アニメーション

ブレンダーのアニメーション機能はまだまだ発展途上のレベルですが バージョンが上がっても あまり機能が追加されません おそらく有料プラグインに便利なものが揃っているのか 又はアニメーションは 別ツールでやるのが一般的なのか それでも既存の機能を使って 頑張るぞー!!

タイムライン 

基本的にデフォルトで画面下端に表示されているメニューです

再生・停止・フレーム1に戻す・現在のフレーム表示 といった機能があります

スペースキーで再生開始 → 一時停止 させる事も出来ます

再生速度を一定にする(再生が処理落ちしないようにする)

blenderのアニメーション再生速度は最高で40fps程度です

アニメーションのFPS設定値が30以下の場合 シーン上の重くなる要因を失くしていけば30FPSに到達するので それで問題ない場合は

ガンバって 重いものを非表示にするようにして下さい

60FPSにしたい場合 頑張っても速度は上がりませんが そんな時に下図の設定を行えばFPSを一定にすることが出来ます

下図を参考に「タイムライン」→「再生」→「シンク」→「コマ落とし」(default:毎フレーム再生)を選択

アニメーションの再生方法がデフォルト「毎フレーム再生」になっているので 最高でも40FPSしか出ないんですね

※ちなみに「コマ落とし」状態で再生させてもビューポート上のFPS表示は60にはなりませんが速度は上がっていると思います

コマ落とし

アニメーションが処理落ちしないようにする ①簡略化を使う

基本的に上記の技を使えば アニメーションの速度は一定になるので 多少の処理落ちは気にならなくなりますが 大幅に重い状態だと

1フレームだけおかしな動きをする場合など 見落としがちになるので 出来るだけ高速にする方法

 使い方は下図を参考に「簡略化」のチェックを入れるだけです 詳細は他のサイトなども見てください

 注意しないといけないのは このチェックを入れているとビューポート表示の全ての細分化が「0」になったりするので

 アニメーションの編集をする時だけチェックを入れる様にした方がいいです

簡略化


アニメーションが処理落ちしないようにする ②その他いろいろ

下図① 編集に関係のないモデルは非表示にする 注意点は図①の②のようにテレビのアイコンをオフにしないと軽くならない事です

 目のアイコンだけだと表示の分だけ軽くなるだけで 内部処理などが生きてる感じ

下図② クロスシミュレーションなどの物理演算系は処理を殺しておく(赤丸の所をオフにする)

 注意 これはアニメーションの編集中だけオフにして レンダリングする前には戻しましょう

下図③ 細分化のビューポートを0にする この設定は 結構有名であちこちのサイトで アニメーションの高速化で書かれていますね

 細分化もGPUが使える様になって高速化してきているんですけどね テクスチャペイントの時は細分化0にしてはいけないので

 こまめにオン オフするヤツと覚えておきましょう

図①

図②

図③

ドープシート

 アニメーションを作る作業はフレームにキーを挿入する事で行います 「タイムライン」と「3Dビューポート」のみを使用して直観的にキーを

 打っていくことでも アニメーションは作れますが キーの選択 移動 削除などの編集はドープシートで行います

自動でキーを打つ

 「I(アイ)」キーで 確実にキーを打つ事も可能ですが ボーンやオブジェクトを動かすだけで必ずキーが打たれるようにします(下図①)

 慣れてくるまでは この「自動キー挿入」オン状態にしておくことをおすすめします

 (上図②)フレーム先頭にジャンプ 1つ前のキーにジャンプ 逆再生 再生 次のキーにジャンプ 最終フレームまでジャンプ

 (上図③)現在のフレーム番号

フレームを変更する

 下図の赤丸の所をクリック → ドラッグする マウスを左右に動かすとフレームが動きます

 キーでの操作

 「←」1フレーム前にジャンプ

 「→」次フレームにジャンプ

 「SHIFT+ ←」フレーム先頭にジャンプ

 「SHIFT + →」最終フレームまでジャンプ

表示範囲(タイムスケール表示)を左右に 拡大 縮小する

 マウスホイール回転

表示範囲(タイムスケール表示)を左右に移動する

 マウス中ボタンドラッグ

 メニュー下端のスクロールバーをドラッグ

キーを打つ

 「I(アイ)」キー 指定した(現在の)フレームにキーを打ちます

キーを削除

 「x」キー 選択したキーを全て削除します 

全て選択

 「A」キー キーを全選択 「A」ダブルクリック=全非選択

ボックス選択

 特定のボーンやオブジェクトのキーを横方向に一括でボックス選択できます

カット コピー ペースト

 メッシュ編集などと同様に「Ctrl +X」「Ctrl + C」「Ctrl + V」でキーを編集できます

 キーを複数選択していると それぞれ一括でコピー→ペースをされます ペーストは指定したフレームの場所に行われます

反転ペースト

 「Ctrl + Shift + V」コピーして置いたキーを左右反転して 指定(現在の)フレームにペーストします

キーを移動

 「G」キー 選択中のキーに対して移動モードに入ります 操作方法は頂点編集と同じ

 キーをマウス左ボタンで選択し→ドラッグ

 キーを複数選択していると 一括で移動できます

アクション

 オブジェクトやアーマチュアごとに複数のアニメーションを作ることが出来ます アニメーションの単位をアクションと言います

 アクションの選択 追加 削除はアクションモードで行います 下図のメニューの場所に選択肢があります

①アクション名・・・現在選択中のアクション名が表示されています クリックして名前を編集(変更)することが出来ます

②フェイクユーザー・・・盾のマークのアイコン アクションを非アクティブにした状態でblend閉じるとファイルをアクションが消えてしまう場合

            (おそらくデフォルトでそうなっている 非アクティブにすると消えてしまう version 2.92 ※バグですきっとそのうち直るかも)

            これをチェックして置くと 消えない様になります その他の使い方の意味は知りません

③新規アクション・・・アクションを新規作成します 現在選択中のアクションが何かある場合は そのアクションを複製して新規作成します

           複製後に名前を変更すればいいです

④アクションをリンク解除・・・×マークアイコン アクションを削除します 削除の前にフェイクユーザーをオフにしておく方がいいと思います

               リンクを解除してもすぐには削除されず ファイルをいったん閉じると消えます 消えるアクションには

               アクション名の左端に「0」マークが付きます

⑤アクションを閲覧・・・別のアクションに切り替えたい場合 ここで表示された名前をクリックします

 ・リスト表示されているアクション名の左端のマークの意味

 「0」0が表示されているアクションはファイルを閉じた時に削除されます ④のアクションリンクを解除を行いアクション名の所に

    0マークがあればその後ファイルを閉じればそのアクションは消えます

    (※こういう分かりにくい仕様がブレンダーでアニメーションをする人が増えない理由だと思います)

 「F」フェイクユーザーマーク これがあるとアクションを選択解除しても消えません


キーの補間の種類と効果

 補間の種類を変更する事でキーとキーの間を移動する速度や角度を変更できます

 補間の種類の組み合わせは かなり癖があり 度の組み合わせでも効果が出るわけではありません


 ・補間モード=ベジェにした時だけ ハンドルタイプ「自動」「自動固定」の効果が表れます イーズイン イーズアウトの効果はありません

 ・ハンドルタイプ「フリー」「整列」はグラフエディターで編集するためのものと思われます(詳しく説明しません)

 ・「補間モード・・・・ベジェ   ハンドルタイプ・・・ベクトル」と「補間モード・・・・リニア」は 同じでいわゆる線形補間です

 ・補間モード・・・・正弦曲線 2次式~5次式 指数 円形では イーズイン イーズアウトの効果が出ます

 ・イーズイン イーズアウトは補間の速度を変更できます

 ・イーズインは徐々に加速 剣やバットを振る動きなど

 ・イーズアウトは徐々に減速 着陸する時のような動き

 ・イーズイン イーズアウトはキーとキーの中間が高速 指揮棒を振る動きやラジオ体操の手足の動きなど


補間の種類毎の説明

 ハンドルタイプ・・・フリー   グラフエディター編集用(おそらく)

 ハンドルタイプ・・・整列    グラフエディター編集用(おそらく)

 

補間モード・・・・ベジェ   ハンドルタイプ・・・ベクトル

キーとキーの間が均等に補間される

※補間モード リニアと同じ

補間モード・・・・ベジェ   ハンドルタイプ・・・自動

※直角に動くことが無くなり 全体が曲線的にカーブする様にアニメーションする

イーズイン アウトが利かない(設定しても効果がない)

補間モード・・・・ベジェ   ハンドルタイプ・・・自動固定

※丸みのあるカーブ状にアニメする 自動よりやや丸みは抑えられ直線的に近い動きになる

イーズイン アウトが利かない(設定しても効果がない)

補間モード・・・・一定

  全く保管しなくなりキーの位置のみ動くようになる(通常は使う事はない)

補間モード・・・・リニア

 キーとキーの間が均等に補間される

 イーズイン アウトが利かない(設定しても効果がない)

 ※「補間モード・・・・ベジェ   ハンドルタイプ・・・ベクトル」と同じ

補間モード・・・・正弦曲線    イーズイン・・・次のキーまで徐々に加速

補間モード・・・・正弦曲線    イーズアウト・・・次のキーまで徐々に減速

補間モード・・・・正弦曲線    イーズイン イーズアウト・・・キーとキーの中間で最も加速

補間モード・・・・2次式    イーズイン・イーズアウト 正弦曲線より強い

補間モード・・・・3次式    イーズイン・イーズアウト 2次式より強い

補間モード・・・・4次式    イーズイン・イーズアウト 3次式より強い

補間モード・・・・5次式    イーズイン・イーズアウト 4次式より強い

補間モード・・・・指数    イーズイン・イーズアウト 最も強い

補間モード・・・・円形    イーズイン・イーズアウト 5次と指数の中間

補間モード・・・・正弦曲線    イーズイン・・・次のキーまで徐々に加速

補間モード・・・・4次式    イーズアウト・・・次のキーまで徐々に減速

補間モード・・・・4次式    イーズイン イーズアウト・・・キーとキーの中間で最も加速

モーションパス

下図のようにアーマチュアのメニューにモーションパスというのがあります 「すべてのパスを計算」をクリックすると

フレーム周辺のキーの座標がビューポート上に表示されます アニメーションのカーブがおかしい時やカクっとなる時は

これを表示すると一目瞭然です 上の補間モードの説明で使われている図はこれを表示したものです

どうしてもこれを表示したい時は 使うと便利ですが 使い終わったら「すべてのパスを計算」の右の「×」をクリックして

完全に消しておかないと その後ずっと処理が重くなります こまかい使い方は 他のサイトを見てください 使い方自体は

難しくありません

注意 こういった便利そうに見えるツールの謎の挙動に悩まされて ブレンダーの使用をやめる人は少なくないと思いますので

 この機能は重くなるので 注意が必要と覚えておきましょう