肪分解とエネルギー産生に働きます。
高脂肪餌による肥満誘導モデルマウスにおいて、8R-HEPE摂取が血中および肝臓中のトリグリセリド(中性脂肪)を抑制しました。
8R-HEPEには末梢組織(主に血管中)の余分なコレステロールを肝臓に送り返す、コレステロール逆輸経路を活性化する作用があります。
高コレステロール血症モデルマウスにおいて、8R-HEPE摂取が悪玉(LDL)コレステロールを抑制し善玉(HDL)コレステロールを増加させました。
大動脈における動脈硬化層(アテローム)の抑制効果も示しました。
リン脂質型のEPA・DHAがイサダオイルには豊富に含まれます。リン脂質はトリアシルグリセロールよりも水に親和性がありますので、吸収性の高いオメガ3脂肪酸です。
カルテノイド(天然色素)の1種で、光による酸化を強力に抑制します。イサダオイルに含まれるアスタキサンチンは、脂質成分を光酸化から守ってくれます。
株式会社國洋と共同で開発した、イサダオイル粉末素材です。酵素分解したイサダから遠心分離によって濃縮したオイル画分をスプレードライにより粉末化した新たな機能性素材です。睡眠の質改善効果で機能性表示届出申請中です。