WEB(オンライン)会議システム

WEB(オンライン会議)システム

新型コロナウィルスの影響を受けて、昨年来オンライン会議などがメジャーな存在となりました。

緊急事態宣言が何度か発令され、会議場の利用停止に伴い、会議や会合がWEBシステムを使ってオンライ会議に変わっていきました。

2020年、ZOOMが一躍有名になりました。マイクロソフトTeams、GoogleMeet、Cisco WebeXと主なオンライ会議ツールを使ってみた経験からのそれぞれの良い点・課題点を掲載します。

2022年4月追記

Skypeが新しい「Meet Now」と言うサービス2020年から始まっています。Skypeは専用アプリや有料板と無料板の違いがあったりしますが、こちら完全無料版です。最大50人まで他のサービスに比べると対応人数が少ないのですが、この点と現時点では分散会議(ブレイクアウトルーム)非対応以外は、専用アプリも不要、時間制限が無い点も有利なツールです。(ちなみにSkypeは2022年7月末でサービスが終了するようです。)

2022年4月時点でも、「ZOOM」が良く使われているようです。オンライン会議会合の案内が届きメンバー・聴衆として参加する場合の利用としても一番多いのではないでしょうか?その意味でもZOOMの使い方には慣れていると便利です。

主催する場合を考えても、参加者のことを考えると「ZOOM」という選択肢になりそうです。但し、無料板では、「3人以上で40分」の機能制限があります。この点を含めて、導入する場合はいくつかのツールを検討する必要はあります。

何を目的に使うかによりますが、打合せ程度の会議でればZOOMが簡単便利です。仲間内などではLINEのグループ通話も便利です。個人的な経験からは、授業や講習会・セミナーで使うとするとGoogleMeetがベストと考えています。

Meetでは、クラスルームと言うサービスと連携して使えることです。課題や資料の配布といった本来の授業スタイルに近い進め方ができるます。

ZOOMが人気に要因にブレイアウトルームと言う全体会議とは別に小人数に分かれて分散会議が出来ることが挙げられます。Meetのブレイクアウトルーム(注)を再現するが以外と簡単で、ホストがグループ別討議の様子を見回ることができます。(下のブレイアウトルームを参照)

マルチディスプレイを使えば、資料の共有画面と学生(参加者)全員の画面なども見やすくなります。にホストもそれぞれ入ることも可能です。

注:2021年よりブレイアウトルーム対応になっているようですが、上位の契約版と、教育機関向け用「Google Workspace for Education Plus」での対応です。

現在使っているクラスルーム画面です。

課題は、Googleドライブなどから必要ファイルを添付し、配布方法として、閲覧以外にも学生に個別配布(編集させる場合)もできます。学生個別指定も学生リストから選択できます。そして、事前に設定し、課題を見せる時間もタイマー設定で授業中の必要時間とすることも出来ます。

このように、授業スタイル近い形式をサポートしてくれるクラスルームと連動して使える点で、ベストなものと思います。

ブレイアウトルーム

ワークショップ形式などの会議では必須の機能です。ZOOMの場合は、任意に分ける機能は簡単で便利ですが、指名して振り分けは人数規模が大きくなるとホスト側に手間がかかります。オペレータなど別のスタッフが必要。また、会議中の任意のルームに参加者が選択して入ることができません。GoogleMeetでは、ルームのIDを決めて提示するれば、参加者がIDを選択して入室できます。事前に設定も不要なので、これは便利な方法です。Teamsも事前にチャンネルと呼ばれるグループ設定すればブレイクアウトが可能ですが、メンバーの設定がいまいち、手間がかかります。

セキュリティ

ZOOMはPCやタブレット・スマホなど、どのような端末からも簡単に利用できる点から身近に使いやすいものです。最大の弱点はセキュリティの課題です。2020年10月からエンドツーエンド暗号化(E2EE)に対応しセキュリティ強化を図りましたが、対応して使うとブレイアウトルームが使えないなどの制限が多く、これは大きな課題です。

番外編しては、LINEでもオンライ会議ができます。グループ通話機能を使えばオンライン会議が出来ます。無料で、最大500人で時間制限もありません。詳細は、以下のLINE公式サイトをご覧ください。

https://guide.line.me/ja/chats-calls-notifications/calls-and-chatlives/linemeeting.html

インターネット回線速度

オンライン会議に限ったことではありませんが、利用する通信環境(端末・通信機器・回線速度)の確認もオンライ会議でも重要です。

まずは、使っている端末(PC・タブレット・スマホ)が使っている場所で、どのくらいの速度でインターネットと繋がっているのか計測してみましょう。ブラウザで「インターネット回線速度」と検索すれば、計測してくれるホームページで色々とあります。私が普段使っている3つのサイトをご紹介します。「USEN GATE 02」、「Fast.com」、「BRNスピードテスト」です。

「USEN GATE 02」が右図です。

測定開始ボタンを押すと、DOWNLOAD→UPLOAD→PING→JITTERの4つの値が計測されます。(右図下のよう表示されます。)

DOWNLOADは下り回線速度で端末に表示される(見たり聞いたり)速度で、UPLOADは上り回線でデータを送る(会議では映像や音声、ファイル送信)速度です。PINGはサーバーとの応答速度、JITTERはPINGのブレ幅ですが、この2点はオンライ会議では無視しても問題ありません。右図私の今の速度が、上り83メガ、下り98メガなので、十分な速度です。(我が家の契約が100メガ)

「Fast.com」が下図です。

最も簡単に計測できるサイトです。アクセスするだけで、下左の表示がで、自動で計測され、下右の速度が表示されます。こちらは下りのみ計測です。

「BRNスピードテスト」が、右図です。

こちらは、上りと下りそれぞれで計測します。少し手間がかかりますが、利用(契約)している回線とプロバイダーを登録するとより精度が上がる計測が可能です。

計測結果が、下図のように表示されまます。

インターネット回線の速度は、利用時間帯によっても変化します。いつもに比べて「遅いなぁ」と感じた時は、計測してみてください。オンライ会議では、ビデオ通話は、音声のみ比べて通信量が5倍~20倍になると言う調査もありました。各オンライン会議システムでは、必要な端末の性能や通信条件が説明されています。概ね30メガ程度の下り速度が聞くだけの会合には問題ないと言われています。日ごろから通信速度がどうなっているのかチェックする習慣も必要と思っています。