医療機器の購入価格は業者によりかなりの差があります。購入にあたっては先輩・知人と相談したり、複数の業者に見積りをとるなどの対応が必要で、信頼のおける相談者を持つことが大切です。アフターサービス(保守・点検)や買換え時のことにも留意したいものです。
医療機器の導入については、地域の医療要求を頭において考える必要があります。高額機器を導入しても使わなければ意味がありませんし、資金計画にあった選定も必要です。機種の選定にあたっては、設計段階でほぼ決定し、どこに配置するかを決めるくらいの心積りで準備しましょう。納品時期も大切です。トラブルも起こりますので、建築行程とのチェックなどは必ずやりましょう。
最近の販売戦略は、最初の売買契約を安くしてメンテナンス契約で取り戻す方向のようです。営業マンと修理担当とが別々になっているので、契約時に明確にしておきましょう。当然のことながら、複数の業者の契約内容を吟味しなければ、結局は高い出費になりがちです。業者間や地域的にも差がありますので、先輩や近隣の先生から情報を得ましょう。技工所など外注先も同様です。
一般にどちらがよいとはいえませんが、低利・長期の融資と一定の自己資金で開業資金が満たされている場合は、購入の方が長期的にみて割安になることは確かです。しかし、コンピュータ機器などは、陳腐化を避けるためにリースにする場合が多いようです。
揃えるものは、どのような診療スタイルにするかによって異なります。ここでは、開業時に揃えておきたい最低限必要なものを掲載しました(下図)。それでもほんの一部分でしかありませんので、詳しくは、歯科専門店や保険医協同組合などでご確認下さい。