Nemapogon属
左:ウスイロコクガNemapogon bidentata Xiao & Li, 2010
右:オビコクガNemapogon mesoplaca (Meyrick, 1919)
Nemapogon属のほとんどはキノコを食べるが、一部貯穀害虫もいる。
Nemapogoninae Gen. et sp.
分布:北海道~九州。
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コイガ Tineola bisselliella (Hummel, 1823)
(ヒロズコガ科ヒロズコガ亜科)
衣類に発生する害虫。乾燥穀物なども食べる。
野外ではまれ。
フタモンヒロズコガ Monopis congestella (Walker, 1864) (ヒロズコガ科ヒロズコガ亜科)
Comodcia sp. (ヒロズコガ科ツマオレガ亜科
日本産Comodica属は、マダラシロツマオレガ C. contributaとミナミマダラシロツマオレガC. saitoiの2種のみ。
幼虫は朽木や立ち枯れの樹皮下で形成層のあたりを食べている。
ギンネムヒロズコガ Pyloetis mimosae (Stainton, 1859) (ヒロズコガ科ツマオレガ亜科)
1属1種。和名にあるように幼虫はギンネムの鞘などを食べる。ギンネム専食という訳ではないようで、いろいろな植物から得られた記録がある。
Erechthais sp. (ヒロズコガ科ツマオレガ亜科)
Erechthias属は南方系のグループで、日本が分布の北限にあたる(多分)
基本的に腐植物を食べるが、一部グアノやゴール、地衣類食の種がいる。
←モモタマナの実を食べる幼虫
Erechthiinae Gen. sp.
国内にはまだまだ未記録属・未記載属がいっぱいあります。
Morophaga 属
(ヒロズコガ科オオヒロズコガ亜科)
オオヒロズコガ亜科はキノコ食いのグループで、一部はシイタケの害虫となっている。
スジモンオオヒロズコガ Amorophaga japonica Robinson, 1986
本州・九州・対馬から記録されている。
幼虫はマツにつくキノコを食べる。
クロテンオオメンコガ Opogona sacchari (Bojer, 1856) (ヒロズコガ科メンコガ亜科)
国内では南西諸島で普通に見られる。
バナナやサトウキビなどの害虫だが、植物質以外にも鶏糞なども食べることができる。
Opogona sp.
国内にはこのような黄色とこげ茶色の前翅を持つOpogonaが3種記録されている。
ただ、南西諸島に斑紋がやや異なる不明種が複数生息しており、要検討。
ヒメヒロズコガ科不明種 Meessiidae Gen. sp.
樹皮や岩表面に発生した地衣類を食べている。
成虫・幼虫ともに小さく、開翅張7mmほど。
南西諸島で広くみられる。
ヒロズコガ科フサクチヒロズコガ亜科の1種
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2025年中には出版されるはず
デコボコヒロズコガ Dasyses barbata (Christoph, 1881)
和名にもあるように前翅が鱗粉でデコボコしている。
幼虫は朽木を食べる。
アトスカシモンヒロズコガ Gerontha borea Moriuti, 1977
和名は後翅がやや透けていることから。
Gerontha属は日本に2種。本種が本州・対馬および朝鮮半島で記録されているのに対して、もう1種ミナミスカシモンヒロズコガ G. akahatii Moriuti, 1989は八重山でのみ得られている。
以下検討中
番外編:ヒロズコガに似ている?小蛾類
ホソバネマガリガ Vespina nielseni Kozlov, 1987
ヒロズコガより原始的な単門類のマガリガ科に属する。
南西諸島によく似た別種(V. meridiana)がいる。
クサモグリガのなかま(キバガ上科クサモグリガ科)
クサモグリガ科には斑紋・静止姿勢がヒロズコガに似ている種がいくつかあり、よく見間違える。
よく見るとキバガ上科らしく上向きに伸びた口器が見える。肉眼だとむずかしい。