(赤羽緑地を守る会が 「茨城県功績者」(団体)として表彰されました。)
令和元年11月23日
本賞は多年にわたり社会貢献活動や地域の活性化に取組まれた団体に対し、茨城県知事から贈られるもので、去る 十一月十三日(県民の日)県庁舎講堂に於いて表彰式が執り行われました。
(令和元年度受賞者は個人四十九名・十二団体です)
赤羽緑地を守る会(廣瀬泰和会長・会員二十三名)は、年間を通して八十数種類の野鳥が観察できる水辺など、豊かな自然環境に恵まれている「赤羽緑地」(自然観察ふれあい公園)の環境整備・保全活動を日常的に行うと共に、開園当初よりトンボ等の昆虫採集や野鳥観察会・巣箱づくり等、住民参加のイベントを開催して魅力ある公園づくりに取り組んでおります。
一方、地元小学校の児童たちが参加しての生物観察会や記念植樹、水芭蕉の種まきや彼岸花の球根植付け等による自然体験学習を通して、緑地の景観環境保全にも積極的に取り組むなど、地域と一体となって成果を出している活動が高く評価されたものです。
赤羽緑地を守る会 会長 廣瀬泰和
大井川知事の挨拶
廣瀬会長と大井川知事
表彰状
赤羽緑地を守る会が 『みどりの愛護功労者』として国土交通大臣から表彰されました
当日は皇太子殿下ご臨席のもと、石井啓一国土交通大臣はじめ石川県・金沢市の首長等が列席し、第28回 全国「みどりの愛護」の集いが開催されました。集いには北海道から福岡まで、全国のみどりの愛護団体関係者等1,500名が出席し盛大な式典となりました。
今回の功労者表彰は全国で133団体、茨城県からは「赤羽緑地を守る会」「偕楽園散遊会」「花と一万人の会」「ひたち海浜公園・みはらしの里パートナー」「ひたち海浜公園・砂丘美化パートナー」の5団体が受賞しました。
開催日 平成29年6月10日(土) 午前9時10分から午前12時まで
会 場 兼六園周辺文化の森 (石川県金沢市)
主 催 国土交通省、石川県、金沢市
開催趣旨 貴重な緑を守り育て親しむと共に、豊かな心を育むことを願って、全 国の公園緑地の愛護団体等の関係者が一堂に集い、広く都市緑化意識の高揚を図り緑豊かな潤いのある住みよい環境づくりを推進すると共に、緑を守り育てる国民運動を積極的に推進していく事を目的として開催されるものです。
式 典 ・皇太子殿下のおことば
・主催者挨拶
・「みどりの愛護功労者」国土交通大臣表彰
記念植樹 ・皇太子殿下はヤマザクラをお手植えされました。
・国土交通大臣並びに都道府県代表の緑化功労者も殿下と一緒にケヤキ、ヤマモミジ、スダジイタブノキを記念植樹しました。
(記念植樹式には茨城県の5団体を代表して 廣瀬泰和 が参加しました)
[受賞の喜びと抱負]
この度は皇太子殿下ご臨席のもと1,500名が参加した全国規模の式典で、この様な栄誉ある賞を戴き、あわせて記念植樹ができたことを誠に光栄に存じます。このことは14年間の丹精込めた地道な活動功績が認められたものと、会員一同喜びを分かち合っております。
日立市民文化遺産である「赤羽緑地」の貴重な緑と水環境を次世代に継承して行くために、子どもたちに花木の種蒔き植付け体験や、四季を通しての自然観察学習等により、緑を守り育てることの重要性を学んでもらうと共に、市民にとっても潤いのある憩いの場所として、心に残る自然豊かな郷土づくりを進めるためには、公園里親・地域・学校・行政が協働して更なる意識の高揚を図り、緑と水の環境整備・保全活動に取り組んで行くことの大切さを痛感しております。
平成29年6月16日 赤羽緑地を守る会 会長 廣瀨泰和
赤羽緑地を守る会 活動紹介
国土交通大臣感謝状
記念品(山中塗)
記念品(山中塗蒔絵)
( 赤羽緑地を守る会が 都市緑化功労者として 茨城県知事から表彰されました )
平成29年3月1日
本賞は長年にわたり都市緑化の推進及び都市公園の整備・保全・美化・利用促進に関し、特に著しい功績のあった団体及び個人に対し、茨城県知事から贈られるもので、去る3月1日、茨城県庁で表彰式が執り行われました。(平成28年度の受賞は、3団体・個人1名)
赤羽緑地を守る会は日立市と公園里親協定を結んで活動しているボランティア団体で、久慈町5丁目地内のJR常磐線沿いにある「赤羽緑地」広さ7.3ヘクタールの維持管理活動に努め、遊歩道や広場の草刈り、池の中の葦刈取り、枯損木の処理等の他、自然環境保護活動の一環としてクヌギの苗木を育てて植栽したりカブトムシの成育を手掛ける一方、平成15年開園以来ミズバショウやヒガンバナの植生に取り組んでおり開花の時期には見事な景観を楽しんでもらえるまでになりました。また地域の小学校児童達が観察学習に訪れた時は、緑地の自然についてアドバイスする等、その活動は幅広く「都市公園の魅力向上に果たす役割は大きい」との評価を頂いたものです。
赤羽緑地を守る会会長 廣瀬泰和
感謝状
受賞者
日立市職業探検少年団設立十周年記念式典が2月14日(日) 十王総合健康福祉センターにて、日立市長小川春樹氏 ・ 日立市議会議長岡部光雄氏 ・ 教育委員会委員長 ・ 教育委員会教育長 ・ 学校長会長 ・ 社会教育委員会議議長 ・ 小中学校PTA連合会副会長臨席のもと開催された。
式典で「赤羽緑地を守る会」「助川山保全くらぶ」等十三団体が、永年にわたり日立市職業探検少年団の事業推進に協力貢献したとして、日立市職業探検少年団本部長 秋山光伯氏(日立商工会議所会頭)から感謝状を贈呈されました。
「赤羽緑地を守る会」と「助川山保全クラブ」は、日立市職業探検少年団に属する「林業探検少年団」の活動支援を行っており、赤羽緑地や助川山市民の森等で、学ぶ・楽しむ・挑戦する体験活動を通して、森林の重要な役割や自然環境の維持管理の大切さ等を学んでもらっています。 子どもたちがこの体験を通して学んだ、頑張る事・夢を持つことの大切さを忘れずに自分の思い描く未来へ大きく羽ばたくことを願って、これからも活動支援をしていきます。
赤羽緑地を守る会会長 廣瀨泰和
(赤羽緑地を守る会が 教育功績者として茨城県教育会から表彰される)
平成27年5月29日
一般社団法人 茨城県教育会においては、児童生徒の学習支援に功績の有った団体・個人を表彰しています。
この度「赤羽緑地を守る会」の活動や取り組みが評価され、5月29日(金) 、茨城県教育会 平成27年度 定時総会の席上(ホテルレイクビュー水戸) 春田義邦会長から教育功績者(団体)として表彰状の贈呈を受けました。
「赤羽緑地を守る会」は発足以来12年間、子どもたちの豊かな自然体験や多様な学習活動の支援として、ザリガニ捕り・トンボ昆虫採集・野鳥観察会等を開催しています。また、学校と連携しながら総合学習や校外活動の一環である自然観察学習の支援や「子どもたちと守る会が協働で行う活動」にも積極的に取り組んでいます。
今迄に児童たちに参加してもらい、ミズバショウの種まき・ヒガンバナの球根植付け・ヒイラギモクセイや日立紅寒桜の植樹等を実施してきました。 子どもたちの将来の成長と同様、花木の成長も楽しみです。そして子どもたちが成人し社会人となった時、豊かな自然の中で遊び学んだ思い出の場所『赤羽緑地が心の故郷』となる様、学習支援活動を継続推進していきます。
赤羽緑地を守る会会長 廣瀬泰和
賞状授与
賞状授与
廣瀬会長
表彰状
平成26年5月
平成26年4月 茨城県教育庁から「赤羽緑地」が、次の5つの要件を満たしていると評価され、小学生を対象にした自然体験活動の場所として県内の100選に選定されました。
・ 自然や地域の特性を生かした豊かな体験活動ができる場所
・ 自然や植物について多様な学習活動ができる場所
・ 活動を支援する機能や環境条件が整っている場所
・ 学校や集団で利用することができる規模の場所
・ 安全性が保たれている場所(日立市では他に4施設「奥日立きららの里」「小木津山自然公園」「助川山市民の森」「伊師浜海岸鵜の岬周辺」が選定された)
「赤羽緑地」は既に地域の小学校の総合学習や校外活動の場所として利活用されておりますが、これからも子どもたちが豊かな体験や多様な学習活動ができるより良いフィールドを造っていくために「赤羽緑地を守る会」は行政・学校・地域と連携しながら日常の維持管理業務の他に、小学生と守る会が協働で行う事業の推進を図ってまいります。 ちなみに児童達に参加してもらい種まき・球根植付け・植樹をしたミズバショウ・ヒガンバナ・ヒイラギモクセイも元気に生育しており、子どもたち同様将来が楽しみです。そして子どもたちが成人した時に心に残る故郷として「赤羽緑地」が思い出の場所となることを願っております。
赤羽緑地を守る会会長 廣瀬泰和
(関東甲信越の中から地域整備部門として唯一選ばれました。)
平成18年12月17日
「赤羽緑地を守る会」はこの程、国土交通省から、平成18年度第21回「地域整備部門・手づくり郷土(ふるさと)賞」の栄誉に輝き、11月30日さいたま市で行われた表彰式にて日立市と共に表彰されました。
「手づくり郷土賞」は、地域に根づく歴史や文化を生かしながら、人々のこころに残る新たなふるさとを創造する、そんな魅力的な地域づくり活動に対して与えられる賞であります。
赤羽緑地は、メダカなどの水生生物や野鳥が数多く生息するほか、古墳時代の史跡・横穴墓が点在していることから、「人・自然・歴史が共生する観察公園」をコンセプトに据え、行政と住民ボランティアとの協働による自然観察公園の開設と維持・管理に努力した”ことが表彰の理由になりました。
賞状授与
左から廣瀬・塚野・窪木・宮田・千葉氏
大臣名入りのプレート
認定証
式典には、宮田会長他5名の代表が列席、賞状とプレートを戴きました。しかし、この受賞は、毎日のように公園に来て、草刈や整備に汗を流している「赤羽緑地を守る会」の会員の努力や、市や住民の皆さんから頂いたご支援の賜物であり、関係者全員で喜びを分かち合いたいと思います。
また、受賞を励みに、これからも地域に密着した活動を展開して行きましょう。
なお、12月8日には日立市樫村市長に報告しました。(新聞記事はこちら)
(平成16年度 茨城県うるおいのあるまちづくり顕彰事業2004)
平成16年10月23日
「赤羽緑地を守る会」はこの程、茨城県うるおいのあるまちづくり顕彰事業2004において、「まちづくりグリーンリボン賞」の栄誉に輝き、10月23日土浦市にて行われた同事業表彰式にて日立市と共に表彰されました。
この賞は茨城県が「ゆたかさ」や「うるおい」のあるまちづくりに功績のあった方々を表彰するもので、赤羽緑地は、“古墳時代の史跡と野鳥やメダカ等が生息する水辺を地域資源として、市と住民の協働による自然観察公園の開設と維持・管理に努力した”ことが表彰の理由になりました。
賞状授与
挨拶される宮田会長
表彰状
左から廣瀬・宮田・千葉・香川各氏
式典には、宮田会長他4名の代表が列席、賞状とプレートを戴きました。しかし、この受賞は、「赤羽緑地を守る会会員」による連日のボランテイアで、園内を清掃・整備してきたことが評価されたものであり、また、市や住民の皆さんからの多くのご支援の賜物であり関係者全員の受賞であります。本当に有難うございました。
これを機に、更に、「子供さんからお年寄りまで、みんなに愛され、憩える公園」にするように、力を合わせて行きます。
なお、10月25日には日立市樫村市長に報告しました。(新聞記事はこちら)
(「毎日・ふるさとの主張コンクール」にて)
2003年度の毎日新聞社主催「毎日・ふるさとの主張コンクール」に当会の会長である宮田信夫氏が執筆した「ふるさとを創る・(副題)学習と癒しの公園づくり」が見事「ふるさと優秀賞」受賞の栄誉に輝きました。
赤羽緑地/自然観察ふれあい公園が出来上がるまでの経緯・ご苦労話を通じて公園づくりにかけた情熱が評価されたものと思います。
「ふるさとを創る・(副題)学習と癒しの公園づくり」はこちら
ふるさと賞状
喜びの宮田信夫会長
ふるさとを創る(学習と癒しの公園づくり)
赤羽緑地を作る会 代表 宮田信夫
赤羽緑地を作る会の誕生
今年のみどり日に日立市が市民の参加を得て緑地公園を完成させた。名づけて赤羽緑地(愛称・自然観察ふれあい公園)である。場所は日立市の南端久慈町5丁目地内。JR常磐線大甕駅より水戸方面に向かい発車後1分足らずで眼下左側に久慈町市街地を通して遠く太平洋が見えるとこに差しかかる。この反対側で団地の家並みの屋根の下に緑の森と池の見えるところがある。ここが今回紹介する緑地公園になった所である。市街地でありながら赤松と雑木に囲まれた盆地で人も近寄らない荒廃地だった。これを日立市が平成13年に緑地整備計画に着手し、基本構想を纏めて私たち地域の市民運動協議会や小中学校、老人会などの代表に参加協力の依頼があった。メンバーの中には日本野鳥の会、日立自然保護の会、郷土歴史民族研究会などの指導者もいたが、これらの専門的分野の方々を除いては公園づくりに関しては技術的にも学問的にもズブの素人の方が多かった。ただ参加した方たちは各機関の代表者とか幹部の方たちだったので意思の疎通には事欠くことは無かった。平成13年9月19日第1回会合で顔合わせを行い、その後の会合では先進公園の見学や意見交換を行い4回目の会合の時、会の名称を「久慈赤羽緑地をつくる会」として、以降公園づくり構想提案つくりに着手した。
戦前戦後の赤羽というところ
戦前の赤羽は、周囲の高台は山林で赤松が多く建築用材として使われたり、炭鉱の隆盛時には生長の早いアカシヤを植林して坑木として供給したという。盆地東側はJR常磐線が走っている。西側は緩やかな傾斜地に段々畑があって、中ほどに清水が湧き出して下の溜池に流れ込んでいる。南側は棚田で陽当たりは悪かったが稲作をしていた。北側は岩質の急峻な崖が4列張り出していて横穴が数個見える。戦時中は此処に防空壕を掘って避難した横穴もあるが古墳墓が相当数ある。たまたま昭和50年埋蔵文化財の調査でこの地に貴重な埋蔵文化財があるとのことで、この赤羽地区が区画整理事業の対象から外された。時を同じくして上の高台地区が住宅団地として造成が進み、畑、山林は数年にして住宅街に変貌したが赤羽の地だけが取り残されてしまった。
食糧事情が良くなり物価も下がってくると田畑の持ち主は耕作を放棄して手入れをしないから田や溜池はヨシやアシが生い茂り畑、山は篠や葛のつたが延び放題で人が入り込めないほど荒廃地と化してしまった。松や杉は立ち枯れが目立ち松などは数えるほどしか残っていない。その中で桜だけは生き残り季節を忘れず花を咲かせてくれていたのがせめてもの慰めである。ところがこの山の薮やヨシ、アシの生い茂った溜池が野鳥たちの絶好の棲み処となっているのも皮肉な現象である。
赤羽緑地をこんな公園にしたい
今回の開発に当って市当局から示された整備基本方針は、ここ赤羽の地特有の歴史的文化遺産と自然環境を有効に活用して、子供からお年寄りに至るまで幅広い世代の人たちに提供する事業であった。その具体的事項として次の2項目を確認する。
1.人と自然と歴史が共存する公園とする。
2.立地的に恵まれた環境資源を有効に利活用する。
イ、広い水辺と豊かな自然の中で水生生物、野鳥などの保護
ロ、埋蔵文化財の保全と学習の場を提供
赤羽緑地をつくる会として作業に先だって公園づくりの勉強会として、先に工事に着手していた市内の「イトヨの里泉が森公園」の進捗状況と準備段階から着工に至るまでの経緯を聞いたり、先進公園として注目されていた潮来市の「トンボ公園」などを見学し公園づくりのノウハウを学んできた。これらのことを念頭において全体会議と専門別会議で自由討論形式で、この公園をこうしたい、あのようにしたい、と意見を出して貰った。全体会議で14件、野鳥班20件、水生生物班17件、歴史班10件、計61件の提案が出された。これを専門家のアドバイザー会議に諮って赤羽緑地整備提案書として決めた。この提案の中から主な項目を構築物別、要素別に分類したのが表1(省略)で、工事に取り入れられたものには、提案事項の頭に◎印を、今後も市当局に働きかけたり守る会として計画していくものを※印で表記した。
工事は順調に進み着工から2年の短期間で完成した。山裾のつたは刈り取られ篠薮は刈り払い貴重な横穴墓も白日の下に姿を現した。遊歩道の湿地部分には木橋が掛けられ、小さい池には念願の浮橋も架けられた。緑地の完成を記念して小中学生、一般から緑地の愛称を募集したところ323件もの応募があり、この緑地に対する住民の関心が多かったことに驚きと喜びで一杯だった。緑地をつくる会の役員の予備審査のあと小中学校長と市役所都市計画課長等で慎重審査の結果、久慈小学校6年生 鈴木慶太さんの作品「自然観察ふれあい公園」が見事入選の栄誉に輝いた。赤羽緑地の公園オープニングセレモニーは、みどりの日を記念して植樹祭を兼ねて行ったので、学区内5の小中学校長と代表者、来賓一般参加者の他に日立市森林愛護隊員(市内ボーイスカウト、ガールスカウト)262名の特別参加もあり盛大に行われた。市関係当局は勿論、私たち赤羽緑地をつくる会一同も感慨無量のものがあった。
ここが違う新しい公園
昔々その昔この赤羽は入江だったという。入江の北側に四つの突端があってその崖の中腹に横穴墓がある。5世紀から6世紀ころの墓と推定されている。昭和50年の区画整理事業の際の発掘調査で43基確認されたが、又埋め戻されて今は数基しか見えない。その時の調査でB支丘の突端部の横穴墓から冠の装飾品の一部が発見された。この飾り物は全国的にも例の無い物で、身分の相当高い人の墓だったことが推測されている。なぜそのような人の墓が此処にあるのか、そのような人がこの地に居住していたのか、居たとすればその背景は何か、今の段階では分かっていない。手を掛けずに保存した方がよいという説も聞かれるが学究当事者の動向を見守るしかない。ロマンを秘めた歴史的文化遺産であることだけは間違いない。研究のきっかけにくれればと願っている。
この近くに茂宮川が流れていて、その両側に田畑があり、そこから水鳥類が飛来するという。池のヨシ、アシ、柳の除去には水生班と野鳥班の提言に差異があったが、上と中の池の草木は大部分残された。遊歩道周辺の篠・蔦類は刈り払いされたがその奥の山はそのまま残しているので、鳥の営巣、水遊びには支障ないと思われる。平成14年から今年にかけて、ここで観察された野鳥は60余種(野鳥のページ参照)と報告されている。四季を通して飛来する鳥が違うので、その折々に観察会や水生生物の観察会などを計画して赤羽の恵まれた特有の地を利活用した活動をして行きたい。
久慈町市街地内では近年蛇の姿があまり見られなくなったという。これは蛇の餌となる蛙や地中小動物がいなくなったので、池、湿地の餌を求めて赤羽地区に移ってきた自然現象であろう。遊歩道ができ木道もできてマムシに噛まれる(注意さえすれば)心配もなくなった。春は若葉が萌え桜の季節になれば花見もできます。夏近くなれば深い緑に包まれた林の中でベンチに腰をおろし、一息入れると目の前の池の中ではヨシの間々で水鳥が水と戯れている。耳を澄ませば森の中から小鳥の嬉々とした鳴き声が聴こえて来る。日頃の疲れはきっと癒されるでしょう。
赤羽緑地/自然観察ふれあい公園
赤羽緑地を「つくる会」から「まもる会」へ
赤羽緑地をつくる会は、13回の会合の中で市民の声として要望提案をして、その中から多くの提言を取り上げて工事の中に組み入れていただき、4月29日の開園の運びとなった。つくる会は一応その役目を果たしたということで一度幕を下ろすことにし、同日同じメンバー(一部退会する人もあり)に新しく加入者を募り、組織も変えて「赤羽緑地を守る会」を結成した。ボランティア団体として平成15年6月10日付けで日立市公園里親の認定を受けました。
開園後ここを訪れた人からは褒められる言葉もありますが苦情、質問もあります。例えば、依然としてマムシの恐怖、池の柵が低くて危ない、最終排水溝の蓋をして欲しい、など。池の脇に建っている塀みたいな小屋(野鳥観察用ブラインド)は何なの?雨よけにもならない、というのもあります。これらの事は守る会員が巡回の中で、それらの人の話を聞いて納得のいくような説明をしてやらなければならない。
また、提案事項の中に今後取り上げて貰いたい事項が残っているし訪れた人からも種々要望事項も出てくると思われる。特に小学生の学習の場として安全に、そして自然にやさしく安心してふれあえる場をつくり「人と自然と動植物との共生」の理念を育んでいける環境の整備を目指してゆきたい。
この子たちの「よきふるさと」になることを念じて。
おわり(平成15年8月)
(注: 添付の表が省略され、写真もオリジナルと同一でないことをお許し願います。)