秋季アーデル音楽講座が開講
秋季短期講座の第17回アーデル音楽講座が10月20日午前、大阪歴史博物館講堂で開講しました。この日のテーマは「日本歌曲の魅力」。講師は大阪教育大学准教授の山畑誠先生、歌曲はソプラノ歌手の美堂舞さんにお越しいただきました。
講座は「我が国におけるクラシック音楽のはじまり」「唱歌・童謡から歌曲へ(西洋音楽の手法の習得)」「フランス近代音楽の洗練された響き」「日本の新体詩における韻律、詩人たちの挑戦」「現代日本歌曲の楽しみ、童謡の可能性の探求」という流れで進められ、次の歌曲が披露されました。
受講生からは「歌曲の歴史が手に取るように理解でき、しかも声量と張りのあるソプラノ、先生のアグレッシブな伴奏を聴くに及び、素晴らしい時間を持てた」といった感想が聞かれました。(2022.10.20.)
山田耕筰(1886-1965) 「からたちの花」「青き臥床をわれ飾る」
信時潔(1887-1965) 「北秋の」
中田喜直(1923-2000) 「すずしきうなじ」
中田喜直(1923-2000) 「さくら横ちょう」
別宮貞雄(1922-2012) 「さくら横ちょう」
北川文雄(1961-) 『海中水族館』「クラゲ」「シラウオ」「マトダイ」「イサキ」
映像を交えてバレエ音楽のすばらしさを満喫
秋季アーデル音楽講座の第二回講座が11月17日、大阪歴史博物館講堂で開かれました。この日のテーマは「ストラヴィンスキーのバレエ「結婚」をめぐって」。講師の伊東信宏先生(大阪大学教授)からバレエ音楽のすばらしさについてご講義をいただきました。
講座では、ストラビンスキーについてご紹介いただいたあと、バレエ『結婚』の概要、その成立まで、ロシアの結婚式、登場する歌詞編集の実際について、映像を交えて詳しく解説していただきました。(2022.11.17.)
ヨーロッパの作曲家が憧れた東洋
秋季アーデル音楽講座年内最後の講座が12月15日午前、大阪歴史博物館講堂で開かれました。この日のテーマは「19世紀ヨーロッパ音楽の異国趣味~ヨーロッパの作曲家が憧れた東洋」で、中務晴之先生からヨーロッパの人々から眺めたエキゾチズムの様々な音楽、トルコ、日本、ジャポニズムなど深く教えていただきました。演奏は、中務先生のほか、川﨑詩織さん(フルート・レクチャー)、堀季依子さん(作曲・レクチャー)、ピアノ演奏は浅野美月さん、霜出結菜さん、樋口千紗さんにお願いしました。(2022.12.15.)
本日の演奏曲目は以下のとおりです。
「優雅なインドの国々」によるファンタジー/タファネル
トルコ行進曲/モーツァルト(ゴールウェイ版)
娘/ガンヌ
落梅/ディットリヒ
ピアノ組曲より「七夕」/伊福部昭
『版画』より「塔」/ドビュッシー
『映像』第2集より「金色の魚」/ドビュッシー
ピアノと2本のフルートのための「広重の彩を巡る」/堀季依子
~ その歴史と多様な表現力 ~
秋季アーデル音楽講座の第4回講座(講師・中務晴之大阪教育大学教授)が1月19日、「木管アンサンブルの可能性~その歴史と多様な表現力~」と題して開かれました。講座の中では、フルート、ホルン、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンの歴史と構造などについてお話しをいただき、木管楽器の素晴らしい演奏に耳を傾けました。(2023.1.19)
この日演奏いただいたのは大阪教育大学のウインドアンサンブルの皆さんです。
○フルート 北尾 梨乃 横山 綾乃
○ホルン 遠田 大翔 澤田 好貴
○オーボエ 岩澤 蘭 河﨑 萌花
○ファゴット 石橋 奏 島田 真孝
○クラリネット 庄崎 弘夏 湯浅 ひなた
○パーカッション 松原 萌夏
<プログラム>
モーツァルト: オペラ″コジファントゥッテ″序曲
木管楽器のお話と演奏 ~当日のお楽しみ~
イベール:木管五重奏曲
ダマース:主題と変奏曲
ラヴェル:ボレロ
魅惑的で哀愁帯びるオーボエの音色に聴き入る
秋季アーデル音楽講座の第5回講座が2月16日、「オーボエと世界のダブルリード楽器」と題して開かれ、大阪大学教授の伊東信宏先生からリード楽器のことや演奏曲についてお話しをいただき、小林千晃さんに演奏していただきました。会場内は終始、魅惑的で少し哀愁を感じるオーボエの音色に包まれ、受講生の皆さんもほっこりとした時間を楽しみました。(2023.2.16.)
この日演奏された曲は以下のとおりです。
E.カーター / インナーソング
G. ジェイコブ / 7 Bagatelles
H. トマジ / Évocations
ブルガリアのズルナ(ロマたちの演奏)
B. ブリテン / オウィディウスによる6つの変身 作品49
美しい三重奏の音色に心和む時間を楽しむ
秋季アーデル音楽講座「西洋音楽の参照点(1)~楽器のお話からオペラまで~」の最終講座が3月16日、「ピアノトリオの魅力Ⅱ」をテーマに開かれました。講師は大阪教育大学准教授の山畑誠先生、演奏は山畑先生(ピアノ)のほか、高籏健次先生(ヴァイオリン)、後藤敏子先生(チェロ)にお願いしました。桜の開花も間近い春3月、会場は美しいピアノ三重奏の音色が充満し、受講生の皆さんの心を和ませました。(2023.3.16.)
この日演奏された曲は以下のとおりです。
F. メンデルスゾーン
ピアノ三重奏曲 第1番 二短調 作品49より 第2楽章、第4楽章
A. ピアソラ (R. クレメント編)
「ル・グラン・タンゴ」
L.v.ベートーヴェン (F. リース編)
交響曲 第2番 ニ長調 作品36(ピアノ三重奏曲版)