今回は、【OURプロジェクト・プロポーザル】についてと、【「藤沢の文化芸術を考える会」の総会】についてお知らせします。
総会では、杉並区で「座・高円寺」という劇場で企画運営に携わる和泉将朗氏をお招きして記念講演をお願いする予定です。最後までぜひお目通しください。
【OURプロジェクト・プロポーザル】
季節ハズレの厳しい熱暑の中、OURプロジェクトの「管理・運営計画策定業務委託」と「基本設計計画」の公開プレゼンテーションがそれぞれ6月15日と、22日の日曜日に行われました。
参加された方もいらっしゃるとは思いますが、まずはその場に参加した3人の事務局メンバーの感想をお伝えします。少し長いのですが、ご参照ください。
■①6/15、②6/22とも参加することができました。
①6/15管理・運営計画策定業務の回は、
一次審査で藤沢市が求めている要素を3グループとも網羅している内容のプレゼンテーションとダイアローグでしたが、それぞれに「強み」として持っている分野があり、同じようなベースでありながらこんなに違った印象になるのだと感じました。
「合意形成のプロセスの工夫」というところでは、3グループとも「市民との協働」ということで複数回のワークショップの開催を掲げていました。それはとても大切なことと思いますし是非参加したいと思いますが、話し合われた内容の、企画を進める側に都合の良いところだけをいつのまにか切り取られて「あなた達はこれに賛成されていましたよね」と共犯者にされていくのは嫌だなぁと思いました。
全ての意見を取り込むのは無理な話ながら、きちんと話をし理解した上で、市民が活動したい、足を運びたいと思う場を一緒に作っていけるところが選ばれることを期待しています。
②6/22の基本設計の回では、
近隣で利用したことのあるホールを思い描きながら「あ、あんな感じかな?」とイメージを膨らませながら聞いていました。
市民会館だけが素敵にポコっとあるだけではなく、奥田公園とのつながり、藤沢駅から新林公園までの流れをどう作るかも街づくりとして大切だと感じます。
そしてどんなに素敵な会館の設計でも、そこをどんな風に使っていきたいか、「大きな舞台芸術作品を観たい」「市民が自分達の手作りの活動を広げたい」「子どもと図書館や公園でのんびり過ごしたい」といった様々な想いを広げられる空間を創ることを共有し後押ししてくれる企画運営の団体の質が問われると感じました。
決定した事業者と一緒に創りあう立場である藤沢市と市民が丸投げにせず、市民のための施設をつくるにあたって「ここは大切‼️」というところはブレないようにしっかり見つめ働きかけていくことが、計画中も建設中も完成後も自分達の文化と暮らしを守るために重要なカギになると思います。
■6/15と22の公開プレゼンテーションを傍聴しました。いずれも3グループによるプレゼンで、厳重な時間設定、審査選定委員と傍聴者の接触の禁止、資料の回収等、緊張感のある会場でした。参加事業者はいずれも公共施設やホール、まちづくりについて豊富な経験をアピールするプロ集団という印象でしたが、今回のように管理運営者と基本設計者を同時並行的に選定することは特殊なケースのようです。管理運営者、基本設計者、どの事業者も、決まったら両者の連絡を密にしていくことが不可欠と口をそろえていました。また、公開プレゼンテーションの場を設けるという方法はまれなようでした。これまでの段階でOUR Projectの進捗状況が市民の立場からはよくわからず、シンポジウムや公開討論会に出席しても具体的なことが不透明であるという不満を抱いていましたが、二次審査を公開することは市民にとって良いことだと感じました。しかしながら両日とも60名の傍聴者の枠が埋まらなかったようで空席が目立ちました。各事業者が藤沢市のポテンシャルやOUR Projectの可能性をしきりに讃える一方、肝心の私たち市民の興味関心が広がっていない現状を自覚させられました。
プレゼンテーションの進め方として、各事業者とも20分のプレゼン→40分のダイアローグ(対話)というプログラムで、ファシリテーターは“一問一答ではなく対話で進めたい”という方針を説明しましたが、さして対話にはなっておらず一問一答の印象でした。管理運営者のプレゼンは複合施設として横軸を通すやり方や手がけた実例などの内容になるので3事業者の具体的なイメージの違いはあまりありませんでしたが、設計の方は図面や外観イメージが提示されるため、それぞれの構想について具体的に知ることができました。
A1グループの様々な四角を重ね合わせる設計は特徴的に感じましたがA4グループ・A2グループは基本的に四角っぽい全体像で、共通するのは大ホールと図書館は基本的な設計、小ホールに関しては基本的な小ホールに加えて可変性の高いホールをもう一つ設置したり、小ホール自体の可変性を高めたりなどの違いはあるものの、ホール機能と図書館はメイン施設とする。その他の施設機能は回廊、エンガワ(縁側)など、様々な方法でつくっていくなどの提案でした。藤沢市の提示するシンプル、ベーシックで可変性の高いものという条件通りです。当初から心配していたようなたくさんの施設の複合化で高層化するのではという懸念は払拭されましたが、その背景には選定委員からの質問に何度も出た予算の問題があることがよくわかりました。昨今、全国の劇場施設の建て替え計画が頓挫している状況からも、上限額を設定しています。予算をかけずに既存の多くの施設機能を入れ込むため、しきりに「重ね合わせ」「空間・時間のシェア」などがうたわれていましたが、利用者側からすると会議室などは相当減ることになるだろうし、どのケースにしても現在の市民会館大小ホールと展示ホール2つという訳には到底いきません。青少年会館や市民活動推進センターなど著しく縮小されることになるのではと感じました。
両日とも、関心をもって耳を傾けていたのは市民参画についてです。どの事業者もその点は力をこめて進めていくと言っていました。手法としてはほとんどがワークショップを行なうとしていましたが、その回数は2-3回から50回までいろいろでした。直接市民と話す、活動の様子を見に行く、聞き取り調査などの言葉が6事業者全てから度々出て、市民参画のプラットフォームづくりが意識されていると感じました。管理運営ではM1グループの「ゴールとしては一緒に走るアートNPOをつくる、その理事は3年ごとに交代してほしい、市民全員が一生に一度は関わるのが理想」という発言が印象的でしたが、むしろ設計事業者の方が“つくって終わりとは思っていない、ずっと管理運営の横にいないといけない”ということを強調していて、「建設中も市民対話の場所として0ffice Hourを用意する(A1グループ)」「クリエイトセンターを設け日常的にコミュニケーションをとりながら進める(A4グループ)」など、市民と共に進めることを明言していました。しかし、市民の希望を全て取り入れていては巨大化してしまう、市民と一緒に進めることでいかに諦めてもらうかが実現するというような発言も複数あり、本音であると同時にやむを得ないことかとも思いました。
設計事業者はいずれも駐車場は解体せずにリフォーム、奥田公園周辺の植栽はなるべく変えず、藤沢駅から新林公園に至るルートを大切にしたい、川べりの桜も既存のままという構想は共通していました。公共性をおしつけるのではなくよさをみんなでつくりあげる、文化的コモンズ。ここを歩けば市民が藤沢を理解できる場所に。「希望の家A4」。「文化の丘A2」。など、市民がつくる文化ゾーンにしていくという趣旨は望ましいと感じました。今後はもっと市民の興味関心を拡げたいです。
■6/15:管理運営計画策定業務委託と言う事ですが、当事者の中から「キュレーター」の役割・意味について確認の質問があったので、実際に進めていくのは大変なことだろうと思います。どのグループも「市民とともに」とは言っていましたが、実際にどういうものになるのか関心を持ち続けなければいけないと思いました。
公民連携の「民」は市民はもちろんだが、民間事業者の民だと言う説明もあり、また「稼げるところで稼ぐ」というような話もあったので、収益優先になってしまわないか心配です。工事が始まったら関係なくなるのではなく、開館までのワークショップ・仲間づくりは大事だと言う話もありました。「ここでくらっそ」がつながるではないかと思います。
6/22:どのグループも高層の建物は想定していないようなので、4階建てぐらいのイメージなのは良かったと思います。境川の方に目を向けていたり、藤沢駅と新林公園をつなぐ位置づけをしていたりといろいろありましたが、素人にはわかりやすいように建物の模型とかCGの映像が必要なのではと思いました。
また作り込みすぎないとか、機能の融合とかオープンスペース的なものが流行りなのかもしれませんが、例えば、市民団体の総会や集会、市民の少人数読書会のための部屋があるのか気になります。バリアフリーとか環境への配慮とかいろいろ難しい問題があり、コストも抑える中で再整備計画が順調に進むことを願うばかりです。
【「藤沢の文化芸術を考える会」の総会】
今年も総会の季節がやってきました。
年度の区切りでいうと、2025年度は25年5月31日に「第2回ここでくらっそ」を実施していることから、すでに実施終了した事業の提案と報告が重なることになります。加えて、26年3月には「第3回ここでくらっそ」を予定していることもあって、今年度は2回の「ここでくらっそ」を方針提案することになります。
文化イベント「ここでくらっそ」の実施によって得られた経験は、事務局や実行委員会にとって新しい市民との出会いや交流となった点で貴重な収穫でした。一方で、このイベントに関わることで、これまで実施してきた「学習会シリーズ」への準備に手が回らず、残念ながら2024年度は学習会のみならず定例会についても開催がままならず、せっかく賛同人として声を上げてくださった方々に情報提供ができませんでした。
こうした反省から、2025年度の「藤沢の文化芸術を考える会」の総会では、杉並区の「座・高円寺」スタッフの和泉将朗氏をお招きして、市民やコミュニティとどのような関係づくりを目指しているのか、劇場という文化芸術の現場からその取り組みをお話しいただこうと考えています。その後の意見交換などを通して、私たち市民にとって示唆に富む発見の機会としたいと思いますので、ぜひ周囲の方もお誘い合わせの上お出かけください。
日時:8月9日(土)午後2時〜
会場:藤沢市民会館 第2会議室
なお、当日の参加は賛同人500円、それ以外800円となります(会場でも賛同人に登録できます)。
長い間暑さをひきづっていた夏から秋の空気がようやく冬の訪れを告げています。
「生活文化拠点再整備事業」が停滞する中、藤沢の文化芸術を考える会でもこの間の活動を「ここでくらっそ」に集中していて、通信が滞っていたことをお詫びします。
さて、本来今年度中に計画を確定する予定だった「生活文化再整備事業(OUR Project)」ですが、イトーヨーカ堂の閉店を受けてその跡地利用も含めた整備の可能性が探られていたために、企画政策課では計画進行が停滞している状況でした。
そうした中、先日11月27日に「藤沢市議会藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会」が開かれ、おおむね次のような報告がありました。
・イトーヨーカ堂の跡地利用は、市の事業としては行わず、事業者が単独で実施する。
・供用開始までの事業費については現時点で約198億円と見込んでいる。
・内水浸水対策施設は、藤が谷ポンプ場の排水能力を活用して施設規模を縮小し、当該敷地南側へ配置する。
・事業スケジュールを1年延長し、令和13(2031)年4月の供用開始とする。
この停滞により1年間の供用開始延期となったことで、高騰化する建設費用が新たな財政負担にならないか、結果として負担削減に合わせ建設内容が民間への丸投げにならないか、注視しておく必要がありそうです。
また藤沢市では、第4次藤沢市公共施設再整備プラン(素案)についてパブリックコメントを実施します。「藤沢市公共施設再整備基本方針」の中には、「生活文化拠点再整備事業」が含まれており、次のフォームから意見提出できるほか、企画政策課へ郵送(FAX・窓口提出も可)もできます。
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kikaku/documents/20241121pubcome_4plan.pdf
ぜひ、多くの市民の意見を届けたいと思います。
定例会通信
2024.1.22
今回は、いよいよ2月4日に迫った映画「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」について、そして名称も決まり少しずつ形が見えてきた奥田公園トライアルサウンディングのフェスタについて、最後に2月20日に藤沢市企画政策課が募集しているシンポジウム「OUR Project(生活・文化拠点再整備事業)における市民参画プラットフォームをつくり、育てるために」について報告します。
◾️「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」
藤沢の文化芸術を考える会が映画「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」を取り上げるのは、映画の意義や内容もさることながら、芸術文化は日々を暮らす私たちにとってどんな意味があるのか、映画を通して多くの市民と考えるきっかけをつくりたと考えたからです。
戦後に大きな潮流となった「芸術は人が生きる上で欠かせない」という考え方は、高度成長期によって大量生産大量消費型の社会に移り変わる中で大きな変容を遂げ、ある調査によれば芸術への認識が大きく後退しているということです。芸術は、娯楽や趣味と混同され、暮らしの中で贅沢なものと捉える傾向が強くなってきているのかもしれません。
一方で1980年代には、必要なものは「物」か「心」かという設問に、多くの人が「心」と答える時代に変化してきています。それは、「心」が置き去りにされていく社会に敏感に反応した結果とも取れるのではないでしょうか。
市民会館や図書館といった文化施設の再整備を考える中で、施設がが重要な役割を果たすのはもちろんですが、それ以上に大切なのはそこで人と人とのつながりを感じることで生きがいや達成感を得られる場所として機能するか、自分らしく人間らしく生きる力になっているか、ではないかと私たちは考えるようになってきました。
ぜひ、映画会に足を運んで、芸術文化の意味を一緒に考えてみませんか。
日時/2024年2月4日 (日) P.M 2:30上映開始
会場/Fプレイス ホール(藤沢市労働会館)
料金/1000円
監督:三好大輔 川内有緒 企画・構成:川内有緒 撮影・編集:三好大輔
◾️『ここでくらっそー文化芸術フェスタ・藤沢』
次に、年明け12日に開かれた第2回実行委員会で正式名称が『ここでくらっそー文化芸術フェスタ・藤沢』に決まった、フェスタ実行委員会からの報告です。
ホームページが立ち上がり、ここでくらっそへの出店・出展・出演に向けての案内リーフレットも作成中です。
大きな課題は、奥田公園エリアでのこれまでのトライアルサウンディングでは、多くの人を集められず、人集めに苦労しそうだという点です。
交流を生み出すには、やはり多くの人の集まりが大事です。そしてそのためには、魅力的な出店・出展・出演はもちろん、今回のフェスタを事前に知ってもらうことが欠かせません。
今後実行委員会では、前述のホームページを皮切りに、facebook、X(Twitter)、LINEなどsnsも利用して応援団を広げていきたいと思いますので、興味を持ってもらえる方は、実行委員会の情報をこまめにお知らせしますのでご連絡ください。
https://sites.google.com/view/cocodekurasso/
◾️シンポジウム「OUR Project(生活・文化拠点再整備事業)における市民参画プラットフォームをつくり、育てるために」
藤沢市では、「OUR Project(生活・文化拠点再整備事業)の推進に当たり、生活・文化拠点を育てるプレイヤーとなる市民、団体、地域コミュニティと、行政、民間事業者の三者が連携するかたちでの市民協働のあり方を考えるとともに、今後、本プロジェクトにおける市民参画プラットフォームをつくり、育てていくためのシンポジウムを開催します。」として、参加者を募集しています。
内容は、下記のURLから確認できます。
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kikaku/shiminkaikan/202402_symposium.html
申し込みは、1月30日〜2月15日なので、今後同じURLから申し込みができるようになります。ぜひ、お申し込みください。
定例会通信
2024.1.22
今回は、いよいよ2月4日に迫った映画「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」について、そして名称も決まり少しずつ形が見えてきた奥田公園トライアルサウンディングのフェスタについて、最後に2月20日に藤沢市企画政策課が募集しているシンポジウム「OUR Project(生活・文化拠点再整備事業)における市民参画プラットフォームをつくり、育てるために」について報告します。
◾️「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」
藤沢の文化芸術を考える会が映画「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」を取り上げるのは、映画の意義や内容もさることながら、芸術文化は日々を暮らす私たちにとってどんな意味があるのか、映画を通して多くの市民と考えるきっかけをつくりたと考えたからです。
戦後に大きな潮流となった「芸術は人が生きる上で欠かせない」という考え方は、高度成長期によって大量生産大量消費型の社会に移り変わる中で大きな変容を遂げ、ある調査によれば芸術への認識が大きく後退しているということです。芸術は、娯楽や趣味と混同され、暮らしの中で贅沢なものと捉える傾向が強くなってきているのかもしれません。
一方で1980年代には、必要なものは「物」か「心」かという設問に、多くの人が「心」と答える時代に変化してきています。それは、「心」が置き去りにされていく社会に敏感に反応した結果とも取れるのではないでしょうか。
市民会館や図書館といった文化施設の再整備を考える中で、施設がが重要な役割を果たすのはもちろんですが、それ以上に大切なのはそこで人と人とのつながりを感じることで生きがいや達成感を得られる場所として機能するか、自分らしく人間らしく生きる力になっているか、ではないかと私たちは考えるようになってきました。
ぜひ、映画会に足を運んで、芸術文化の意味を一緒に考えてみませんか。
日時/2024年2月4日 (日) P.M 2:30上映開始
会場/Fプレイス ホール(藤沢市労働会館)
料金/1000円
監督:三好大輔 川内有緒 企画・構成:川内有緒 撮影・編集:三好大輔
◾️『ここでくらっそー文化芸術フェスタ・藤沢』
次に、年明け12日に開かれた第2回実行委員会で正式名称が『ここでくらっそー文化芸術フェスタ・藤沢』に決まった、フェスタ実行委員会からの報告です。
ホームページが立ち上がり、ここでくらっそへの出店・出展・出演に向けての案内リーフレットも作成中です。
大きな課題は、奥田公園エリアでのこれまでのトライアルサウンディングでは、多くの人を集められず、人集めに苦労しそうだという点です。
交流を生み出すには、やはり多くの人の集まりが大事です。そしてそのためには、魅力的な出店・出展・出演はもちろん、今回のフェスタを事前に知ってもらうことが欠かせません。
今後実行委員会では、前述のホームページを皮切りに、facebook、X(Twitter)、LINEなどsnsも利用して応援団を広げていきたいと思いますので、興味を持ってもらえる方は、実行委員会の情報をこまめにお知らせしますのでご連絡ください。
https://sites.google.com/view/cocodekurasso/
◾️シンポジウム「OUR Project(生活・文化拠点再整備事業)における市民参画プラットフォームをつくり、育てるために」
藤沢市では、「OUR Project(生活・文化拠点再整備事業)の推進に当たり、生活・文化拠点を育てるプレイヤーとなる市民、団体、地域コミュニティと、行政、民間事業者の三者が連携するかたちでの市民協働のあり方を考えるとともに、今後、本プロジェクトにおける市民参画プラットフォームをつくり、育てていくためのシンポジウムを開催します。」として、参加者を募集しています。
内容は、下記のURLから確認できます。
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kikaku/shiminkaikan/202402_symposium.html
申し込みは、1月30日〜2月15日なので、今後同じURLから申し込みができるようになります。ぜひ、お申し込みください。
定例会通信231212
定例会通信
2023.12.12
12月8日に開いた事務局会議で、前回定例会以降に行われた再整備事業に関するイベントなどについて参加者の報告をもとに振り返りました。
①11月27日/藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会
②11月28日/企画政策課主催「公民連携の町づくり」講演会
③12月3日/市民活動推進センター主催「クリスマス交流会」
①の特別委員会は、市が今年度末に向けて準備している生活・文化拠点再整備事業のマスタープランについて議論されていますが、27日以前に開催された会議では複数の議員から、従来の市民会館的な運営方法では財政的な負担が多く、収益性を高める必要かあるという指摘があり、キュレーション(市と協働して運営方法や事業を企画する部門) を担う企業の自由度を高めてはという指摘がありました。
しかし、27日に開かれた委員会では、特にこれについての質問や意見はなく、概ねマスタープランが了承される形となりました。
ところで、この日に開示されたマスタープランには、パブリックコメントに寄せられた市民の意見も掲載されていますが、その中で目を引いたのが「文書館」についての意見とその量の多さです。そもそも文書館は歴史的な古文書の保管と同時に市の公的文書の保存と公開を目的とした、全国的にも珍しい先進的なものでした。しかし、その認識が抜け落ちていないかという指摘が多くみられました。藤沢市の市民運動によって形成された「文書館」であるという認識は、私たち事務局にとっても新鮮で貴重な指摘に感じられます。
今後藤沢市はマスタープランを年度末までに成立させ、その後翌年度の秋にはキュレーションを担う民間企業のの確定を行う予定です。
マスタープランには、「市民参画」についても書き込まれていることから、今後の動きにますます注目が必要です。
②の講演会は、岩手県紫波町において岡崎正信さんが主導したオガールプロジェクトについての事例紹介でした。「⺠間が主導する公⺠連携による都市開発として知られ、10周年を迎えた今でも「永遠の未完成」として進化し続けるプロジェクト」として、藤沢市が考える一つのモデルのようです。
事務局からの参加者による感想交流では、 「岩手の小さな町だからこそできるのではという部分もあるが、藤沢を愛するエネルギーを私たちももっと出させていかないといけないと思った」「『町は行政だけがつくっているのではない』という発想が大事。ちゃんと町づくりに参加して、自分たちが主人公という人材やネットワークをつくっていくべき。そこに住んでいる人が、ここがいいという視点を持つように町の価値を上げるということは大切」「町長の熱意があって一緒にやれたことがよかったと思う。外から人を呼びたいというだけでなく、この町をどうしたいかという熱意を首長が持って、行政と市民が一緒に進められるといい」「岡崎さんはその町の課題に向き合っている。藤沢市の人はこの施設でどういう課題を解決したいのか。意識を持ってやる市民はマイノリティーという話に本当にそうだと思った」などと話し合いました。
③は、藤沢市市民活動支援施設が12月に「クリスマス交流会」を、今年は「ワカモノ×地域 クリスマス交流会」と題して、地域で活躍する学生の基調講演やショートスピーチなどを中心としたイベントとして実施しました。参加した飯田泰興さんから感想を改めて投稿していただきます。お楽しみに。
最後に、現在準備を進めている映画「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」のチラシ・チケットの準備ができました。
https://sites.google.com/view/fujibun/映画上映会/目の見えない白鳥さん
申し込みは、下記のURLからもできますし、チラシ・チケットをお預かりいただける方は、下記にご連絡いただければ郵送いたします。
定例会通信231113
2023.11.13
藤沢の文化芸術を考える会では、11月11日(土)に市役所の会議室で定例会を開催しました。
共同代表の飯田さんから、これまで事務局会議で実施してきた「懇談」についての報告がありました。
・9/8:文化芸術課・企画政策課との懇談会
・9/22:慶應大学・松川先生との懇談会
・ 10/1 :「鎌人いち場(鎌倉由比ヶ浜公園で行われている市民の実行委員会で実施されているフェス)」実行委員・一木さんとの懇談
・10/27:映画「原発を止めた裁判長」上映実行委員長・小田原さんとの懇談
藤沢市が進めている進行計画(マスタープラン)に対して、市民の意見が反映されるよう行政に働きかけていくことは大切ではあるが、すでに計画は議会などへの報告が進められていて、藤沢の文化芸術を考える会がそれに意見を述べてもあくまで市民の中の一部の意見としてしか取り上げようがないという行政としての認識があること。また、パブリックコメントなどを実施することで市民の意見を聞いているという認識が行政にはあるようです。
ただ、職員の方との率直な意見交換を通して、より多くの市民が納得いく施設やその運営を目指している熱意は十分伝わってきて、一方的な要望・要求ではなく、共に意見交換を通して相互の立場に理解を深めていく必要性を感じました。
このように、行政に向けて意見を届ける難しさを感じる中でお迎えした慶應大学の松川先生からは、施設や設備については専門性の高い知見を持つ専門家に向けて素人の意見や要望で内容を変えていく難しさがあること、また市民参加型の運営方法ということでならば、そうした機運やムーブメントを実際に作っていかないと、「自分達がやるわけではないけれど、行政はそうするべきだ」と聞こえてしまうのでは、という助言をいただきました。その上で、面白いと思える活動には、学生と共に参加する意欲はあると励ましてもいただきした。
こうした経過から、実際に市民参加型で「鎌人いち場」に取り組む一木さん、映画会を市民活動団体のネットワークで成功させた小田原さんのお話を聞くことになって行ったのでした。そして、具体的な活動を展開されてきた二人のお話からのヒントを得ることで今後の企画として提案することになったのが、「目の見えない白鳥さん、アートを見に行く」上映会 と、文化芸術で人と地域をつなぐフェス(仮称) でした。
一方、こうした経過を報告する中で出されたのは、「市が進めている事業に向けて、藤沢の文化芸術を考える会は何らかの投げかけが必要ではないのか」でした。そして、「施設のあり方について大きな視点で市民の声を届けるべきでは」という意見でした。
現在、市が進めている事業について言えば、11月28日(火)18時〜20時に藤沢市民会館小ホールで、講演会「公民連携によるまちづくりー町の未来をこの手でつくるー」が予定されており(事前申し込みが必要・先着300人)、当然今回の事業にも触れる事柄なので、多くの市民がこうした場に参加して自らの意見を述べる必要があると考えています。
https://www.city.fujisawa.kanagawa.jp/kikaku/20231023kouen.html
また、その前日の27日(月)には藤沢市議会の藤沢都心部再生・公共施設再整備特別委員会において、今回の再整備事業のマスタープラン(改訂版)が提出されることになっており、これも傍聴をしていくことが大切だと考えています。
このように、行政が進めていることへの注視は今後も続けていく必要があると考えますし、それを多くの市民に呼びかけていく活動も重要だと思います。
ただ、施設についての意見や要望を取りまとめて行政に発信していくのは藤沢の文化芸術を考える会の役割ではなく、むしろそうした議論があることを多くの市民にアピールし、より広範な議論を起こしていくことがプラットホームを自認する会の姿勢ではないかと考えています。
とはいえ残念ながら、現在の藤沢の文化芸術を考える会には、市民の参加が未だ限定的で広報力も十分とは言えないのが実態です。
だからこそ、映画会や市民によるフェスを通じて、「この町に文化芸術が必要」という市民のネットワークを作っていきたいと、上記のような提案に至ったのでした。
こうした経過を参加者と共に振り返り、対策について意見交換する中で、結果的に事務局の提案は支持されました。
さて、今後の活動ですが、
映画「目の見えない白鳥さん、アートを見に行く」上映会 は、チラシとチケットを準備していて、概要は次のとおりです。・日程:2月4日 (日) 2:30~/会場:Fプレイス(藤沢市労働会館)/代金:1,000円/集客目標:200人
チラシ・チケットを預かれる方は、」事務局までご連絡ください。何らかの形で受け渡し方法を考えます。
文化芸術で人と地域をつなぐフェス(仮称) は、来年の春の開催を目指しています。
市民が文化芸術と触れ合う場をフェスとして開催し、併せて再整備事業についての情報を提供し、会のことを知らせたいと考えています。テーマは、文化芸術・市民会館エリア(場)・市民ネットワークという3つを柱に、エリア別の展開をイメージしています。
以下の日程で最初の顔合わせを行い、実行委員会を立ち上げていきたいと考えています。
11月27日(月)午後5:30~ 藤沢演劇鑑賞会事務所
どうぞ、お気軽にご参加ください。また、このイベントならこの人をという紹介も大歓迎です。
定例会通信230402
藤沢の文化芸術を考える会<culture-art-fujisawa@googlegroups.com>
2023/04/02 18:22:12 (3 日前)
To: 藤沢の文化芸術を考える会
「藤沢の文化芸術を考える会」のみなさん
藤沢市による「対話集会」が、3月14日、16日、18日と3回開かれました。これを受けて、3月31日に開かれた事務局会議では、それぞれが参加しての感想を交流しました(末尾に掲載)。
考える会の定例会メンバーが全員参加したわけでもないので、参加されなかった方への報告も兼ねてお知らせします。
また、その他にも「藤沢市会議員選挙」に向けて立候補者への質問状を出す予定で、下記のURL(文化芸術を考える会・ホームページ)に質問項目を掲載しました。また、寄せられた回答は同じURLに掲載する予定です。会員の皆さんからもご意見をいただいて、より良い質問項目にしたいと思いますが、日程的には5日までに確定する必要がありますので、ご意見をいただく場合には早めにお願いします。
https://sites.google.com/view/fujibun/
なお、ホームページには、今月の4月15日(土)5:30開催の学習会についても詳細を掲載しました。ぜひ拡散をお願いします。
https://sites.google.com/view/fujibun/定例会学習会情報/学習会シーズン?authuser=0
【市民集会に参加した事務局の感想】
⚫全体的に参加者数が少ない。合計80人枠があったのに、3/14が約20人、16が5人、18が市民側は10人程度で、市民の関心が低い。特に湘南台会場の参加申し込みが少なく、南部のみの問題になってしまっているのでは。
⚫市側が企画政策課、文化芸術課、図書館関係、土木(水道)関係とたくさん出席されているのはよかったが、進行者以外は発言が少なく、藤沢市のビジョンが提示された言葉だけでは見えてこない。
⚫「対話集会」と言っても、市民同士の横の対話や意見交換はほとんどなかった。
⚫「今日は建物や設備などハードの話はしないで」と釘をさされたが、ハードとソフトは切り離せない部分が多い。ハードの話はいつできるのか、という質問の回答として示された段階では、恐らくもう何も変えられないことになるという懸念がある。
⚫「オープンエンド」、いかようにも使えるようにするということだが、ちゃんと機能するのか、ビジョンが見えにくくて一体どんな施設になるのか不安。
⚫藤沢市は対話集会の報告をネットで出す、とのこと。→建築家や内容プランについて検討する段階で、早い時期に市民対話集会を行うよう申し入れたい。
以上。
藤沢の文化芸術を考える会<culture-art-fujisawa@googlegroups.com>
2023/03/12 19:31:46
To: 藤沢の文化芸術を考える会
賛同人の皆さんへ
3月10日に、事務局会議を開きました。
いよいよ14日から、生活文化拠点再整備事業に関しての市民対話集会が開かれます。
多くの市民の関心を喚起できる場になればと期待しています。
対話集会では、今後予定している「学習会」についての広報も行いたいと思います。
今回は、少し時間が経ってしましましたが、2月23日の定例会で話し合われた内容を報告したいと思います。
【市民が意見を言っていくことの重要性】
今後の事業について民間主導になったとしても、事業者はよりよいものを作るためには依頼元である市や市民の要望をもとに計画を進めていくはずという意見が上がり、私たちとしては文化芸術の大切さをもっと伝えていく必要があるとの意見がありました。これはシンポジウム聞いた「「公民」の「民」には「市民」も入る」というお話にもつながります。
市民が主体で計画を作るのは難しいのでは、との意見もありましたが、企業が計画を作っていくとしてもそこに市民の意見が言えるようにすることが重要との意見がありました。
市の施設の再整備として「少年の森」の例も上がり、青少年が利用する施設でありながら一部の市民の意見しか入っていないのではないか、との意見があり、市の事業に関する情報をもっと広く伝えていくことが必要との意見がありました。
3月の市民対話集会は最大で80名参加となりますが、こういった場に参加する人をもっと増やしていく方法を、市と一緒に私たちも考えていく必要があります。
各施設の後援団体や他の文化団体との交流も必要なのではないかとの意見があり、事務局からこれまで文団連や議員の方にも声をかけてはきたものの反応は大きくなかったと回答しました。また、利用者の方々は「市民会館がどうあるべきか」までは考えていないように思えるとの意見があり、そういう人たちも巻き込んでいきたい、との意見が上がりました。
一方で文化芸術の大切さを言葉にするのはとても難しいので引き続き勉強会や、専門家のパネルディスカッションなどを企画・参加していきたいとの意見がありました。
【施設の在り方・目指すものについて】
今回の再整備は子どもたちがよく使う施設なのに知らされておらず、藤沢市が子育てをどう考えているのかが分からないとの意見がありました。今回の事業には青少年会館も入っていますが、そのあり方が深められていません。
また、再整備のビジョンに「何かにチャレンジしたい人」とありますが、そうでない人も大切にする施設であって欲しいとの意見もありました。
子どもの引きこもり、コミュニケーション不全の問題、お年寄りの孤立の問題などが現代社会の課題であり、何かしらのセーフティネットになることが文化芸術の一つ役割ではないか、との意見がありました。また市のビジョンからはこういった背景や物語が見えてこないため、社会問題についても主張していく必要があり、それがこの会を立ち上げて活動してきた理由でもある、との意見がありました。
「なぜ文化芸術を大切にしてほしいか。」との問いかけに以下の意見がありました。
・どんな人(立場、障がいの有無など)でも体験でき、つながりを作っていける。そのためには「いつでも、無料で」も大切。
・「今さえ、自分さえ、お金さえ」な社会ではなく人の信頼がある社会をつくるきっかけになる。
・藤沢の昔物語が子どもたちに伝わり、故郷を感じる。遊行舎は藤沢の原点の物語を25年間続けてきた。
【市民対話集会に向けて】
これまで考えてきた以下のポイントについてがしっかり説明されているかを注意する必要があるとの意見がありました。
◇複合化がどう機能するのか?
◇浸水対策施設の配置やボリュームはどうなるのか?
◇PFI(民間企業への委託)は本当に効果あるのか?
どういう基準で決めるのか?
「この施設をどうしていけるか」に現場の人の声やノウハウが生かされているかが大切との意見が上がりました。PFIがうまく行っていない事例として鎌倉芸術館が挙がり、委託された企業が手を引いた時に市にノウハウが残らない場合があるとの意見がありました。
シンポジウム資料の「時間経過に合わせて再投資」が気になるとの意見があり、検証方法に市民が入るかどうかや、市民が入って悪い方に倒れないようにすることが重要との意見がありました。
もっと具体的な案を出していくべきではないか、この事業が進んでいることを知らしめるために街頭でのPR活動も必要ではないか、事務局は動いているのか、との意見があり、事務局から、活動の参考にさせて頂きつつ、この会は事務局も含めて会員全員が主体的に活動していくものであるため、会員の方々にも「自分たちに何ができるか」考え行動していってほしい、との回答がありました。
また、議論の仕方について、「必要でないものなど無い」という意識が必要であり、「あれはダメだ」と頭ごなしに否定するだけでは、そのうち自分にもその言葉が返ってくる、との意見がありました。こういった議論の仕方は市民対話集会でも意識したい、との意見がありました。
以上です。
定例会報告230114
1月14日(土)、藤沢市役所 において、年明けはじめての定例会を21人の参加で開催しました。このメールでは、その折に話し合われたことをご報告したいと思います。
(末尾に、次回定例会の案内があります)
この日は、12月17日に開かれた藤沢市主催「生活・文化拠点(市民会館等)再整備事業シンポジウム」について、当日の参加者からの報告や感想交流を行い、その後に「ぎふメディアコスモス」を参考となる複合化施設として動画鑑賞をして、参加者の皆さんで意見交換を行いました。
【「生活・文化拠点(市民会館等)再整備事業シンポジウム」を振り返って】
■公園を中心とした施設づくりについて
シンポジウムについての感想では、(株)オープン・エー代表取締役 馬場正尊氏の講演での公園を中心とした施設づくりについて、人が集まったり、施設同士が繋がったりするきっかけとなる、など賛同意見が集まりました。また、障がいのある方など公園やカフェに来ることの出来ない人を意識した「インクルーシブ」の考え方や、市民会館に植樹されている「平和の樹クスノキ」の大切さなど、大切にしていきたいことについての意見が上がりました。
シンポジウム後に開いた事務局会議では、馬場氏が、行政・企業・市民が、それぞれ当事者意識を持って参画する事業である必要性を語られていたことに共感する声もありました。
【ぎふメディアコスモスの動画※を見て】
計画初期の段階で歴史やその施設の目的を明確化するような活動が行われていた点がよいと感じたという意見や、市民の活動を支援する運営への好感の意見が上がりました。
※「みんなの森 ぎふメディアコスモス建設物語~さあ物語を始めよう~」
https://www.youtube.com/watch?v=5NZ17I9JuAw&t=23s
【市への要望について】
市の中での機能的な位置づけなど、まちづくりに沿った計画が必要であることや、各団体がより具体的に要望をまとめることの必要性についての意見が上がりました。また、これまでの勉強会やシンポジウムを受けて、複合化を進めるにあたってはその施設がどうして必要かその目的を考えることが重要だと考えるようになったとの意見もありました。
そもそもなぜ文化・芸術が必要なのか、人と人とのつながりがどうして重要なのかを明確にしていくことが重要だとの意見も上がりました。
一方で、今後加速していくであろう再整備の計画やスケジュールを意識して対応する活動も必要だとの意見も上がりました。
【会の今後の活動について】
事務局から今後の活動として、学習会についての提案を行いました。実際に各方面で文化活動を担ってきた美術関係、図書館関係、舞台関係の専門家をお招きしての講演会を行い、より多くの市民と共にその活動の意義を理解し、どのように今後の再整備事業に活かしていくかを考える素材としていきたいと考えています。また、並行してかその後になるかは未定ですが、講演会だけでなく映画会をはじめとしたイベント企画についても検討していきたいと思います。
こうした説明に対して、勉強会をより具体的な要望の検討会に引き上げていく必要があるのではとの意見が上がりました。
事務局としては、施設建設への具体的な要望は重要であるとは考えつつ、施設整備計画の内容が未だ見えない状況の中で、まずは「何のためにこの施設をつくるのか」という大きな目的について広範な市民の議論を喚起し深めて行くことが、私たちの市民の会の大切な役割ではないかと考えています。
市民の会が提供する情報をもとに、各団体が施設への具体的要望を検討してより豊かで活力のある再整備事業実現に向けて取り組んでいただくことは大歓迎です。ただし、市民の会は団体に属さない多様で多数の市民の声にも耳を傾ける集まりでありたいと願っており、積み上げた話し合いの中で方向性を共有することが会の一つの役割と言えるのではないでしょうか。
また、市会議員選挙が4月に迫るなかで、再整備事業への「市民参加」の必要性と、私たち市民の会が願う「市民参加」のあり方を、候補者の方に「公開質問状」として投げかける案も出されました。事務局会議の中でも検討していきたいと思います。
【市民対話集会に向けて】
令和4年度中に本事業に関する市民対話集会が予定されています。市が掲げる公民連携の「民」には「市民」も入っていることが重要ですので、対話集会に向けて会としての方向性を共有していきたいと思います。
以上が、定例会の報告です。
最後に、次回の定例会のご案内です。
日時:2月23日(木・祝)5:30〜
会場:藤沢市役所本庁舎5階 市民利用会議室2
内容:「市民対話集会に向けて」「学習会開催に向けて」「公開質問状について」