今回のコラムは、漢字についてです。さて漢字と言えば、書けるようになる・読めるようになるためには、時間もかかりますし覚えたと思っても次の漢字を練習していたら少し忘れてしまったりと苦労があるかと思います。
4年生の漢字は202字、5年生の漢字は193字、6年生は191字と高学年の漢字だけでも約600字となります。特に4年生以上の漢字は中学入試だけではなく、その後の大学入試に至るまで読み書きができないと問題文の意味も分かりません。それ以上に、小論文形式や記述式の解答において、最低でもこれらの漢字を適切に用いて文章を構成しなければ、十分な評価を得ることは難しいでしょう。
どんな漢字が書ければよいのかは、教科書の一番後ろに一覧表になっているものを見ても把握できますが、このページの画像を印刷して、書けるものや読めるものを確認するために使っていただくこともできます。さらに、今日は日頃の漢字練習にこの一覧表を使ってひと工夫を提案したいと思います。
4年生の漢字の一覧表を使ってやり方を説明します。例えば、最初の5つの漢字を練習したとしましょう。ここで言う練習とは、書き順や読み方や活用方法を学校でもらう漢字スキルや練習帳でいつものように学んだ状態を意味します。その後です。この5つの漢字を使って作文を書いてみましょう。作文と聞くとさらにハードルが上がったと感じる人もいるかと思いますが、とにかく、この5つの漢字を適切に使い切ったらどんなに短い文章でもクリアとしましょう。それから内容に自信がなくとも使い切れたらOKとしましょう。
試しに、内容にはあまりこだわらず「愛、案、衣、位、茨の5つの漢字を使って、ものすごく簡単に作文を書いたものが次の文章です。
(簡単な作文)ある日、茨城県に住む英語教師の媛子さんが、生徒たちにアイデアを出してもらい、新しい英会話の教材を作ろうと考えました。「みんな、新しいアイデアを出してみましょう。例えば、何か思いついた人は手を挙げてください。」と媛子さんが言いました。すると、一人の生徒が手を挙げて「私たちの衣服に印を付けて、英単語や英文法を覚える教材を作ってみませんか?」と提案しました。媛子さんは、そのアイデアに興味を持ち、生徒たちと一緒にアイデアを練り始めました。彼女たちは、どのようにして印を付けるか、どのような英単語や英文法を使うか、どのように教材をデザインするかなど、様々なことを考えました。最終的に、彼女たちは、教材に使う英単語や英文法を選び、それぞれの衣服に対応する印をデザインしました。そして、生徒たちは、その印を使って、英語の勉強をすることができるようになりました。媛子さんと生徒たちのアイデアと努力によって、新しい英語の教材が生まれました。彼らの成果は、多くの人々に愛され、世界中で使われるようになりました。
どうですか?5つの漢字を使い切っていますね。さらに他の漢字もできるだけ使ってみました。作文を考えるときにどうしても困ったら、「媛子さん」などと人の名前の文字として使ってしまっても構いません。とにかく使い切って書き終えることが大切なのです。この勉強方法の大切な点は、覚えている漢字を使える状態にもっていくことなのです。これが、10文、20文字と使い切る漢字の数が増えれば増えるほど難しくなります。
パソコンやスマホを使う機会が増え、余計に普段から漢字を使って文書を手書きする時間が減少していることと思います。せっかく習った漢字でも使わないとなかなか定着しません。今日は、5文字、明日は今日の5文字にさらに5文字を追加した10文字、明後日は昨日までの10文字に5文字を加えて15文字などと増やしていけば、40日後には4年生で学ぶ202の漢字の全てを用いて作文することになります。そのころには文章を書く力も増していることでしょう。
大切なのは、使える状態にするということです。スポーツや武道もそうですが、筋トレだけでは実践力や試合勘は身に付きません。反復練習の大切さを踏まえた上で、試合や立ち合いでも自分の力を発揮する必要があるのです。よかったら試してみてください。
漢字を学習する方法として、「短い動画を利用する」ということも有効かもしれません。人によっては、書き取り練習のみからでは定着させるのが難しいという方もいらっしゃいます。
ダイバースタディーでは、YouTubeのショート動画を利用して、スワイプするだけで中学校配当漢字を復習する学習教材をアップしています。1000文字以上あるため、配信は少しずつになりますが、よかったらご活用ください。漢字検定の学習にも利用できます。
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