いきものを見つめる

「いきものたちの森」日本列島

かつて,日本列島は

「いきものたちの森」で覆われていました。

森の中では生物たちが

 「殺しあい」 「切り詰めて」

 「助け合い」 「逞しく」

生きてきました

これらのエネルギー循環や物質循環により

絶妙なバランスが保たれていました。

ところが,国土の森林の8割以上が

人工林に姿を変えました。

スギやヒノキなど住宅に使いやすい

針葉樹を植林した「畑」です。

畑では,土壌が増えずに痩せる一方で,

雨水を蓄えることができません。

ひとたび大雨が降ると根こそぎ流動します。

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大量の流木による被害拡大

花粉被害も…

ニホンジカ被害も…


終息の見通しがたちません。

そこで,日本各地の人工林で

成熟したスギ材を

建築用材として利用し、

できることなら少しずつ

生きものが集う森にかえしたいと考えました