HO2の夢の世界
HO2の夢の世界
この【夢】エリアはKPさんが作るポイントです。
かなり大変だと思いますが頑張ってください!
また、この夢のエリアは【探索者とNPC】だけの世界です。
この世界にPLが入ることは許されません。(探索者とNPC以外のモブは登場OK)
進行の仕方としては「探索者さんはどういう顔をしていますか?」「探索者さんは何と言っているでしょうか?」と聞きながら進めていってください。
つまりはPLにRPをさせないこと。これがこの夢の世界のルールとなります。
「KPから見たら、とても幸せそうな顔をしてますよ?」「本当にそう思ってるように見えますか?」などと揺さぶっても面白いかもしれませんね。
大切な人と初めて出会った時の場面です。
PLから事前にもらった情報通りに演じてください。
※ちなみにこのシーンで音に関するものを取り扱っていた場合、音の描写は一切しないでください。聴覚(音楽を楽しむ能力)が無くなっていることに気が付くシーンは第二幕でやります。
目を開ける。
そこは先ほどまでの不思議な場所ではありませんでした。
あなたはここを知っています。そして今あなたの目の前に……
【友人】がいる。【友人】がそこにいる。
「こんにちは、【探索者】さん。」
声をかけてきたのは若い見た目の【大切な人】。
まるで自分のことを知らないかのようによそよそしく話しかけてきます。
どうしてこんなに胸が張り裂けそうなんでしょう?
[強制] <アイデア>−60
自分が見てきた光景を全て思い出してしまいます。
この人は、あの日……自分と出かけた先で……。
あなたはあの日【出かけ先】へ出かけて【秘匿導入の終わり】に遭遇した。
悲惨な出来事がまるで悪夢だったかのように、最初から無かったかのように目の前の【友人】は優しく笑っている。
(SAN値減少はありません。PLさんが減らしたいと言ったらどうぞ)
秘匿導入で不定の狂気に入っていた場合、ここで発症します。
内容はHO2の人のみに伝えてください。
※ココフォリアで遊んでいた場合はここからステータス公開してOKです。
笑顔で語りかける【友人】を見ていると何故か無性に安心してしまった。
SAN値の回復量を決めてください。
ここからは毎章ごとにSAN値の回復量をPLに決めてもらいます。
数に制限はありません。何回でも、どんな些細なことでも。PLが「探索者はこれで心が休まる」と判断したポイントであればいくらでも振らせてあげることが可能です。
回復できそうなイベントは細かにKPさんが挟んであげてうまく誘導してください。(もちろんPL考案の癒しイベントに付き合うのも可)
回復量は自由です。アホみたいに大きな数字(1d100)でも、謙虚に小さい数字(1d3)でも。
それがその作り手によって決めたキャラクターの人生なのだから。
ま、回復させたらさせた分だけ後で苦しくなるだけなんですけどね。
【大切な人との印象深い思い出】です。
これもPLから事前にもらった情報通りに演じてください。
思い出の中で、好きな音楽を聴くシーンを入れてください。
もし導入で音を聴くシーンをやっていた場合は第3幕でもいいです。
「【探索者】、またこれ聴いてるのか。ほんと好きだな。」
隣から現れた【友人】がひょいとあなたの耳からイヤフォンを取り上げた。
曲? あれ、いつから自分は曲を聴いてたんだ?
その違和感はすぐに分かった。【友人】が聴いているはずの曲が自分には一切聞こえないのです。
曲や歌声だけが聞こえません。人の会話は普通に聞こえます。
HO2探索者が捧げたのは『音を楽しむ聴覚』
[強制] <アイデア>−30(前のアイデアが成功していなかった場合)
自分が見てきた光景を全て思い出してしまいます。
この人は、あの日……自分と出かけた先で……。
あなたはあの日【出かけ先】へ出かけて【秘匿導入の終わり】に遭遇した。
悲惨な出来事がまるで悪夢だったかのように、最初から無かったかのように目の前の【友人】は優しく笑っている。
(SAN値減少はありません。PLさんが減らしたいと言ったらどうぞ)
【導入と同じデートスポット】を巡ります。ここでは不幸なことは一切起こりません。
この時点で狂気が解けていたら「この光景に強いデジャヴを感じます」と伝えてください。
[強制] <アイデア>(前のアイデアが成功していなかった場合)
自分が見てきた光景を全て思い出してしまいます。
この人は、あの日……自分と出かけた先で……。
あなたはあの日【出かけ先】へ出かけて【秘匿導入の終わり】に遭遇した。
悲惨な出来事がまるで悪夢だったかのように、最初から無かったかのように目の前の【友人】は優しく笑っている。
(SAN値減少はありません。PLさんが減らしたいと言ったらどうぞ)
既にこの時点でHO2探索者は夢を叶えるための道を歩んでいます。
しかもかなり絶好調な感じで。
「【探索者】の夢もあと少しで叶うな!」
【友人】が笑顔であなたに微笑みかけます。
その時、ふわりと飛ぶ虹色の蝶を見ました。
その蝶はまるであなたをどこかに案内しているかのように飛んでいきます。
蝶を追っていく。
しかし、あなたは途中でその姿を見失ってしまいました。
※<幸運>に失敗したら第4幕へ
[強制] <幸運>
人のいない道の先からピアノの音が聴こえてきました。
あなたは迷わずそちらへと駆け出す。
すると、道の上に一片の紙が落ちているのに気がつきます。
確認しようとそれに触れる。
ぐにゃり、と街の景色が虹色に歪んだ。
ユメの亀裂(幸運成功者のみ)
「どう?これが私の好きな曲」
「すごいね、指を動かすだけでいろんな音が鳴って!」
「私はね、この曲はすっごく優しくてあったかくて、でもどこか悲しいなって思うの。」
「音が優しくて、あったかくて、でも悲しい? そんなにいっぱいあるの?」
「ううん、これはただの私の感想。だから、君が感じたことが君の中では正解なんだよ。」
「そうなんだー、じゃあボクにとってはこの音は『すごい』!」
「ふふ、いつか君もすごい以外のものを感じれたら…いいね。」
それは幼い少年と少女の声に聞こえました。
あなたはこの声に聞き覚えがあるような気がしました。
その声を聞いているとひどく安心した気持ちになります。
そして気がつけば自分の目から涙がこぼれ落ちていました。
SAN値回復+1d5
この安心感は探索者自身の「苦しみ」から解放されたときのもの。
涙は探索者が感覚を捧げたユメが、神の子との記憶を思い出し彼にもう何も伝えることができないことを悲しんで流した涙となります。
「もしもし、【探索者】?」
ここで3幕から急に場面が飛びます。電話に出た時と同じセリフで探索者に話しかけてください。
ハッと顔を上げる。気づけばいつの間にか【出かけていた場所】ではなかった。
「何回呼んだと思ってんだよ。目、覚めた?」
4幕は夢が叶う場面となります。
HO2探索者は諦めていたはずの夢が叶っています。それどころか【友人】と立場が逆転しているでしょう。
聞くと、自分の人生が丸っと変わっています。波に乗って大成功。今じゃ界隈じゃ一躍有名人。
そのことを【友人】は素直に受け止めてくれています。気まずい関係だった場合、それもなくなりとても仲が良くなっていることでしょう。
「なぁ【探索者】。色々あったけど
【私/俺】、【お前/あんた】といれて良かったよ。ありがとな。」
【友人】が優しく優しく微笑む。
触っただけで簡単に崩れてしまいそうな、脆く、繊細なその笑顔はあなたの心臓をひどく掻き乱した。
あたたかい音が鳴り響く。長らく感じていなかった優しさで満ちた音の世界。
息が詰まり、苦しくなる感覚に襲われる。
幸せなはずなのに、なぜこんなにも矛盾した感情が溢れてくるのでしょう。
どうしてこんなに、こんなに……。
[強制] <アイデア>2回目
違和感があなたの体全身を駆け巡ります。SAN値チェックです。1d3/1d10
第4幕はユメも覗いているため感覚が共有されます。
瞬間、光が全身を包む。
あなたの意識はそのまま沈んでいきます。