教材のねらい
本教材「理科授業中の事故対応アクションカード」は、授業中に起こりうる軽度な事故への対応力を育成することを目的として開発された、ロールプレイ用の補助教材です。理科室での事故発生から保護者連絡までの流れを想定し、各対応場面における行動指針をカード形式で提示しています。
これまでの事故対応では、経験や現場対応力に頼る場面が多く、教員志望の学生や若手教員とっては「何をどうすればいいのか分からない」という不安がありました。本教材は、そうした不安を解消し、視覚的・実践的に「事故対応の基本動作」を学ぶことをねらいとしています。現場経験がなくても、自分の役割をイメージしながら行動の流れを学ぶことができ、初任者研修や教職課程での授業、校内研修等でも幅広く活用可能です。
学生にとっては、事故時に求められる冷静な判断と連携の大切さを実感できる教材であり、教員にとっては事故対応の基本を「見える化」し、指導内容の共通化・標準化を図るツールとしてご活用いただけます。ぜひ授業や研修の現場でお役立てください。
教材のダウンロード
【ダウンロードリスト】
1.ロールプレイ設定
2.アクションカード
3.ロールプレイチェックリスト
教材について
本教材「理科授業中の事故対応アクションカード」は、理科実験中に発生し得る軽度な事故への対応力を育成することを目的としています。特に、事故発生時に求められる初動対応・校内連携・保護者対応といった一連の流れを、学習者がロールプレイを通して主体的に体験することで、実践的な判断力・対応力を養うことをねらいとしています。若手教員だけでなく、現場経験のない教職課程の学生にとっても活用しやすく、安全教育の標準化・体系化を目指した教材です。
9枚の「アクションカード(場面別対応指針)」と補助カードを用いて、理科授業中の事故を想定したロールプレイ演習を行います。各カードには、事故発生後に理科教員が取るべき行動や、連携相手(養護教諭・管理職・保護者)への対応のポイントが記載されており、演習中にその場面で参照する形式です。
事故場面をグループで設定した後、役割を分担しロールプレイを実施。演習後には全体で共有・講評を行い、事故対応の基本的な流れと注意点を確認します。
教職課程の大学生(特に小学校教員志望者、中学校理科教員志望者)、現職教員(初任者研修や校内研修でも活用可能)
【授業での活用例】
大学の授業の一コマ(90分授業の中で使用)
教職員研修での事故対応力向上研修(ロールプレイ研修として)
本教材を活用した授業の詳細な実践報告および効果検証については、以下の論文をご参照ください。
森重比奈・野村純・加藤徹也(2025)「理科授業に特化した軽度な事故対応能力強化のための教員養成における大学での授業実践」『安全教育学研究』第24巻第2号, 3–13.
本サイトで紹介している教材は、教員養成および教員研修での活用を目的として開発されたものです。
授業や教育的な目的であれば、どなたでも自由にご利用いただけますが、以下の点にご注意ください。
本教材の改変・再配布・販売を目的とした使用は禁止しています。
学校現場での授業、研修、教育的な活動においては、自由に印刷・使用・複製していただいて構いません。
研究・論文・学会発表などで教材を使用される場合には、事前にご連絡・ご相談をお願いいたします。
本教材の一部または全部を他の教材として再編集・再公開することはご遠慮ください。
本教材は、非営利目的の教育利用に限り自由に使用可能です。
著作権は開発者に帰属します。
本サイトで紹介している教材がより多くの現場で、安全意識向上のきっかけになることを願っています。ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
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