2月、3名が深浦小学校閉校記念式典に参加しました。地域の人が総出で参加する盛大な会になりました。
5月、3名+首都大学東京の大学院生2名、東京大学の大学院生1名とともに夏期調査の準備のため佐渡へ。橘集落(相川地区)の「たすく文庫」で子供を対象に行われた鼓童のミニ公演を観ました。このあたりから5月に佐渡で予備調査に行き、夏に2週間程度の本調査を行うというパターンが定着してきました。
8月17日〜31日に佐渡合同調査を実施。教員3名のほか、小西が出講する首都大学東京の学生、杉本が勤務する東海大学の学生が参加しました。この年から首都大学東京の社会人類学分野では小西が社会調査実習を担当することになり、授業の一環として廃校プロジェクトに加わる形をとり、ティーチングアシスタントとして2名の大学院生が加わりました。二見集落の夏学校は2年目。小学校を掃除し、地元の協力を得て徐々に子供も増えてきました(写真上2枚)。他方小木では深浦小周辺の地域調査を継続する一方、鼓童と新たな関わりを模索し、アースセレブレーションにもボランティアとして関わりながら地域イベントの新たなあり方を考えるようになりました(写真右下)。この年は多くの期間、閉校したばかりの深浦小学校体育館に宿泊。約2週間の間には、佐渡テレビの討論番組「佐渡これからTV」に学生が出演し、佐渡の未来を考えるための議論をしました。
10月、門田・杉本の2名で周防大島へ短期調査に行きました。このころから民俗学者・宮本常一が1960年代から晩年まで佐渡で行った様々な社会開発(その中には鬼太鼓座の設立支援や廃校再利用による博物館開館も含みます)に興味を持ち、宮本の共同である周防大島にも足を伸ばしてみました。
11月、杉本・門田の2名で廃校舎調査の仕上げのため、佐渡で白瀬小、両津北中、内海府小(旧校舎)などの廃校舎を調べて回りました。