ブルース・リー フィルモグラフィ

富貴浮雲 (未) (1948)
Wealth is like a Dream

製作会社:香港・四達影業公司、愛群影片公司
香港公開1948年11月24日~12月1日/日本未公開

監督:兪亮/脚本:泰劍/原作:靈蕭生/制作:衛成/音楽:尹自重
出演:羅品超(殷國魂)、小燕飛(余鳳仙)、李海泉(張超)、半日安(殷果)、李鑫("神童・小海泉")(牛仔)、他

概略

2人の子供の姿を通して、終戦後家もなく路上で眠り学校にも行けない子供達が遭遇する不幸が描かれる。また、封建的な家庭の悲惨な物語を通して、裕福な家庭が引き起こした害が批判的に描かれる。(※百度百科より)

解説

靈蕭生の大衆小説「富貴浮雲」(未邦訳)を映画化した作品。
ブルース・リーが役者として本格的にキャリアをスタートさせた映画とされる作品ですが、実際には半年以上前に「萬紫千紅」が公開されていて、公開順としては第2作目ということになりますね。
ブルース・リーが最初に映画に出たのは6才の時と自ら語っていて、この作品がそうであるのならば、撮影から公開まで1年以上経っていることになりますが(そういうこともままありますが)、6才の時に出た作品は「萬紫千紅」の方だったのかも知れません。当時の撮影スケジュールなど判るはずもないので何とも言えませんが。

この作品ではリーは"李鑫"名義となっていますが、これは彼の俗名である"李源鑫"に由来している事は明らかですね。

華僑日報1948.11.28広告

華僑日報1948.11.25広告

華僑日報1948.11.26広告

ところで、公開当時の新聞広告を見ると、ブルース・リーの名義が"李鑫"と表記されているのは、公開2日目の広告だけで(それ以前の広告にはリーの名前はありません)、3日目以降の広告では"神童・小海泉"("小李海泉"ではない)と記載されているのが面白いところです。
この"小海泉"は芸名というより、宣伝としてリーを紹介する上での、キャッチフレーズ的な紹介名と言った方が良さそうです。