Corpus of Historical American English (COHA) [アメリカ英語の史的コーパス。過去200年(1820年~2019年)の英語を調査することが可能。4億7千5百万語。]
Corpus of Contemporary American English (COCA) [現代アメリカ英語のコーパス。10億語(1990年~2019年)。]
NOW Corpus (News on the Web) [2010年以降のインターネットの雑誌・新聞を収録しているコーパス。20か国の英語を収録。毎日更新されており、毎月2億語近く語数が増えている。現在進行中の言語変化を調べる時に特に便利。]
Chart機能を使うことで、単語・表現の頻度の変遷をグラフ化することができます。PER MIL(百万語あたりの頻度)に着目しましょう(グラフはPER MILが基になっています)。
shallを調べた結果です(検索式:shall)。この単語は過去200年間で頻度が大幅に減少したことが読み取れます。
at the end of the dayを調べた結果です(検索式:at the end of the day)。この表現は20世紀半ばから頻度が増加傾向にあることが読み取れます。
COCAの調査結果からも同様の傾向を指摘できます。使用域に着目してみると、話し言葉(SPOK)でよく使われる表現のようです。関連して、20 of your most hated cliches(BBC NEWS)や内田(2019)「世紀末の「嫌われ表現」―はやりことばをオンラインコーパスでとらえる」(教員推薦図書コーナーに配架されている西村(編)(2019) 『コーパスと英語史』に収録)を参照。
近年の社会情勢と共に単語の使用頻度が変化していることを学ぶことができます。
頭字語WFH(検索式:wfh)を調べた結果です。2020年に急増しているのはなぜでしょうか?
unwaveringという語を調べた結果です(検索式:unwavering)。2023年に急増しているのはなぜでしょうか?
formerlyという副詞を調べた結果です(検索式:formerly)。2023年に急増しているのはなぜでしょうか?
Twitterの名称がXに変わったことにより、日本語での「X(旧 Twitter)」に相当する表現(e.g. X, formerly known as Twitter)が増えたためだと考えられます。