今回の大槌調査で考えたこと 2015/10/27(火) 午後 0:51
昨日に続いて連投です.
思ったことを綴っただけなので反論もあろうかと思いますが,独り言ですのでご容赦ください.
大槌町においてサケは重要な水産資源である.「南部鼻曲がり鮭」全国的には有名ではないかもしれないが,由緒正しい物らしい(詳しくはhttp://www.town.otsuchi.iwate.jp/docs/2014010900029/).
前の記事で今年はサケが獲れていないと書いた.現在,大槌町の町方は何処も彼処も工事をやっている.当然と言わんばかりに河川の中も.これがサケの遡上量減少と関係があるのかはわからない.しかし,ただでさえ震災の影響で今年はサケの遡上量が少ないと予想されている中で,この時期に河口で工事をやっていれば影響がでない可能性は低いだろうと思う.
ここで重要なのは,サケは重要な水産資源だから工事を一時的に止めろ,とは一概には言えないことだ.今,河川でやっている工事はそこに安全に住むための工事である.当然ながら,サケのために工事を中断すれば,それだけ住民が町方に戻るのは遅れてしまう.住居と産業どちらも重要だ.未だに仮設住宅に住んでいる人もいる一方で,サケは(現状では)数少ない地場産業である.
繰り返しになるが,工事を止めろとは言わない.だが,サケの遡上時期を考慮して工事の発注はなされたのだろうか?そんなことが気になった.これも緊急時対応から時間が経って,考える余裕が出てきたからこその”葛藤”なのかもしれない.
両立できる良い方法は何かないかと考えてみるも,何も良いアイデアは浮かばずもどかしい.サケの遡上量減少が今年だけであれば良いのだが・・・・
もう10月が終わりそう・・・ 2015/10/26(月) 午後 9:22
10月16-18日
大槌へ.半プライベート.とある実験をしてくる.結果は概ね予想通り.
今年は源水川でサケの遡上が少ない.運よく産卵行動を見ることができたが,辺りを見まわしても10尾程度しか確認できず.例年はウジャウジャいるんだが.そもそも遡上量が少ないらしい.マスト(スーパー)に行ったとき(地方のスーパーに行って鮮魚とか見ると地域性が出ていて面白いのである)に,「今日はこれからかぁ」「もう帰りだぁ」「獲れたかぁ」「全然ダメだぁ~」という漁師さんとその知り合いの方の会話が聞こえてきた.どうやら全体的に獲れていないらしい.
せっかく時間ができたので,ちょっとゆっくりマスト内を散策(普段はできないので).
2階にはこんなものが.震災の被害状況や復興計画が展示してある.奥まった場所にあるのでわかりにくいが難点ではあるが,大槌を訪れた方はちょっと覗いてみてはいかがだろうか?(特段の見どころがあるわけではないが,こういう場所があること自体がすごい事だと思うのですよ)
マスト内にできた「ひょうたん島苫屋」さんでアキザケの燻製をお土産に買う.
ここで製造・販売をしている.燻製以外にも加工品があった.今度行った時に試してみよう.
久々 2015/9/15(火) 午後 0:08
久々の投稿.
異動してから右往左往しつつ,忙しさに目を廻しながら今日に至る.
以下は学会の記録.
7月末には,国際トゲウオ学会でNYへ.
震災の発表.近年はこの内容を精力的にやってきたわけだけど,海外でも発表したのでそろそろまとめて一区切りつけたいところ.あと一歩なんだけどねぇ.研究としての継続性と応用生態工学としての発展性(発展可能性と言うべきか)を考えるべきかな.
9月初めは,まず魚類学会@奈良.
ベーリング海で採れたイトヨの発表.これは遺伝研に異動してから始めた仕事.もともとサンプルは手元にあったが手を付けられていなかった.もう少し追加実験&解析は必要だが,早々に短報にする予定.飲み会の場でわる~い相談数件<==面白くなりそう.
その翌週は応用生態工学会@郡山(福島).
震災関連の自由集会を企画.この学会では3回目.生態学会でも2回やっている.客が少ない<==参加者数に対して自由集会の企画数が多すぎ.その一方で,飲み会の場でわる~い相談第2弾(上記とは別件)<==面白くなりそう.
という訳で,わる~い相談でモチベーションあがりましたとさ(苦笑)
2015/10/26追記
そう言えば,6月末に厚岸へ行った.ミッションは,イトヨを生きたまま遺伝研に連れて帰ること.無事に終了.思い出すのが遅すぎて,既に何か面白い事があったかも覚えていない=メモとしての意味を成していない・・・・(反省)
異動した 2015/6/1(月) 午後 7:04
このたび,国立遺伝学研究所の特任研究員に着任しました.
今後ともよろしくお願いいたします.
と言うことで,長いことブログを更新していなかったのは,異動先を交渉してたり,決まったら決まったで引っ越しの準備をしたり(独り身だから意外と大変),調査に行ってみたり(×2:厚岸と大槌),と盛りだくさんで余裕がなかったのです.
恒例の調査記録を書き残したいところだけど,すでにあまり覚えていない・・・・
なので,箇条書きだけでもしておこう(と言ってごまかそう).
厚岸調査
・メンバーは遺伝研のK野さん,I川さん,アクアトトのI谷さん,S田さん+わたくし
・生物の動きが例年より2週間くらい早い?
・琵琶瀬のトゲウオたちは繁殖期に突入していた
・厚岸のイトヨ類,今年はたくさん遡上してくるかも
・ハゼはよくわからん
・汐見川のトゲウオ類の流程分布は工事により変化した?
・久々にT岡くんに会った
・旧中学校横水路でヤチウグイがたくさん採れた(前からこんなに採れたか?)
・発砲+氷で酸素パックすればクールじゃなくてもOKかも
・いつも通り海の幸が美味かった
大槌調査
・メンバーは地球研のT安さん,京大のF本さん,岐阜経済大のN田くん+わたくし
・だいぶ盛り土すすんだ
・宿が取れなかったのは,植樹祭があったから
・M川で採れたドジョウはデカかった
・F川では工事現場から濁水が流れていて魚が瀕死→対策が必要ですな
以上,パッと思いついたことを書きなぐった.
思い出したら追記します.
復旧 2015/3/25(水) 午後 4:31
今朝,起きてメールをチェックしようとPCを立ち上げた.
すると,ネットが繋がらない・・・・・.
とりあえず色々試してみるも原因わからない.
もしかしてモデムかもと思い,契約会社にTEL.
やっぱりモデムがお亡くなりになった模様.
ということで,急遽,代わりのモデムを手配してもらう.
先ほど届いてモデムを交換し,ネット環境が復旧した.
機械系のことは不得手なので,なんだかグッタリ.
それにしても自宅で仕事をするのに,ネットがないとちょっとした調べものをするにも思っていたよりも不便なんだね.ネットって論文執筆にも結構活用しているツールなんだと今更ながら実感した.
生態学会雑感 2015/3/24(火) 午前 9:46
生態学会に参加してきた.今回の学会参加でもたくさんの刺激を受けました.
研究へのモチベーションは上がったけど,やっぱり長丁場の生態学会,疲労が溜ってます.
18日
飛行機の出発が遅れる.今年に入って移動時のトラブルが早くも2度目.何故?
そのせいかわからないが,グッタリしてしまったのと,翌日のことを考えてホテルでゆっくり過ごす.
19日
午前中はゆっくりして?(今日の発表の最終確認してた),ポスターセッションから参戦.
空いているうちに,のんびりと一通り眺めつつ,説明を聞きたいポスターを物色しつつ,コアタイムを待つ.
いくつかの物色していたポスターの説明を聞き満足(いくつかは混雑していて聞き逃したけど).
その後,ちょっと来年度の研究打ち合わせ第1弾を.
時間が来たところで企画者となっている自由集会へ.
聴衆は約30人と少なかったものの,思っていた以上に濃密な議論となりました.
ご来場いただきました皆様,演者・コメンテータの皆様,ありがとうございました.
それにして聴衆が年々減っている・・・・.どうやって興味を持ってもらって聴衆を増やすかが今後の課題かな.
他の自由集会と合同でやった懇親会も非常に盛り上がり,充実感たっぷり.お先に失礼して1時に撤退(まだ残っていた人は何時まで飲んでたんだろう?)
20日
午前中は来年度の研究打ち合わせ第2弾.方向性としては妥当なところに落ち着いたような気がする.>Tさん,Fさんありがとうございました.
この辺の調整できないなら手を拡げない方が良いと思うんですけどね>某氏
午後は受賞者講演を拝聴する.やっぱり面白いけど,頭を使いすぎて疲れた.
21日
連日の飲み疲れポスターセッションから参戦.
最近の高校生の研究発表はレベルが高いですな,と感心することしきり.
午後はいくつか口頭発表を拝聴.なにやらすっきりしないものからなるほどと思うものまで.
その後は,氾濫原の自由集会へ.やっぱり氾濫原研究は面白い.勉強になりました.
22日
本日は帰るだけ.やっぱり遠いよ鹿児島,ということで帰宅時には廃人と化しました.
学会発表準備 2015/3/14(土) 午後 2:07
何だかんだ言いながらも,今年の年度末は例年よりも無茶振りが少なく.比較的平穏である.そのお蔭で,学会発表準備に時間を割けた.
まだ修正は必要だが,一通りスライドはできた.論文執筆の合間を使って,完成度を上げていこう.
それにしても,鹿児島に行くのは魚類学会以来か.干支が一回り以上してるよ.嫌でも時の流れを感じますな.
授業評価 2015/3/12(木) 午後 6:26
私が行った講義評価について学生のアンケート結果が届いた.
結果は,概ね予想通りの低評価.
そりゃ,欠席する人が多いし,聞いてない人(寝てたり,SNSやったりしている.ゲームもいたな)も多いんだから,そーなるのは当然.ろくに聞いてない人が「分かりにくい」とか「不満」としたのは容易に想像がつく.しかも昨年度の担当はM先生なんだから比較されたら敵う訳がない.
上記を考慮した上での個人的な反省点としては,
1.スライドを進めるのが早すぎたこと
2.難易度が少々高かったこと
特に,2.については,大学のレベルを考慮したつもりであったが,もっと内容を削るべきだった・・・・.ただ,あまり削りすぎると本質的なところを伝えきれない危険性もある.本質的な部分を損なわないように,何処をどのように削るのかと同時に,何処に何を加えるか,は試行錯誤が必要だろう.
1.については,経験不足の一言.次に講義をするときには気を付けよう.
それにしても,これを受けて自己評価を書けって,非常勤講師って割に合わないね.時間外の雑多なことが意外と多い.良い経験になったから,それはそれで収穫はあったけど・・・・.
5年目 2015/3/11(水) 午後 6:38
東日本大震災から5年目である.
震災が起こる前(2010年の年末くらいだったかな)から2011年は大槌町でイトヨの調査をやることになっていたのだが,思いもよらぬ出来事であった.当初,3月末に予定していた事前調査は中止となったことは言うまでもない.
私が大槌町にはじめて行ったのが,2011年4月.したがって震災前の街の姿は写真でしか見たことがない.TVで見ていたとは言え,実際に見た街の姿に言葉を失った.それから4年が過ぎ5年目に突入した今でも復興は道半ばである.
この4年の間に幾度も調査のために大槌町を訪れている.そうしているうちに私はこの街に魅了された,人にも自然にも.それ故に,この土地で出会った方々へのご恩返しの意味でも研究者としてできることを続けていきたいと思う.豊かな湧水環境が大槌町の郷土財の1つである.この郷土財を学会発表などを通じてアピールすること,そして論文と言う形のあるものとして残すこと.私に出来ることを着実にやっていこう.1日も早い復興の実現を祈りつつ.
生態学会 2015/3/9(月) 午後 8:20
そろそろ,生態学会の準備をせねば,と言うことで本日は宣伝です.
今年も震災関連で自由集会を企画しました.
まじめに,でもゆる~い気軽な雰囲気で議論を深められればと思っています.
3月19日18:00~20:00 J会場です.
遅い時間ではありますが,ご来聴いただければ幸いです.
第62回日本生態学会大会(鹿児島大会)自由集会W18
「東日本大震災の生態系影響評価と復興の展望2:
海域から山地渓流域まで」
企画者:久米 学(岐阜経済大)・向井康夫(東北大)
2011年3月11日に発生した東日本大震災は,巨大津波や福島第一原子力発電事故を招き,甚大な被害を国土にもたらした.被災地では様々な復旧作業が継続される中で,震災そのものによる攪乱やその後の復旧作業による生態系構造の変化・遷移が生じていると考えられる.これに伴い,震災後には各地で影響評価に向けたモニタリングが,様々な景観要素(例えば,海域,干潟,河川,森林など)において行われている.大津波による攪乱は,歴史的に繰り返し生じており,それを経て現在の生態系は形成された.この稀な現象によって,我々に生物の移動・分散や環境適応,種形成過程などの生態学者にとって興味深い現象を検証する機会を得たとも言える.そこで本集会では,水域から陸域まで広い視点で,大規模攪乱が生態系に与えた影響の整理を試みる.その上で,前年度の自由集会で紹介した東北3県における取り組みを踏まえながら,生態系管理を包含した復興事業の可能性やその展望、生態学者が担うべき課題などについて議論したい.
趣旨説明:久米 学(岐阜経済大)
事例①:岩崎藍子(北海道大)
「東北地方太平洋沖地震における岩礁潮間帯固着生物への直後のインパクトとその後の変化」
事例②:久米 学(岐阜経済大)
「大津波による淡水魚の移動・分散:岩手県大槌町のイトヨの事例」
事例③:境 優・五味高志・岩本愛夢・岡田健吾(農工大・農)・根岸淳二郎(北大・環境)・布川雅典(北大・農)
「山地渓流における食物網で放射性セシウムはどのように移動しているのか?」
コメント:野田隆史(北海道大)・北野潤(国立遺伝研)・
土居秀幸(広島大)*
総合討論 司会 久米 学(岐阜経済大学)
*都合により変更の場合もあります
おまけ1
自由集会の終了後に懇親会を予定しています.集会関係者には連絡済.参加希望の方は事前に久米までお知らせください.とあまり人数が多いと店を探すのが大変そうなので,ここにこっそりと書いておく.
おまけ2
悪巧みも進行中(応用生態工学会関係×2件).生態学会の時に関係者詣でをせねばならぬ,というミッションができました.
お心当たりのある方々,よろしくお願いします.
大槌調査 2015/3/4(水) 午後 8:27
無事に大槌に辿り着いた翌日.疲労感をすでに感じながらも調査開始.
28日はルーチン調査.
水質を計測し,イトヨのサンプリング.順調に進み,昨日の遅れを取り戻す.
それにしても各種復興事業が進み,環境改変が著しい.事業者によって環境への配慮の程度も様々.こういうところで,事業者の質がでますな.
町方の盛り土もだいぶ進んでいた.早く住民の方々が戻れることを願うのみ.
夜は旅館で見ず知らずの方に幾度も日本酒を勧められ(絡まれ?),飲み過ぎヘロヘロに・・・・.
1日は雨.予定を変更して,調査道具の整理.4年も来ていると道具が散乱しがちになるので,たまに徹底的に整理することも必要と割り切る.
夕刻にM先生を釜石までお迎えに行って終了.
2日は町方にできた自噴水起源の水域を調査.水域間のネットワーク図を作るべく,歩く歩く,ひたすら歩く.雪が降ってるし・・・・.グッタリ.だが,歩いた甲斐もあり予定よりも大幅に早く終わる.
その後,お隣の山田町小谷鳥湿地へ.すっかり農地として整備されてる.今どきなかなか見ない悲劇的な水路.水生生物の回廊となることは見込めまい.とは言え,今更なにができる訳でもないので,せめて永続的に営農される方々がいることを願う次第である.
3日は早々に大槌を出発し帰途へ.途中で遠野によって市立博物館.ちょっとだけ文化史のお勉強.そして岐阜に帰る.
おまけ
いつもお世話になっている小川旅館さんの晩御飯.ボリューム満点です.美味しいので,ついつい食べ過ぎてしまいます.
ながーーーーーい1日 2015/2/27(金) 午後 10:05
朝一の飛行機で花巻へ出発.
しかーーーし,天候不良で着陸できず,小牧に引き返す.
機内アナウンスでは,今日は終日,花巻便は欠航と言う何とも残酷なアナウンス.
小牧に到着後,速攻で振替手続きをし,結局,山形に飛ぶことに.
しかも時間がなく,一息ついたらすぐ離陸.
山形空港に着くと間髪入れずに山形駅へリムジンバスで移動.
山形駅に着いたら,JRの切符を買ってたらあと5分で仙台行の列車が出発.何とか間に合った.
仙台に着いたら今度は15分後に新幹線が出発.
17時前に新花巻着.
そこからレンタカーで大槌に着いたのが19時過ぎ.
夕食を頂いてやっと一息>今ここ
ということで,今日は移動だけで終わった・・・・・.
無駄に長く,無駄に疲れた1日だった・・・・・・.無念なり.
おまけ
山形での戦利品.空港で配ってました.
先週の出来事 2015/2/22(日) 午前 10:04
先週の出来事をメモしておく.と言っても16日の研究打ち合わせしかイベントはなかったんだけど.
16日は遺伝研で研究打ち合わせ.
個人的には,今,執筆中の某論文について,有意義な議論ができ,方向性がより明確になったことが最大の収穫.まだいくつかの追加解析は必要だが,草稿の草稿を早々に書き上げ,コアメンバーに確認してもらいたいところ.
また,遺伝研メンバーの研究内容も聴けて充実した1日でした.おもしろいなー.私も負けてられないなー.
夜の飲み会も楽しかった.それにしても我々は飲み会でけっこう重要なことが決まることが多いのがお約束.今回もやっぱりそうだった.何故?我々にはアルコールが必須?いや,シラフでも重要な決定はしている・・・・はず(汗)
17日以降は粛々と某書類を書いたり,某論文を書いたりして過ごした.
そして某書類は無事に旅に出た.
どーでも良いが,昨日,論文を書きながらTVの旅番組を見ていたら(実際はほとんどBGM状態でしたが),旧職場で調査に行ったときに宿泊した旅館がでてきた.懐かしー!
メコンオオナマズ 2015/2/15(日) 午前 0:07
メコンオオナマズのミニシンポジウム@アクアトト・ぎふ に行ってきた.
一応,共同研究もさせてもらっているし,新ネタを投稿するときのための情報収集をしておこうと言う感じでお気軽に参加.
ここで確認できたことは,
1.現地で確認できていることは何か
2.そこから推察されることは何か
という2点を明確にしておく必要があるだろうということ.
何故なら,直接的あるいは間接的証拠がないにもかかわらず,まことしやかに語られている部分が多いように感じたからである.ミニシンポの討論でも上記2点がよくわからないままに進んでいたため,ある程度はメコンオオナマズの知見をフォローしていても(論文書いたの4年前なので私の知識はそこで止まっている),ところどころで???となってしまった.もしかしたら,タイ語とかで書籍や事業報告書などがあるのかもしれないが(日本語でもある?),そういったものを英語でまとめておく必要があるのではないだろうか(論文を書いた当時も情報収集にすごく苦労した記憶しかない).これによって国際研究の円滑化も期待できようものよ.どーも今日のミニシンポを聞く限り,迷走しているようにしか思えないんだよね,特に現地の研究者が.もちろん,メコン川がいくつもの国を跨っているので単純な話ではないんだけど,関係各国でもっと情報の共有と現状認識の共有を図った方が良いだろうなぁ,研究業界だけではなく一般向けへの情報発信も含めて.これって日本ではあり得ない状況であるが(島国だからね)*,世界各地で直面しうる(直面している)課題なんだろうな,と思う.この辺の事情に疎いのでわからないけど,メコン川流域以外では上手くいっているのだろうか?そんなことを考えさせられた内容だった.
追記:*の箇所について(2015/2/22)
他の記事を書こうとして,この記事をふと目にしたときに思ったことを追記しておく.
日本では,国と国との間で流域保全の問題について,情報を共有し,議論することはない.国家間での議論を要するとすれば,水産資源に関する問題だろう(今,話題にしていることから外れてしまうので,とりあえずココはスルーします).
でも,流域の問題について,日本国内でも似たような状況はあるな,と思った次第.どういうことかと言うと,管轄官庁,都道府県や市町村のレベルでこのような状況はあり得るだろう(と言うか実際にある).これも日本における縦割り行政の賜物だ(と私は思っている).自分がこういう状況に直面することもあり得るだけに,考えをまとめておく必要がありそうだ.
苦戦する 2015/2/13(金) 午後 8:57
某書類に苦戦中.思っていた以上に面倒くさい.
いやはや,もう少し早く終わらせたかったが,週明けの会議までに終わらせて発送しよう.って言うか会議の資料はいつ作るんだ?
そんな中,先日は久々の野外調査.寒かった.
卵を持ったヤツメが採れた.卵が透けて見えてちょっとエグイ見た目.
そー言えば,抱卵しているヤツメを見るのは初めてかも.
次の野外調査は月末に大槌の予定.今から楽しみ.
苦戦中 2015/1/16(金) 午後 4:30
何に苦戦しているかと言うと,もちろん滞っていた論文の執筆である.執筆中の論文の内容は,進展が著しい分野である訳で,忘れかけていた自分が書いた内容を思い出す作業が終わったので,お次は最近の動向を論文検索しているところ.しかし,すごい勢いで論文が出版されていて,引用すべきか否かを判断すべく読むのが大変なのである.いやはや,停滞させた自分が悪いとは言え,この分野の論文出版ペースには驚嘆することしきりである.
そんなこんな言いつつも,牛歩の歩みであるが執筆は進んでいるので良しとしよう.再来週の定期試験までは,比較的多くのまとまった時間を取れる.ここでなるべく進める必要がありそうだ(できれば初稿を完成させたいなぁ~).頑張ろう.
講義終了 2015/1/14(水) 午後 9:16
ようやく講義が終了した.
後は,テストと採点.めんど~だなぁ~.
悲惨な答案用紙がたくさんありそうだ.
ここ最近は,滞っていた論文執筆.間が空いてしまったので,思い出すのに一苦労.焦らずじっくり確実に完成を目指そう.
本業に力を入れることができるは良い傾向である.
新年会 2015/1/10(土) 午前 1:03
旧所属の新年会にお邪魔してきた.
やっぱり,おバカなことから真面目なことまで話せる仲間がいるって大事って話.
とても楽しかった.
将来,自分のラボを持った時に気をつけなくてはいけないことを知る機会って,ある程度,内情を知っていて(かなり知ってるって噂もあるが),かつ客観的に見ることができる場があってのことであって,貴重な体験であることよ.自分が気が付かないままに何気なくやらかしていることもあるのだな(そっけない態度に見えるとかそういう程度のことですが),と知る良い機会である.と同時に,良い息抜きとなるのです.気ままにやりたい研究をやっているように見えても,それなりにストレスもあるので.
所属が変わって久しいにもかかわらず,飲み会の席にお誘いいただけるのはありがたい次第です.御礼申し上げます>共生Cの皆様.
それはそうと,今や外野である訳だが,懸念すべき事項が発覚.根深い問題なので簡単に解決できるとは思わないが(不正とかではなく研究上の問題ですよ,念のため),責任のある立場の人に伝わっていないのは,非常にマズイ.本当に内情を知らない外野の人々は,温かい目で責任のある立場の人を見ることはできない(評価できない)のだから・・・・.ちなみに,責任のある立場の人の問題ではなく,部下にあたる人(人々かも)の問題であることは明記しておく.応用生態工学分野をリードしていくべき機関だからこそ,このあたりの課題は明確にしておく必要があるだろう(本意ではないにしても片足どころか両足を突っ込んでしまった他分野の専門家としての視点で).そんな訳で.近々にご報告がてら,耳の痛い話をさせていただく機会を設けていただいた.こんな私の話に耳を傾けてくださる元上司に感謝.このようなお話をしに伺うのは心苦しく思うのですが,リアルにかなりヤバイ状態ではあると思うので,ご容赦ください.よろしくお願いいたします.
2015 2015/1/7(水) 午前 0:24
今更な感じですが,明けましておめでとうございます.
年末年始は結局,講義&試験の準備で終わってしまいました・・・・・.
ようやく準備が終了したのは今.すでに講義は明日(というか今日になってるし)という情けない状態であります.やっぱり講義2つ(15コマ×2)をゼロから準備するのは時間が掛かりますな(後期,頑張ったよね>俺).次に何かの講義をすることになったときは,今回で土台ができたから少しは楽になるんだろうけど・・・.
でも,これで今年度中は準備に追われることがなくなり,淡々と講義&試験をこなすだけになりました.やっと,論文執筆や公募書類作成に力を注げます.やったー!
今年はなるべく多くの論文投稿を目指したいと思います.とりあえず,たまりにたまっているデータを放出しなくては・・・・.
あと,アイデアを具体化してデータも取りたいなぁ~.
と大風呂敷を広げてみたが実現できるのか?