END2:結目の呼吸
END2:結目の呼吸
探索者と大切な人が夢の世界へ残るENDです。
探索者にとっての夢を救う終わり方となります。
探索者:ロスト(夢の世界で永遠に生き続ける)
NPC:夢の世界で永遠に生き続ける
ユメ:解放されず目覚めてしまう
神の子:そのまま永遠の世界で生き続ける
あなたたちは選んだ。
大切な人と共に夢の世界に残るいう選択を。
「あれ、帰らないの?」
「ねーねー、じゃああの子たちもここに呼んでさ、みんなであそぼーよー!
たくさんで遊んだら、きっと楽しいよー!」
「ユメも遊びたくなって戻ってくるかもしれないし!」
神の子が無邪気にあなたたちに話しかける。
その刹那だった。
「あ、父さん。」
神の子が指さした方に視線を移す。
そこにはいつの間にか、あごひげに柔和な微笑みをたたえる一人の男が立っていました。
波打つ巻き毛にはヒナゲシの冠が載せられていました。
邪神ヒュプノスさんです。
「父さん、みんながね、遊びにきてくれたんだ!」
その男は神の子の羽を優しく撫でました。
「これ? だいじょーぶだよ!
ボクがね、みんなのお願いを叶えてあげたくて使ったんだ!」
「でも、みんなここにいてくれるんだって!」
男が神の子の羽をもう一度優しく撫でる。
すると、あっという間にその傷跡から新しく綺麗な羽が生えました。
「わぁ、ありがとう父さん!『痛い』がなくなった!」
その男はしばらく神の子を撫でた後、あなたたちをにっこりと見つめます。
その顔は確かに人のそれと同じですが、感覚的にあなたたちは分かりました。
この男は人間ではない、と。
「みんなのおかげでね、もうすぐでユメが起きると思うんだ!
だから、これからみんなで遊ぶの!」
男がゆっくりとあなたたちに向かって腕を伸ばす。
その瞬間、探索者たちの意識はぷつんと途絶えた。
意識はぼんやりしていた。
まるで暗闇の中でたゆたっているかのような不思議な感覚。
何もかもが混ざって、抜け出せなくて、でも確かにそこに『幸せ』だけを感じていた。
探索者たちは神の子が『父』と呼んだ邪神、ヒュプノスによって化け物じみた姿に変えられた。
この『永遠の夢の世界』に最も相応しい姿へと変えられたのだ。
もう永遠に元に戻ることはないだろう。
化け物じみたあなたの手を、誰かが優しく優しく握りしめていました。
「今まで守ってくれてありがとう……。
どんな姿になっても''あなた''を愛してる。」
醜い化け物に姿を変えられてもなお、愛だけは忘れない。
そんな儚い終わり方が好きです。
あなたが結んだ結び目から声が聞こえた。
それは遠く、懐かしい声。
結い目から聞こえる呼吸は途絶えることのないまま、この空間に留まり続けるでしょう。
「……ごめんなさい、結局あなたたちにも同じ末路を辿らせてしまいました。
私はこの子たちと共にもう一度生きます。あの子もずっと待っているから顔を出してあげなくちゃ…。
違う世界の魂さん、どうか忘れないでください。
この物語があったこと。私たちが確かにそこで生きていたことを。」
これにてユメノコキュウ
END2:結目の呼吸
は終了です。お疲れ様でした。
キャラクターはロスト扱いです。
魂の形も変形したため、ロスト者限定シナリオなどに連れて行くことも不可とさせていただきます。