クイナ科

日本で私がよく見たクイナ科の鳥はオオバンでした。台湾では日本で稀なシロハラクイナ、そして、バンとオオバンがいます。

シロハラクイナ

全長は28から33cmくらいで、オオバンより少し小さいです。名前の通りお腹は白く、背中は黒です。よく公園などの茂みのある池にいます。

歩くのが上手なためか、あまり飛びません。歩くときに尾をぴくぴく動かすところがかわいいです。警戒心が強いようで、人が近づくとすぐに逃げます。

バン

全長は30~38cmでオオバンより小さいです。体は全体に黒で、くちばしと額が赤く、羽に白い斑点があります。体形が丸くてかわいいです。オオバンと違って、足ひれがありません。

田んぼや湿地、池などの水のある場所にいて、水辺を歩いたり、泳いだりしているのをよく見ます。台湾ではありふれた鳥です。あまり鳴かないけれど、ときどき「けりっ、けりっ」と鳴きます。


2021年3月に近くの池でひなが7羽生まれました。丸くて小さいひなが、親鳥について頑張って歩いているかわいい姿が見られました。親鳥はひなを守るため、ほかの動物が近づくと鋭く鳴いて追い返そうとしていました。

親鳥は頑張ったけれど、2021年4月下旬にはひなは1羽になってしまいました。同じ池にはゴイサギが多いので、ゴイサギに食べられてしまったのかもしれません。


オオバン

全長は36~39cmです。体は全体に黒色で、目が赤いです。台湾では、バンに比べると稀な鳥です。

バンと違ってよく潜ります。水草を食べているようです。バンと比べて優しい声で「けけ」と鳴きます。