END4:ユメの子仇
ユメ、或いは神の子を攻撃し、ヒュプノスの怒りを買うENDです。
探索者:生還(後遺症なし)
NPC:夢の世界に囚われ続ける
ユメ:体はボロボロにされるが、魂は解放されない
神の子:ボロボロにされる
「やめて、やめてよ!」
神の子とユメには明確なステータスはありません。
ただ何をしても神の子を殺すことはできません。生々しい傷はつけれますが。
ユメも同様です。
戦闘になっても神の子は絶対探索者たちを攻撃せず、ずっと泣きながら訴えてきます。
「おねがい、やめて!
どうしてこんなことするの!?」
「ユメはボクの大切なお友だちなの! ひどいことしないで!」
「みんなあんなに優しかったのに、どうして? どうして!?」
ここでやめればまだ他のENDへの道筋はあります。
神の子をだいぶ慰めなくてはいけないと思いますが。
根っこに繋がれた少女の体は目も当てられないほど血みどろになった。
ぶちぶちとあなたたちに繋がった根っこがほどける。
ずるりと落ちた少女は死体そのものだった。
根っこの虹色が消えた途端、あなたたちの感覚が戻った。
彼女に渡したものが返ってきたのだ。
「ユメー!ユメー!!
うわああぁぁぁん!」
神の子の悲痛の叫びがびりびりと空間全体にとどろく。
と、その瞬間だった。
背後から感じた殺気。
振り返るとそこにはいつの間にかヒナゲシの冠をつけた一人の男が立っていました。
しかし、みるみるのうちにその姿は醜くおどろおどろしい姿へと変貌する。
悪夢が目の前で体現したかのような光景を目撃してしまったあなたはSAN値チェックです。
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激おこ父さん登場
その溶けた異形は人間の腕らしきものをすっとあなたたちに向けて伸ばす。
頭を鷲掴みにされたような鈍い痛みが走る。
その瞬間だった。
あの虹色の蝶があなたたちの目の前に現れた。
その蝶は異形のものの前を翔び、泣き続ける神の子の周りを翔んだ。
その光景を唖然として見ていると、誰かの小さい手に引っ張られた気がした。
視線を逸らすと、あの虹色のマーブルがかった空間が視界いっぱいに広がっていた。
そのままあなたたちは落ちていく。
どこまでも、どこまでも、夢の終わりまで落ちていく。
「……さようなら、違う世界の魂さん。
私の夢は終わることができなかったようです。
あなたたちはこの先も生きてください。どうか、お元気で。」
ユメを開放するにはもう一つ手順がありました。惜しかったですね。
惜しいので生還はできますよ。ついでに辛かった人生そのものを書き換えてあげます。
世界の真実も忘れさせてあげましょう!探索者はただの何も知らない探索者に戻るのです。
あなたたちは目を覚ました。
そこは光が差し込む病室の一角。
なぜ、自分は病室にいるのでしょう。
自分の身に何が起こったか全く思い出すことができません。
このEDは自分が死にそうになったこと、夢の世界であったことだけではなく世界から「大切な人」の存在そのものが消えてます。
神の子がもう一度ユメを修復しようとして、探索者たちが構築した夢のエネルギーを全て吸い、まだ空間に取り残されていた大切な人の魂も吸収されてしまったからです。
EDでそれぞれの家に帰って「あなたには大切な人などいません」という現実を教えてあげてください。
HO1→大切な人など存在せず、あなたは最初からずっと独り身だった。
HO2→夢を叶えた友人などおらず、あなたはただ一人だった。
HO3→家族はおらず、あなたは元々孤児だった。(兄弟だった場合はその兄弟がいない)
HO4→好きな人などおらず、あなたは平凡な人生を送っていた
自分の人生はこれまでと変わらないはずなのに、いつも通りの日常に戻ったはずなのに、どうしてこんなに心がぽっかりと空いたような感覚がするのでしょう。
探索者たちがその理由に気づくことは、いつまで経ってもありませんでした。
これにてユメノコキュウ
END4:ユメの子仇
は終了です。お疲れ様でした。
キャラクターは後遺症なしで生還です。
SAN値回復 1d10+4
クトゥルフ神話技能 +1d5%