で話していました、南西諸島に生息するホソハマキについて、まずやんばる地域から1未記載種を見出し、ヤンバルホソハマキ
Eupoecilia yanbaruana Suzuki & Jinbo, 2025として記載しました!
やんばる地域では、この種以外にツマボシホソハマキのページで挙げたブドウホソハマキとアカオビホソハマキも採集されているため、 ヤンバルホソハマキの識別点も解説いたします。他の種の特徴は、ツマボシホソハマキのページを参照してください(こちらも正確な同定には、雌雄交尾器の検討が必要な場合があります)。
ヤンバルホソハマキ
・前翅前縁(止まっているときに地面に接する側)の先端部
ヤンバルホソハマキ:明瞭な黒点が存在 (ツマボシホソハマキより小さい傾向)
・前翅中央の帯(中帯)【日本産の近似種とヤンバルホソハマキの一番の識別点】
ヤンバルホソハマキ:中央付近で曲がることはあるがブドウホソハマキのような狭まり方はしない 、他種と違って中央部の色が薄い (〇で示しています)
・前翅の地色
ヤンバルホソハマキ:ツマボシホソハマキに近い薄い色
この種は今のところやんばる地域のみで得られており、ホソハマキには珍しい日本固有種ではないかと考えています。
やんばる地域での自然観察や昆虫採集の機会がありましたら、ぜひ気にかけてみてください!
(2025. 8. 16 鈴木信也)