【 テーマ2:学習に関わるメディアを多面的・多角的に捉える能力
11.写真を撮るときのアップとルーズの特徴について考えよう

【 目標 】

同じ場面でも、写真の切り取り方によって伝わる情報が変わることを理解し、アップとルーズをふまえながら自分が伝えたいことに合った写真を撮影することができる


〈 授業テンプレート 〉

11.写真を撮るときのアップとルーズの特徴について考えよう【テンプレート】
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【このテンプレートは4人1組で配布してください】

学習の流れ

1. 目標と学習の流れを確認しよう

Google Classroom に投稿された内容を読むとともにテーマを確認する
テーマ:
「アップとルーズの写真を使って伝えよう」

2. 前提となる考え方を知ろう

教師とともに、写真にはアップとルーズがあることを確認する

3. 伝わり方の違いを調べよう

①マラソン大会の2枚の写真を比較して、アップの写真から読み取ったことと、ルーズの写真から読み取ったことを表に整理する

②アップとルーズで伝わることについて整理した表をもとに、それぞれの特徴について他の児童生徒と意見交流する

【スライドA

アップは送り手の気持ちがよく伝わって、ルーズは全体の様子がよく伝わるね

アップだと特定の人がよく見えるけれど、ルーズだと全体の様子がよく見えるね

4. 好きな漫画の1シーンを再現しよう

①アップとルーズの特徴をふまえて、好きな漫画の1ページ分を伝えるために必要な写真を複数撮影する

②集めた写真をスライドにまとめ、紹介文にまとめる

【スライドB


写真は児童生徒たちにとって身近なメディアです。
写真は世の中の全てを写しているわけではなく、
ある時間軸や見える範囲の一部を切り取っています。
アップは余分な情報を削除する技法、ルーズは全体の様子を見せる技法です。
このような技法を理解させたうえで、題材となる写真の意図を考えさせたり、
写真に写っていないところに何があるのだろう?と考えさせることが大切です。

日常的に、見ている写真は誰かの意図や想いによって切り取られています。見えている部分の意図を読み取る活動や、見えていない部分を想像する活動は、情報端末で写真を撮影したり、写真を共有したり、写真を使って表現したりする場面で取り組むことができます。今回のような社会の授業に限らず、写真を取り扱った授業では定期的にこのような読み取りを意識させてみましょう。