ふと、会社に飾っていた教え子からもらった絵画とマグカップを見つめていたら、自分の個性を信じて夢に向かって歩んでいる姿を想像してしまいました。
そこで、今日は個性について少しコラムを書きたいと思います。さっそく、個性と調べると辞書では、次のように紹介されています。
他の人とちがった、その人特有の性質・性格。個人の特性。
個体に特有の性質。
子どもたちの成長に関わっていると様々な個性に出会います。話が上手な子、聞くのが上手な子、運動が好きな子、絵が好きな子などその人ごとの性質や性格と関係して、得意なことも不得意なことも変わってきます。
学び方にも様々な個性があります。例えば、集団よりも個人を希望する人、朝よりも夜を希望する人、教室よりも小さなお部屋を希望する人、学習の環境一つとってもそれは言えることです。習得する方法においても、視覚が優位な人、聴覚が優位な人、身体的な体験を通して身に付けることが優位な人、などなど。
大切なことは、個性を伸ばすこともそうですが、むしろ「常識」や「普通」といった言葉にとらわれすぎて、「個性をつぶす」「個性にふたをする」といったことがないようにすることが大切です。特に、一斉型の教育では、人に合わせることや古い社会の常識にとらわれ、指導者の理解を超えた行動や個性に適切な関り方ができないことがあります。
例えば、自閉症スペクトラム障がいのうち、アスペルガー症候群の子どもたちは、社会性・コミュニケーション・想像力・共感性・状況をイメージすることの障がいがあり、一方で、こだわりの強さや感覚の過敏などといった面をもっています。また、学業成績の高さや関心のある分野に対し、高度なパフォーマンスを示すことができることも特徴の一つです。
しかし、社会性やコミュニケーションの障がいから、変わり者扱いされ、大きなストレスを感じ、学びづらさを感じている場合が多くあります。ここで、重要なのが個性を理解して、優れた才能を邪魔しない教育なのです。程度の差はありますが、自閉症的な部分を多少はもっています。その範囲や程度が問題となるのです。だから「スペクトラム」障がいと呼ばれているわけです。
個性もこの範囲や程度が個人個人で違うことを認め、伸ばしていくことが、重要であり、大切なことなのです。変化の激しい時代において、個性は最大の武器の一つとなります。お子様の個性をどう育むかが、子育ての大切な柱となります。
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