HO1の夢の世界
この【夢】エリアはKPさんが作るポイントです。
かなり大変だと思いますが頑張ってください!
また、この夢のエリアは【探索者とNPC】だけの世界です。
この世界にPLが入ることは許されません。(探索者とNPC以外のモブは登場OK)
進行の仕方としては「探索者さんはどういう顔をしていますか?」「探索者さんは何と言っているでしょうか?」と聞きながら進めていってください。
つまりはPLにRPをさせないこと。これがこの夢の世界のルールとなります。
「KPから見たら、とても幸せそうな顔をしてますよ?」「本当にそう思ってるように見えますか?」などと揺さぶっても面白いかもしれませんね。
第1幕:大切な人との出会い
大切な人と初めて出会った時の場面です。
PLから事前にもらった情報通りに演じてください。
※ちなみにこのシーンで料理などを食べていた場合、味や匂いの描写は一切しないでください。味覚が無くなっていることに気が付くシーンは第二幕でやります。
目を開ける。
そこは先ほどまでの不思議な場所ではありませんでした。
あなたはここを知っています。そして今あなたの目の前に……
【大切な人】がいる。【大切な人】がそこにいる。
「こんにちは、【探索者】さん。」
声をかけてきたのは若い見た目の【大切な人】。
まるで自分のことを知らないかのようによそよそしく話しかけてきます。
どうしてこんなに胸が張り裂けそうなんでしょう?
[強制] <アイデア>−60
自分が見てきた光景を全て思い出してしまいます。
この人は、あの日……自分と出かけた先で……。
あなたはあの日【出かけ先】へ出かけて【秘匿導入の終わり】に遭遇した。
悲惨な出来事がまるで悪夢だったかのように、最初から無かったかのように目の前の【大切な人】は優しく笑っている。
(SAN値減少はありません。PLさんが減らしたいと言ったらどうぞ)
秘匿導入で不定の狂気に入っていた場合、ここで発症します。
内容はHO1の人のみに伝えてください。
※ココフォリアで遊んでいた場合はここからステータス公開してOKです。
笑顔で語りかける【大切な人】を見ていると何故か無性に嬉しくなった。
SAN値の回復量を決めてください。
ここからは毎章ごとにSAN値の回復量をPLに決めてもらいます。
数に制限はありません。何回でも、どんな些細なことでも。PLが「探索者はこれで心が休まる」と判断したポイントであればいくらでも振らせてあげることが可能です。
回復できそうなイベントは細かにKPさんが挟んであげてうまく誘導してください。(もちろんPL考案の癒しイベントに付き合うのも可)
回復量は自由です。アホみたいに大きな数字(1d100)でも、謙虚に小さい数字(1d3)でも。
それがその作り手によって決めたキャラクターの人生なのだから。
ま、回復させたらさせた分だけ後で苦しくなるだけなんですけどね。
第2幕 大切な人との思い出
【大切な人との印象深い思い出】です。
これもPLから事前にもらった情報通りに演じてください。
思い出の中で、大切な人の得意料理を食べるシーンを入れてください。
もし導入で料理を食べさせるシーンをやっていた場合は第3幕でもいいです。
【大切な人】が作ってくれた大好きなあの【料理】を口に運ぶ。
そこであなたは違和感に気がつきます。
味がしないのです。大好きなあの味がしません。
大好きな人の料理だけでなく、普通の食事や飲み物からも一切の味を感じることができません。
匂いも分からないでしょう。HO1探索者が捧げたのは『ものを楽しむ味覚&嗅覚』
[強制] <アイデア>−30(前のアイデアが成功していなかった場合)
自分が見てきた光景を全て思い出してしまいます。
この人は、あの日……自分と出かけた先で……。
あなたはあの日【出かけ先】へ出かけて【秘匿導入の終わり】に遭遇した。
悲惨な出来事がまるで悪夢だったかのように、最初から無かったかのように目の前の【大切な人】は優しく笑っている。
(SAN値減少はありません。PLさんが減らしたいと言ったらどうぞ)
第3幕 大切な人とお出かけ
【導入と同じデートスポット】を巡ります。ここでは不幸なことは一切起こりません。
この時点で狂気が解けていたら「この光景に強いデジャヴを感じます」と伝えてください。
[強制] <アイデア>(前のアイデアが成功していなかった場合)
自分が見てきた光景を全て思い出してしまいます。
この人は、あの日……自分と出かけた先で……。
あなたはあの日【出かけ先】へ出かけて【秘匿導入の終わり】に遭遇した。
悲惨な出来事がまるで悪夢だったかのように、最初から無かったかのように目の前の【大切な人】は優しく笑っている。
(SAN値減少はありません。PLさんが減らしたいと言ったらどうぞ)
その時、ふわりと飛ぶ虹色の蝶を見ました。
その蝶はまるであなたをどこかに案内しているかのように飛んでいきます。
蝶を追っていく。
しかし、あなたは途中でその姿を見失ってしまいました。
※<幸運>に失敗したら第4幕へ
[強制] <幸運>
人のいない道の先から甘く、優しい匂いが漂ってきているのを感じました。
あなたは迷わずそちらへと駆け出す。
すると、道の上に一片の紙が落ちているのに気がつきます。
確認しようとそれに触れる。
ぐにゃり、と街の景色が虹色に歪んだ。
ユメの亀裂(幸運成功者のみ)
「ねぇ、『おいしい』ってどんな味?」
「どんなって言われても……うーん、どう説明したらいいんだろ。おいしいはおいしいだからなぁ……。」
「じゃあ、『苦い』は?」
「うーんとね、うぇっ!ってなって、思わず舌をべーって出しちゃう感じかな。」
「じゃあキャンディをなめたときは『苦い』?」
「ちがうよ、キャンディは『甘い』だよ!」
「でも、絵本の中のクマさんは舌でペロペロしてたよ?」
「そっかぁ。うーん、『味』を伝えるのってむずかしいなぁ。」
それは幼い少年と少女の声に聞こえました。
あなたはこの声に聞き覚えがあるような気がしました。
その声を聞いているとひどく安心した気持ちになります。
そして気がつけば自分の目から涙がこぼれ落ちていました。
SAN値回復+1d5
この安心感は探索者自身の「苦しみ」から解放されたときに感じたもの。
涙は探索者が感覚を捧げたユメが、神の子との記憶を思い出し、彼にもう何も伝えることができないことを悲しんで流した涙となります。
第4幕 自分の夢が叶うとき
「もしもし、【探索者】?」
ここで3幕から急に場面が飛びます。電話に出た時と同じセリフで探索者に話しかけてください。
ハッと顔を上げる。気づけばいつの間にか【デートスポット】ではなかった。
「どうしたの?ぼーっとしちゃって。」
4幕は夢が叶う場面となります。
HO1探索者は既に夢が叶っている人物ではあるのですが、さらに追加で幸せが降りかかります。
大出世する、もっと売れる、一気に注目される、世界に進出するなど。
さらには大切な人にもとっても良いことが起こります。超絶ハッピー空間の出来上がりです。
「ありがとう【探索者】。
【私/俺】、あなたといれて良かった。今が本当に幸せ。」
【大切な人】が優しく優しく微笑む。
触っただけで簡単に崩れてしまいそうな、脆く、繊細なその笑顔はあなたの心臓をひどく掻き乱した。
優しい匂いが胸いっぱいに広がる。長らく感じていなかったあたたかな香り。
息が詰まり、苦しくなる感覚に襲われた。
幸せなはずなのに、なぜこんなにも矛盾した感情が溢れてくるのでしょう。
どうしてこんなに、こんなに……。
[強制] <アイデア>2回目
違和感があなたの体全身を駆け巡ります。SAN値チェックです。1d3/1d10
第4幕はユメも覗いているため感覚が共有されます。
瞬間、光が全身を包む。
あなたの意識はそのまま沈んでいきます。