根っこん

森はいきものが密接につながって成り立っています。掟(おきて)にしたがい、生かしながら、殺しながら、連絡しあいながら過酷な自然現象に耐えながら、それでも逞しく生きています。でも、森の中に人が入ると、人は,樹木を材料として捉えたり,キノコや山菜を食べ物として捉えたり、切り崩して住宅用地にできるかどうか考えたりして、人のためにだけに利用しようと考えてしまいます。

2.根っこんな森への一歩ずつの実験

(1) 現在の地球上では、「にんげんファースト」主義が支配しているかな思います。人は、エネルギー循環や、物質の循環を考える時、どうしても人が便利なことだったり安心なことだったりを前提にして政策や事業を考えてしまいます。でもほんとうは、地球規模で平等という観点から捉えると、地球上に誕生しているすべての生物が平等であるべきではないでしょうか。もちろん、その中でも生物間の殺し殺され、生かし生かされ、助け合いながら騙しあいながらの命の平等になります。

(2) また、いまのところ、生物平等の考え方になっても、人が地球上で最も優位な存在、つまり科学技術や医療技術を武器(守り)にしたピラミットの頂点であることに変わりはないと思います。でもほんとうは、他の生物と対決し支配しようという生き方ではなく、他の生物に敬意をはらい、他の生物と語らう生き方になれば、地球上でこれからの生きる方針が違ってくると思っています。そして、エネルギー循環や物質の循環が真に正常な,バランスのある「いきものの地球」に近づいていくと思います。

(3) そうお気づきのように、生物平等の考え方(1)や 他生物に敬意をはらう生き方(2)は、人間にとって、便利ではない(不便な)世界になったり、物質的に豊かな生活ではなくなるかもしれません。ただ、物質循環やエネルギーバランスが地球規模で崩れかけている現在、この地球でおきている、人間のいのちを脅かす、様々な異変や恐怖からは少しずつ逃れられるようになるかもしれません。

ここでは、根っこんな森への実験を(ほんとにちょっとずつですが)考えていきます。 上記の考え方や生き方に立った、根っこを切らない植樹方法の開発や、増え続けるシカへの対策法、海の森につながる川の森についても、仮説〜実験〜提案したいと思っています。

木という漢字の成り立ちについて考えてみましょう。

森をつくる生物たち


遷 移


森の掟(おきて)


スギを使う


人工林の始まり


樹木の生命力


ヒノキチオール


樹液-樹脂


ブナの生り年


マタギ


わりばし


温暖化


森林破壊


げっぷ


林がなぜ山にあるのか



イチョウ


わりばし


屋久島のスギ


宮之浦岳


縄文杉


白谷雲水境


天然スギと人工林のスギ


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