R6 校内研修

校内研修のページです。

 ◆ 今年度の取り組みの様子をお伝えいたします。

【令和6年度 研究主題】

『「学校教育目標」の具現化を図る教育活動に係わる指導技術の向上』

     自他を大切にし、互いの思いや考えを伝え合うわしの子の育成

 ~ 道徳・各教科の指導の充実を図る取組を通して ~ 

はじめに

 将来の変化を予測することが困難な時代の到来を前に、子どもたちには、未来に向けて、自らの人生をどのように拓(ひら)いていくかを考え、現在をよりよく生きていくことが求められ、自らの生涯を生き抜く力を培っていくことが問われています。そんな中、新しい時代を生きる子どもたちに何を準備させなければならないのか明確にし、「生き抜く力」を身につけさせることが、現在の学校教育には求められています。

 昨年度、学推の取組上の課題として挙げられた「主体的・対話的え深い学びの実現」や、各種調査アンケート結果から「自己有用感や自己肯定感が低い児童が多い」こと等を受けて、学推の取組や校内研究では、特別活動に焦点を当て、「質的授業改善」「自己肯定感の向上」に向けて取り組みました。

 校内研究として日々の授業実践の工夫改善と、それを支える自己肯定感の向上を目指した「自立性の育成」の理論研究や授業研究の実践を通して、令和4年度各種アンケートの結果より「自分は学校や学級みんなの役に立っているかと思いますか(82.7%)」は、昨年度より55.2%向上、「あなたは、よりよい学級や学校づくりを目指し、創意工夫して活動に取り組むことができていますか(89.5%)」は、54.2%に向上しています。理論研修や教材教具の統一などにより、指導内容や学級会の実施回数は、学級間の差が少なくなり、学級会運営の充実や自治的活動など学級活動の充実を図ることができたと考えています。しかし、学力テストの結果や学級の実態を見ると「基礎学力が低い(知育)」「自己実現が曖昧(徳育・自立)」「不登校気味の児童が多い(徳育・自立)」等の課題は依然見られる状況があります。児童が直面した問題・課題にどのように対応し、どのような行為・行動を取るべきかを自ら判断し、自分の意思で決定することや、なりたい自分を見据えたときに、今の自分が超えなければならい課題の解決に目を向け、実践していく力が不足している現状が見えてきます。

  これらの課題を踏まえ、学校課題の改善・解決を目指し、全ての学級で学習や学校生活を支える土台づくりの強化児童の自己肯定感をさらなる向上が有効な方策となると考えました。昨年度の研究の成果を深化し、日々の教育活動へ生かせることを意図して、昨年と同様の研究主題を継続して追求し、児童が学ぶことと自己の将来とのつながりを見通しながら、社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を身に付けていくことができるようにしていきたいと考えています。特別活動を要としつつ、各活動の意義及び活動を行う上で必要となることについて理解し、主体的に考えて実践しようとする気持ちを引き出すことで、「自己実現」や「社会参画」へ向けた力が育つことが期待でき、よりよい学級づくり、よりよい学校風土の醸成、さらに学びへ向かう主体的な態度につながると考えています。

 以上のことから、研究主題を『自己のよさや可能性に気づき、自己肯定感を高める教育活動の工夫~特別活動の児童の充実を図る取組を通して~』と継続して設定し、全校体制で学校課題の解決に取り組んでいくことにしています。

🌸校内研究の足跡