あとがき:あなたの未来は、あなたが創るもの
ある映画に、こんなセリフがあります。
"It means your future hasn't been written yet. No one's has.
Your future is... whatever you make it."
(君の未来は、まだ書かれていない。誰の未来もだ。
君の未来は、君が創るものなんだ。)
この「食欲宣言」という長い文章をここまで読んでくださったあなたに、今、私が伝えたい想いは、まさにこの言葉に集約されています。
このウェブサイトを公開するまで、「食欲宣言」というアイデアもまた、白紙の未来でした。それは、誰にも知られることのない、私個人の頭の中にだけ存在する、不確かで、形のない概念に過ぎませんでした。
しかし、あなたがこのページを開き、その文章を読み始めた、まさにその瞬間。
「食欲宣言」の未来は、ほんの少しだけ、確かに書き込まれたのです。あなたという、たった一人の理解者を得て、その未来は白紙ではなくなりました。
そして、これはあなた自身の未来についても、全く同じことが言えます。
私たちの未来は、誰か偉い人が決めてくれるものでも、どこかにあらかじめ定められた運命でもありません。それは、今この瞬間まで、白紙のままあなたを待っています。
あなたがこの文章を読み、「なるほど」と思ったこと。
「でも、本当にそうだろうか?」と疑問に思ったこと。
あるいは、「くだらない」と一蹴したこと。
その全てが、あなたの思考となり、あなたの未来を形作る、新しいインクの一滴なのです。
社会の未来も、同じです。
「どうせ変わらない」と多くの人が諦めているこの社会の未来もまた、本当は白紙のままです。
私たちが「食べたい」と宣言することは、その白紙の未来に、「私は、こんな社会に生きたい」と、自らの手で最初の文字を書き込む、小さく、しかし何よりも尊い行為です。
未来は、まだ書かれていません。
誰の未来も。
あなたの未来は、あなたが創るものです。
そして、私たちの未来は、私たちが創るものです。
さあ、一緒に、新しいページをめくりませんか。