マイクロソフトパワーポイント

パワーポイントの基本として重要度が高いポイント (2021年4月)

パワーポイントを利用されているNPO等の方は、発表する・事業の説明などのプレゼンテーションや講座などでの場合が想定されます。教室などでプロジェクターなどからスクリーン等に投影してみてもらうことから、フォントの使い方が重要だと考えます。

フォント

投影されるスクリーンを見る人が最大どの程度の距離になるか?ここから利用するフォントサイズを検討する必要があります。サイズに応じてスライドの分割も必要になってきます。

学校の教室のサイズは7m×9m=63㎡と決まっているようです。昔はこのサイズで50人学級でした。会場の大きさや形状・配置(横広・縦広)などにもよりますが、学校教室サイズ基準が想定されます。100人ぐらいだと7m幅でいくと18mくらになります。

私の経験値でいくと、50人程度の9mの長さでは、24ポイントでギリギリ、18mぐらいになると36ポイントでも見え難いようです。

スライドタイトルで60ポイント以上を使い、本文タイトルでは40~48ポイント、本文第2レベルは36~40ポイント、第3レベルで28~32ポイントとして作成を推奨します。

フォントの種類もゴチック系が遠くからも見やすいようです。プロポーショナルフォント(可変幅)を利用すると1行に入る文字数が多くなります。ワードで説明していますが、文字幅や段落の調整することでフォントサイズが大きくしても1行の文字数はある程度調整できます。ボールド体(太字)や下線にフォント色などで見やすさ工夫してみてください。また、背景色とフォント色の関係も重要です。

プレースフォルダーと自動調整

プレースフォルダー

パワーポイントでは、入力する場所がプレースホルダーと呼ばれています。新しいスライドを追加すると右図のような画面になります。中央の図から選択しクリックすることで簡単に6種類のオブジェクトが挿入できますが、「テキストを入力」に文字を入れるとテキストフォルダーになります。

自動調整

プレースホルダーには自動調整機能があります。エクセルのセルの配置にある「縮小して全体を表示する」と同じ機能です。プレースホルダーの文字を入力しホルダーサイズ以上に文字を入れた場合、枠下左横に図のようなマークが現れます。▼をカーソルがあたると自動調整オプションと表示され、クリックする「テキストをプレースフォルダーに自動的に収める」か「・・・調整しない」など選択ができます。

パワーポイントのプレースフォルダーは、ワードやエクセルのテキストフォルダーと違い既定値で文字が枠以上になると自動的に収めるとなっています。お節介な機能です。

これは、ファイルメニュー→オプション→文章校正のオートコレクションのオプションで変更できます。下図のようにタイトルと本文の2か所のチェックを外すことで自動調整をなくすことができます。

スライドマスターとレイアウト

パワーポイントの神髄は、スライドマスターです。スライドの書式やレイアウトをまとめて管理する「スライドの設計図」のような機能です。背景の色や画像、フォントの種類や大きさ、色といったスライドの書式をスライドマスター上で設定することで、必要なスライドに適用することができます。

スライドマスターは(メニューの表示→スライドマスターで、画面左列に表示される)、一番上に表示されるのが、スライドマスターの中のマスターになります。その下にいくつかのスライドマスターが表示されますが、これはサブマスター(レイアウトマスター等とも呼ばれる)になります。ホームタブやスライドを右クリックすることで表示されるメニューには「レイアウト」とありますが、このレイアウトがスライドマスターを適応する操作になります。

注:サブマスターの名称は私個人の命名です。一番上はトップマスターとかメインマスターと言う意味のもので、その下のものは、従属関係にあるので、サブマスターとすると解りやすいのではないでしょうか。レイアウトマスターすると余計い混同すると思います。

おまけ:他の人からもらったスライドで図などが削除できない場合があります。これは、スライドマスターで設定されているからです。

パワーポイントを新規作成する場合、起動後の画面に表示される「テンプレート」を利用するか白紙の「新しいプレゼンテーション」を選択することになります。

ここでは、「ファセット」の言う名称のテンプレートを使って説明していきます。

メニューの表示からスライドマスターをクリックすると右図のようなスライドマスター画面が表示されます。一番上が、「タイトルスライド」、以下「タイトルとコンテンツ」、「セクション見出し」など10種以上あります。

パワーポイントのスライド作成では、最初のタイトルスライドとそれ以外のスライドと大きく分かれますが、タイトル以外は通常は2~3種類ぐいらではないでしょうか?文字が多く入るスライド、写真や図のスライド、両方が半々ぐらいのもの。スライドマスターはコピペで他のファイルにコピーすることもできます。自分なりのスライドマスターを作成しておくと便利です

一番上のマスター(私の呼び名:トップマスター)を設定する、その内容は全てのマスター(私の呼び名:サブマスター)に反映されます。

トップマスターを右クリックすると右図のメニューが表示され、マスターのレイアウトを選択すると右奥の設定画面になります。□をクリック(選択・解除)して必要な項目を配置します。配置後は位置やサイズ、フォントなどの調整をしていきます。自分のロゴなど図や写真を入れると全に反映されます。

マスターのレイアウトはトップマスターのみの機能です。

サブマスターでは、トップマスターから設定を調整(不要なものがあれば削除や位置・サイズなど)し、新たな必要項目は位置・サイズをレイアウトします。サブマスターは個々に設定します。

スライドマスターが出来上がれば、スライドを作成していくことのなります。

スライドを右クリックすると右図のメニューが出てます。レイアウトをクリックするとスライドマスターで設定したものが表示され、適応したいマスターを選択します。


同じようなレイアウトのスライドが複数必要なとき、どのようにして作成していますか?前に出てきたスライドをコピーして貼り付け、テキストや画像を消して……といったやり方!

しかし、スライドマスターを使えば、スライドに「レイアウト」を適用するだけで簡単に同じレイアウトのスライドを作り出すことができます。(コピーしたスライドから文字・画像消去時間の短縮)

スライドマスターを設定し、先に説明したようなフォントの設定、配色パターン・背景画像を設定、この3つが設定されたものがオリジナルのテーマです。個人用のテンプレートとして保存活用しましょう。

テンプレートとして保存方法

テンプレートとして保存するファイル(スライド デザイン・テーマ・スライドマスターを含む)開き、「ファイル」→「[名前を付けて保存」から、ドライブを「C:¥Users¥<your username>¥ドキュメント¥officeのカスタムテンプレートを選択します。

「ファイル名」の欄にテンプレートの名前を入力、「ファイルの 種類」 ボックスの一覧 「PowerPoint テンプレート(*.potx) を選び、保存します。

新規作成画面で個人用を開くと保存したテンプレートが選択できます。

スライドマスターコピーして他のファイルで利用する

作成したスライドマスターを別のファイルで使いたい場合は、コピーすることができます。必要なスライドマスターのファイルと利用したいファイルを両方開き、それぞれでスライドマスターを表示させます。必要な方のマスターのトップマスターを右クリックでコピーし、必要な側に貼り付けます。この時、「貼り付けのオプション」で「元の書式を保持」を選択し貼り付けます。貼り付けると1番目の下に2番のトップマスター以下があります。1番目が不要であれば、削除します。