HO3の夢の世界
この【夢】エリアはKPさんが作るポイントです。
かなり大変だと思いますが頑張ってください!
また、この夢のエリアは【探索者とNPC】だけの世界です。
この世界にPLが入ることは許されません。(探索者とNPC以外のモブは登場OK)
進行の仕方としては「探索者さんはどういう顔をしていますか?」「探索者さんは何と言っているでしょうか?」と聞きながら進めていってください。
つまりはPLにRPをさせないこと。これがこの夢の世界のルールとなります。
「KPから見たら、とても幸せそうな顔をしてますよ?」「本当にそう思ってるように見えますか?」などと揺さぶっても面白いかもしれませんね。
HO3探索者はここでも視界がモノクロです。
第1幕:幼い頃の記憶
HO3は家族なので出会い始まりではありません。
完全に「子供の頃の自分」からスタートです。
光が収まると、あなたは一人で部屋にいました。周りにはおもちゃや【夢に関するグッズ】が散乱しています。
しかし違和感がありました。周りのものがやけに大きく見えるのです。
「【探索者】〜、あら。また【夢に関すること】やってたの?」
扉が開く。そこには若い顔の【家族】が立っていました。
「まったく……。何度呼んでも降りてこないんだもの。
それに夢中になるのも分かるけれど、せっかく作ったご飯が冷めちゃうよ。
さぁ、あったかいうちに食べちゃいな。」
【家族】があなたの手を引く。その手はひどくあったかかった。
【家族】の声を聞いただけで、あなたは泣いてしまいそうになりました。
どうしてこんなに胸が張り裂けそうなんでしょう?
[強制] <アイデア>−60
自分が見てきた光景を全て思い出してしまいます。
この人は、あの日……自分と出かけた先で……。
あなたはあの日【出かけ先】へ出かけて【秘匿導入の終わり】に遭遇した。
悲惨な出来事がまるで悪夢だったかのように、最初から無かったかのように目の前の【家族】は優しく笑っている。
(SAN値減少はありません。PLさんが減らしたいと言ったらどうぞ)
秘匿導入で不定の狂気に入っていた場合、ここで発症します。
内容はHO3の人のみに伝えてください。
※ココフォリアで遊んでいた場合はここからステータス公開してOKです。
あたたかな料理を食べると、何故か無性に安心してしまった。
SAN値の回復量を決めてください。
ここからは毎章ごとにSAN値の回復量をPLに決めてもらいます。
数に制限はありません。何回でも、どんな些細なことでも。PLが「探索者はこれで心が休まる」と判断したポイントであればいくらでも振らせてあげることが可能です。
回復できそうなイベントは細かにKPさんが挟んであげてうまく誘導してください。(もちろんPL考案の癒しイベントに付き合うのも可)
回復量は自由です。アホみたいに大きな数字(1d100)でも、謙虚に小さい数字(1d3)でも。
それがその作り手によって決めたキャラクターの人生なのだから。
ま、回復させたらさせた分だけ後で苦しくなるだけなんですけどね。
家族がHO3探索者の夢を応援するためにあげたものは、この第1幕か第2幕のどちらかでプレゼントするシーンを挟んでください。
第2幕 家族との思い出
家族との印象深い思い出です。
これもPLから事前にもらった情報通りに演じてください。
思い出の中で、「あれ綺麗だね」と言うシーンを入れてください。
「ほら【探索者】、○○だよ!綺麗だね〜。」
【家族】がそれを指差して楽しげにあなたに語りかける。
しかし、どう頑張って見ても○○は白黒にしか見えませんでした。
HO3探索者が捧げたのは『色を楽しむ視覚』
[強制] <アイデア>−30(前のアイデアが成功していなかった場合)
自分が見てきた光景を全て思い出してしまいます。
この人は、あの日……自分と出かけた先で……。
あなたはあの日【出かけ先】へ出かけて【秘匿導入の終わり】に遭遇した。
悲惨な出来事がまるで悪夢だったかのように、最初から無かったかのように目の前の【家族】は優しく笑っている。
(SAN値減少はありません。PLさんが減らしたいと言ったらどうぞ)
第3幕 家族とお出かけ
【導入と同じデートスポット】を巡ります。ここでは不幸なことは一切起こりません。
この時点で狂気が解けていたら「この光景に強いデジャヴを感じます」と伝えてください。
[強制] <アイデア>(前のアイデアが成功していなかった場合)
自分が見てきた光景を全て思い出してしまいます。
この人は、あの日……自分と出かけた先で……。
あなたはあの日【出かけ先】へ出かけて【秘匿導入の終わり】に遭遇した。
悲惨な出来事がまるで悪夢だったかのように、最初から無かったかのように目の前の【家族】は優しく笑っている。
(SAN値減少はありません。PLさんが減らしたいと言ったらどうぞ)
ここで分かるのは、探索者の人生が丸っと変わっているということ。
幼い頃目指した夢を忘れておらず、それに関する学校だったり仕事だったりに就いています。
もし、HO3の夢がファンタジーだった場合、世界そのものがそちらに合わせて変わっていきます。
以下例)
・お姫さまになりたい!
→街並みや人間が中世ヨーロッパのようになり、大きなお城が見える。
・ヒーローになって悪者をやっつけたい!
→能力を使えるヒーローが実在し、それに関する部署がある。
・宇宙で暮らしたい!
→窓の外に宇宙が広がっており、SFのような機械のある場所に家族もいる。出かけた場所は人工的な造りのものに変わっている。
一番自由で平凡なHO3が、実は一番やばい世界を作り出す可能性のあるモンスターなのです。
「【探索者】の夢が叶うまであと少しね!」
【家族】が笑顔であなたに微笑みかけます。
その時、ふわりと飛ぶ虹色の蝶を見ました。
その蝶はまるであなたをどこかに案内しているかのように飛んでいきます。
蝶を追っていく。
しかし、あなたは途中でその姿を見失ってしまいました。
※<幸運>に失敗したら第4幕へ
[強制] <幸運>
人のいない道の先が淡く輝いているのを発見します。それはピンク、水色、黄色、色とりどりの光でした。
あなたは迷わずそちらへと駆け出す。
すると、道の上に一片の紙が落ちているのに気がつきます。
確認しようとそれに触れる。
ぐにゃり、と街の景色が虹色に歪んだ。
ユメの亀裂(幸運成功者のみ)
「ほら見て、描けたよ!」
「わー、すごいね!色んな色でできてる!」
「これ、だ〜れだ。」
「え? うーんと、これは生き物なの?」
「ふふっ、これは君だよ。ほら、これが目、こっちが羽、これが足。」
「ボクってこんなにいっぱい色があったのー?」
「そうだよ〜。色だけじゃなくていっぱい面白いものでできてるんだよ。」
それは幼い少年と少女の声に聞こえました。
あなたはこの声に聞き覚えがあるような気がしました。
その声を聞いているとひどく安心した気持ちになります。
そして気がつけば自分の目から涙がこぼれ落ちていました。
SAN値回復+1d5
この安心感は探索者自身の「苦しみ」から解放されたときのもの。
涙は探索者が感覚を捧げたユメが、神の子との記憶を思い出し彼にもう何も伝えることができないことを悲しんで流した涙となります。
第4幕 自分の夢が叶うとき
「もしもし、【探索者】?」
ここで3幕から急に場面が飛びます。電話に出た時と同じセリフで探索者に話しかけてください。
ハッと顔を上げる。気づけばいつの間にか【出かけていた場所】ではなかった。
「どうしたの? 急に寝ちゃって……。」
4幕は夢が叶う場面となります。
HO3探索者は忘れたはずの夢が叶っています。第3幕でも書いたとおり、どんな夢でも叶っています。
周りの人間からも、家族からもヒーロー扱いされているでしょう。
「ほらほら、みんながあなたを待ってるよ。」
「【探索者】。あなたは【私/俺】たちの誇りだ。
この景色を見せてくれてありがとうね。」
【家族】が優しく優しく微笑む。
触っただけで簡単に崩れてしまいそうな、脆く、繊細なその笑顔はあなたの心臓をひどく掻き乱した。
色鮮やかな世界が見える。長らく感じていなかった多種多様に満ちた色の世界。
息が詰まり、苦しくなる感覚に襲われた。
幸せなはずなのに、なぜこんなにも矛盾した感情が溢れてくるのでしょう。
どうしてこんなに、こんなに……。
[強制] <アイデア>2回目
違和感があなたの体全身を駆け巡ります。SAN値チェックです。1d3/1d10
第4幕はユメも覗いているため感覚が共有されます。