▼匠と祐の関係(幼少期)
先代の命令で両親から引き離され城に移り住むことになった5歳の祐。
そのときには星夜や朱雀に面倒を見てもらっていたこともあったけど、二人とも内政を整えるので忙しく、遊び相手にはなれなくて。その頃にはまだ親友(稜)にも出会ってなくて、遊び相手は風を通して話す誰かだけ。
ストレスを溜めて元気がなくなった祐を見かねてか先代が匠を遊び相手に連れてきたのが二人の出会いで、1年か2年しか一緒に居られなかったけど、当時の祐にとっては唯一の友達だったわけです。
匠(9or10歳)はまだ歴神を継いでいなかったけど将来自分が支える相手であることや、そもそも先代の命令なので断れるはずもなく、一時的に昴たちから離れて城で暮らすことになりました。遊び相手といっても知的教育がメインで、誰かと一緒に学んで考えて行動する力をつけさせるよう指示があったとか。
すでに昴や睦月といった破天荒な幼馴染と付き合いがあるから祐の手綱を握るのも慣れてて、祐も匠もそれぞれ能力で相手の感情を察するのに長けているからある意味相性が良かったっぽい。(相手の怒りや悲しみを察して引き際を悟るみたいな)匠の性格が温厚なのも幸いしたかもしれないね。祐も全面的に信用して懐いていたこともあって、ある意味本当の兄弟に近い感じ。
下の子が上の子を真似するように、幼かった祐も匠にちょっとした憧れを抱いてて、優しい雰囲気とか賢くなれたらって思って今のように成長したところがあるので、主人公の人格育成に一役買ってたのはある意味匠なんですよね。
なので、どことなくおっとりというかふわっとした雰囲気が似てるのも、貧乏くじ引きがちなのも、話し方が似ているのも(結構意識して書いてます)全部そういうのが関係してます。(どうして匠が祐の元から離れて、本編で再合流することになったのかは「匠の能力」のときに話します)
匠から見た祐は…なんだろう、🐤のように認識している説がある(笑)昔は後をちょこちょこついてくる弟みたいな感じで、今は自分の意見を持ってるけど、どこか危なっかしくて目を離しておけない、みたいな。
だから2巻で体調が悪くても祐を心配して部屋を訪れたりとか、自分なりのアドバイスをして祐のメンタルを持ち直させようとしたりとか。
本編であからさまに出すつもりはないんですけど、匠は正直なところ、内心では星夜じゃなくて自分が心の拠り所になったらいいなって思ってたりする。でも十年の親子&主従の関係性や27歳の宰相という絶対安心感のある彼に敵うはずもないので、祐が星夜に相談しづらいな…と思ったときに手を差し伸べられるポジションで居続けることに決めています。
祐も匠も仲良しなので、2巻で祐が匠を選んだのは幼少期の2年の友情があるからなんですね。(匠初登場時に「匠君(くん)」と呼んでいたのもそのためです)
▼匠の能力
本編(2巻?)や普段の語り、イラストなどでも度々登場していますが、彼の能力は「情報」です。
空間や物体が持つあらゆる情報が読めるので、透視以外にも感情を色と認識したり、おおよその年季がわかったりと実は使い方は多種多様。
彼自身が通信機器やプログラミングに明るいこともあって自らの能力と相性がよく、それらに応用することもできます。(高度な方法になるので莫大な集中力と魔力(と負荷)が求められます)
事件や事故が起きたときの手がかりを探るのに最も優れた能力で、逃亡犯を追うのはお手の物。(昴でさえ逃れられない)
本編(2巻)では最初に見せた能力が「空間から情報を読み取って場を修復」でしたが(匠の能力的に)一定時間内であれば、空間が留めている記憶を複製し、現状に反映することで部屋の状態を元に戻すことができたわけです。
あとは同じく2巻で感情を色で捉えるという表現がありますが、この二つは基本的に使う頻度の少ない能力です(やっぱり透視が頻度高め)。
本文ではいちいち「能力を使った」と書くのもアレなのでよく〝視た〟という表現を用いてます。他のメンバーは「見る」、匠の能力は「視る」の違いです。
そして読みながらアレ?と思った方もいらっしゃると思うのですが、イラストでは彼の瞳の色を群青で描いていますが、飛鳥編まで(1-3巻含む)では「グレーの瞳」という表記になっています。
これ途中から切り替わったわけではなくて、彼の瞳の色は生まれつき群青なんです。成長するにつれて能力も強化され、体にかかる負担が大きくなったため、能力を抑制する式が刻まれたコンタクトを着けていて、それがグレー色(カラコン)なんですね。なんでグレーかって?本人曰く目立ちたくないかららしい(緑、青、紫、茶が揃うなか"群青"は珍しい部類)。
空間や物体の情報が読めるってチートやん!って思うでしょ?そうなんですよ(何だよ)無制限でバンバン透視、バンバン真実を暴いてたら考察も推理もまったく必要ないというか、物語の山谷なく一直線にゴール(最終話)に突っ込みかねないので能力の使用には制限があります。
それが目と頭にかかる負担の話に繋がるんですね。幼少期から能力の開花はしていた匠ですが、祐と過ごしている間に大きく成長する機会があったんでしょうね。その頃から視界に入るあらゆるものが否応なしに見えるようになり、情報を一気に拾う目と、それが何であるかを処理する脳に大きなダメージを負うようになります。
先代が従者全員を解雇するのと匠が検査のため祐の元を離れるのと、どちらが早かったかは不明ですが、自身の能力が急激に成長したために離れざるを得なかった(+落ち着いた頃には解雇の件で城に戻れなかった)という経緯になります。
負荷は単なる疲労に留まらず、処理しきれない情報量を捉えると目や脳が文字通り焼き切れて死に至る危険があるので就寝以外はコンタクトをつけっぱなしです。(長時間の着用は危険?細けぇこたぁいいんだよ)
契約編の序盤あたりからコンタクトを辞めて裸眼になってるので、イラストでは元の群青色で描くことが多いです。どうして外すことになったのかは契約編にて。匠の能力やコンタクトについては3巻で触れてるのでお楽しみに(?)
▼匠の設定
今日語るのは匠の裏話的なところ。
まず、祐が居ながら似た名前を付けてしまった理由ですが、昨日一昨日と語った内容(祐が匠に憧れていた話)とは全く関係ないです。
メインの4人ができて、次に睦月ができて、昴が先か、匠が先か(曖昧)で「師走」のキャラを考えたときに「師走 ○」という字面を見て「匠」しかないと思ったんですね。(短縮して「師匠」なのでネタにもなるし即採用でした)
当時から祐と名前が似ていたわけですが、ここまで長期的にしかもメインで創作すると思っていなかったイチ学生はそこまで深く考えず…今に至ります。
主人公に側近に、最初の歴神(火属性)に人体実験被験者、そして地の果てまで腐った女子に直感100%のゲーマー。個性が強すぎるメンバーなので、無個性が逆に個性になるのではと考えてのキャラ付けでした。(後半に生まれたキャラ(朱雀,昌浩,翠)が大人しめなのはこのため)
存在感は薄く。あまり読者の記憶に残らないような立ち位置(睦月と昴の引き立て役)であることを当初は意識していて、外見も薄味を象徴する薄灰色の髪にグレーの瞳でした(最初は群青じゃなかった)。
腐女子とゲーマー。二人に加えて機械オタク(精通)な一面を匠に付与したところから能力が「情報」になりました。
空間操作系という特異な能力だからか、能力発動時に瞳の色が変わったらカッコイイとか思ったのか知らんけど、いつの間にか群青候補が挙がっていて、何か知らんけどグレー→群青に変わってたのが裏話。とはいえ初期の初期はグレーで物語の連載がスタートしてたのでカラコンが後付けになった…気がする。
祐のセコムになった話は割とここ数年の話で、以前は「昔からの友達」だったのに、祐が本編で無茶するようになったり、外伝のネタでアレコレ思考してたら、シンプルに面倒見がいい昴や睦月(兄貴/姉貴ポジ)より拗らせて粛々と裏で糸を張り巡らすようなキャラになってしまったわけです。
3巻でちょっと話題に挙がる歴神の別称(二つ名)ですが、匠は「絆綯(きずな)」と呼ばれていて、幼馴染も然り、祐との絆も然り、祐と星夜がヨリを戻す()のも然り、ある意味 人と人を繋ぐ役割を担っています。(「綯」がどういう意味かって? 調べておくれ(他力本願寺))
まあそんなこんなでそういう銘を持っていたり、能力が情報だったりPC関係強かったりな子なので、武器も「繋がり」や「糸」を連想させるチェーンになっているわけです。
戦闘に特化した能力ではないのであくまでサポートタイプ。(手に巻いてメリケンサックにしたり鞭のように扱ったりしないよ)祐の定規と同じく身に着けやすいウォレットチェーンくらいのサイズを好んで使用しているみたいです(別におしゃれさんというわけではない)。
昴&睦月と一緒に外で仕事をするときは司令塔の役割を果たしますが、投擲や拘束もできるので前線に出ることもできます。
・・・というのが本編ではあまり語られない匠の設定でした。
▼匠と昴の関係
見ての通り幼馴染&親友です。後先考えず直感で突っ込んでいく昴(+睦月)と、そんな彼に振り回される匠。二人は歴神の家系に生まれたこともあり、幼少期から秘密の共有などをしていて互いに強固な信頼関係を築いています。
昴は匠のことを自分のストッパーだとみなしているので、STOPがかかるまで結構無茶して突っ込むし、匠も慎重派な自分の代わりに昴がグイグイ行くので本当にバランスの取れた相棒なんです。
勘で嘘に気付く昴と嘘を色で視認する匠。「ウソ発見器」と呼ばれるコンビですが、互いがそのときに抱いている感情を悟るのはもちろん、15年以上の付き合いなので以心伝心レベルです。SxS本編の匠は裏表なく、誰にでもあのような態度なので(祐への侮辱などラインを越えたら話は別)、昴(+睦月)に対してもやや心配性な一面がありますが、本人の性格を知っているので、昴が弱音を吐かない限りは見守っています。(3巻)
一方昴は戦闘向きではない能力の匠を「護るべき存在」と心の片隅で認識している節があって、彼を信頼しているけれど周りのために無茶する性格なのを知っているので、切迫した状態では能力の酷使も含めた自己犠牲を提案しないよう目の届く範囲にいてほしいと思ってたりします。
(2024.09.09)